2014年06月03日

ミツバチは本当に減っているのか?

5月31日から、ついにドキュメンタリー映画「みつばちの大地」の上映が始まりました。
「次から次へと驚きの事実が明らかになる」という感想が、あちこちで聞かれます。
広大なアーモンド畑で酷使されるミツバチの様子は、かなり衝撃的。
大規模農業の真っただ中で、大規模養蜂家が「ミツバチの羽音は、金そのものだ」と広言する。
その言葉のあとに次々に展開されるアメリカの養蜂の実態映像。
誰もが、言葉を失います。
数年前に話題になった「いのちの食べ方」というドキュメンタリー映画と同じく、私たちの食料や経済を支えるために生きものが生きものとして扱われていない。命が大量に消費される現実が、養蜂の世界にも起きているということです。

そんなシーンが連続する映像をみたら、「やっぱりミツバチは減っていて大変だ!」とますます思ってしまうかも。
でも、実際は、農産物の現場で送粉昆虫としてますます重要性を増しているミツバチは、養蜂業においては微増しています。
みつばち百花では、数字の上ではミツバチは減っていない。でも、この映像にあるような「不幸なミツバチ」が増えて、ミツバチ本来の仕事がミツバチらしくできる「幸せなミツバチ」は確実に減っていると考えています。

「幸せなミツバチ」が減る背景には、私たちのミツバチに対する思いこみ、都合のよい誤解がたくさんあることが大きな要因となっています。
今回のニューズレター「LETTER FROM HONEYBEES(みつばちからの手紙)」Vol.5では、その誤解のうち、よくある次の4つについて解説しています。
@ミツバチは減っている?
A農薬がすべての元凶?
Bミツバチは環境指標生物?
Cニホンミツバチは病気に強い?

それぞれの答えを知りたい方は、こちらからニューズレターをダウンロードしてください。
みつばち百花NL5-2014.pdf

岩波ホールでも、上記の映画を上映中は会場にて無料配布しています。
ぜひ、手にとってご覧ください。

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2013年12月07日

みつばち百花のニューズレター4号が完成!

1年ぶりにみつばち百花のニューズレター4号が完成しました。
来週のエコプロダクツ展の富士通ブースで配布しますので、ぜひ、お立ち寄りくださいね。
4号の内容は、生物情報収集システムのご紹介や、東京都の原宿・青山周辺で定期的に行っているハニーウォーク(蜜源花粉源植物調査)、ガーデンでの検証結果などです。

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花いっぱいのニューズレター。
街には花があふれている・・・ように見えますが、ミツバチは普段なら訪れないような花にもたくさん来ていたりします。
そして、よくこんな少ししか咲いていないところを見つけるよね、というところにも。

緑が比較的多いと思われがちな代々木公園や青山周辺でも、かなり蜜と花粉集めに苦労しているように思います。
東京オリンピックの競技場が、いろいろ取りざたされているけれど、ミツバチ目線では、また、緑が減っちゃうのかなあ・・・とかなり心配。人口も減っていくし、今までとは異なる開発の在り方をそろそろ目指して欲しいのだけれど。人間には無理なのかな?

ニューズレター4号は、こちらからダウンロードすることができます。
みつばち百花NL4-2013n.pdf
配布先や置き場所が決まったら、また、お知らせします。






2013年02月20日

みつばち百花のニューズレター「Letter from Honeybees」第3号が出ました

すっかりお知らせが遅くなってしまったのですが、ニューズレター「Letter from Honeybees」の第3号を昨年末に出しました。
1号、2号は冊子の形態でしたが、今号より、B4裏表の軽いものとなります。
今回はくにたち蜜源ガーデン特集です。

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また、今号より、みつばち百花のサイトのこちらからPDFをダウンロードできるようになりました。

今年は、どんな花を咲かせようかとみんなで協議中です。
ちょっと春めいてくると、そわそわと落ち着きません。



2012年02月25日

ニューズレター「Letter from Honeybees」第2号完成しました!

ニューズレター「Letter from Honeybees」の第2号がようやく完成しました。
昨年中に発刊する予定がどんどん遅れて、年を越してしまいました。
その分、4ページ増えて16ページの充実の内容となっています。

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表紙はコスモスです。

内容は、
ミツバチのグレートジャーニー
ミツバチはなぜ、暑いところから、寒いところまで分布を広げることができたのか…。
500万年以上にも及ぶミツバチの足跡を駆け足で辿ります。

ミツバチと関わりの深い方たちへの連続インタビュー「みつばちトーク」の第2回目は「私たちの青春、蜜の味」と題し、連携先の長野県富士見町の富士見高校養蜂部OB「はにぃビー かれっじ」のみなさんです。
ミツバチさんと一緒に過ごす青春グラフィティをお届します。

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みつばちのための花暦は、前回に引き続いて今回は「夏から秋へ」の代表的な庭先の花をご紹介しています。ステキなイラストは、前回同様、版画家の清水美涼さんによるものです。

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みつばち百科は「蜂蜜」です。
なにかと疑問点の多いハチミツについて、徹底的に解明しました。
花の蜜はどのようにハチミツになるのか?
どうして結晶するのか?
ハチミツはミネラルたっぷりって本当?
などなど。
そして、結晶したハチミツの風味を損なわない戻し方もご紹介。
Junbeeさんお墨付きのとっておき情報が本邦初公開です。
これでもうハチミツは100%使い切りが常識になる!?

HOT NEWSでは、昨年からみつばち百花が活動の一つとして取り組んでいるミツバチの花粉交配における重要性を知ってもらうBee Happy Strawberryキャンペーンをご紹介しています。

ライブラリーは、映画「ミツバチのささやき」、レシピは「はちみつとレモンのタルト」です。

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ご希望の方には、1冊120円でお分けします。
切手を希望冊数分同封のうえ、事務局までお送りください。
お申込みは下記のメールアドレスにお願いします。

info*bee-happy.jp(*の部分を@に換えてください)

ご感想、今後の掲載内容へのご希望などもお待ちしております。

みつばち百花メンバー関連の下記お店やワークショップでも、入手可能です。
連携先のカフェスロー(東京都・国分寺市)では店頭に設置してもらっています。
akarizm主宰カトウチナツによる蜜蝋キャンドルワークショップにご参加の方、Mittamitta風土倶楽部でハチミツをお買求めいただいた方に差し上げています。

原宿のコロンバン本店では、1号、2号両方を設置していただいています。
ぜひ、お立ち寄りください。

みつばち百花Facebookページ

第1号はこちらをご覧ください。


2011年04月28日

Letter from Honeybees第1号が完成しました

ついに完成しました!
みつばち百花のニューズレター「Letter from Honeybees」です。

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ミツバチと仲良くなりたい人のための「ミツバチと花のファンタスティックな関係を科学の視点から見つめていく」冊子です。
今回の記事は、
みつばち百花顧問で玉川大学ミツバチ科学研究センター教授の佐々木正己先生へのインタビュー「花から知るミツバチの秘密」
みつばちのための花暦 春から初夏へ
みつばち百科「蜜蝋」
はちみつレシピ:カヌレ
などです。

とってもうれしくて、まずはミツバチたちに報告しました。
蜂影が!羽音がブンブンしています。

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ついこんなところにも置いてみました。
邪魔、邪魔!
ちょっと迷惑をかけてしまったかも。

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春から夏にかけての花のページを広げてみたら、ちゃんととまってくれました!

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ほらね!タマネギの花にとまっています。

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B5判 12ページ、オールカラーです。
ただいま、置いていただけるところを大募集中です。
また、置き場所が決まりましたら、随時、お知らせします。

ご希望の方は、1部につき120円切手を同封して事務局までお送りください。
蜜源植物であるキバナコスモスなどの種を同封してお送りします。

2010年05月27日

みつばちからの手紙 花畑で待っています

DSCF1537.jpg昨日、mecc賞の授賞式がありました。スピーチをということだったので、ミツバチから託された手紙を読んできました。
ミツバチによると、これを機会に時々頼むわね、ということなので新カテゴリー「みつばちからの手紙」を設けることにしました。



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ミツバチからの手紙

人間のみなさま、こんにちは。

今日は、よい機会なので、私たちミツバチからのメッセージをお伝えさせていただきます。

私は一介の働き蜂です。
今、花蜜と花粉集めに毎日飛び回っています。
念のために言っておきますと、働いているのは全部私たちメスです。完全女系社会です。
♂がなにをしているかって?それはまたの機会に。長くなりますので。

私も巣の中のみんなにようやく貢献できる年回りになりました。というのは、私たちの寿命は、今の時期、だいたい40日間。後半の20日間ほどを蜜と花粉を求めて飛び回ります。

私は昨日から外に出ることが許されたので、すでに年増です。人間でいえば、この手紙を読んでもらっているおばさんぐらいの歳かもしれません。願わくば、花の下にて・・・いえ、花の上にて命終えたいと願っています。

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私は、花がたくさん咲く一年で一番忙しい時期に生まれることができて幸せだと思います。
今日は、ぜひ、人間のみなさんに知ってもらいたいことがあります。

人間のみなさんは、私たちがつくるハチミツが大好きなですよね。
だから、ミツバチといえば、ハチミツ!と思っていただいているようです。

でも、私たちはハチミツだけで生きている生き物ではありません。

ハチミツは糖質で、動き回るエネルギーになります。だから、花からいただく蜜はとても貴重なものです。その花蜜を私たちの体に貯めて運び、水分を飛ばし、酵素で分解させてハチミツをつくります。

そのハチミツと同じくらい大切なものが私たちにはあります。
毎日絶対に必要なもの。それは花粉です。

みなさんが女王蜂と呼んでいる私たちのお母さんは、毎日1000個以上卵を産みます。ほぼ自分の体重と同じぐらいなんですよ。そのお母さんのパワーがどこからくるのか。それは、私たちがローヤルゼリーと呼ばれるものをお母さんに毎日食べてもらっているからです。人間の女性が、お肌に塗ったり、飲んだりしていますが、それがどんなふうに影響するかは知りません。一説によると太るという説もありますのでご用心ください。

そのローヤルゼリーの原料が花粉なんです。卵からかえったばかりの幼虫にあげるミルクも花粉が原料です。

でも、ハチミツの貯蔵場所と卵の産卵場所だけでほぼ巣の中はいっぱいだから、花粉はなかなか十分貯めておけません。ですから、毎日、毎日、必死で集めなければなりません。

私たちを見かけたら、ぜひ、足を見てくださいね。花粉団子と呼ばれるものを両足に着けています。体についたのを手足で足に集めて運ぶんです。重いんですよ。体重が90ミリグラムしかないのに、花粉は両足で40mgになることも。おなかは蜜を満タンにすると40mg。ほぼ体重と同じ重さのものを1日に巣と花の間を10回ぐらい往復しながら運んでいます。着地するときに重くて転がってしまうほどです。

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最近、なぜかビルの屋上に私たちの巣箱を置くのが人間界では流行っているようです。時折、風の便りに苦労している仲間のウワサを聞きます。風は強いし、ビル街だと花は遠くまで行かないとないし。排気ガスも多いし、アスファルトやコンクリートの照り返しは強いし。人間も、都会の夏の暑さにはかなりまいっていますよね。ヒートアイランドなんていって。

私たちなら、そんなところに巣をつくろうとは思わないけれど。

必死で採ってきたハチミツは採れたと喜ばれるけれど、私たちには苦労の種が増えただけです。

どこでも巣箱を置かれたら、ハチミツを採りますよ。だって、ハチミツを得なければ動けない。動かないと花粉が採れない。花粉がないと巣を維持できませんから。それはそれは必死なんです。まさに命がけです。

農村に住んでいる仲間は仲間で、以前ならレンゲや菜種がたくさん咲いたけれど、最近はほとんどありません。山は伐採されて、大好きな花を付ける雑木林はなくなるし、やたらと住宅地になったりして、本当に花を探すのは大変なんだそうです。

そんなとき、つい、花粉を採りに田んぼの稲の花に行ったら、カメムシのやつが来ていて、出会ってしまう。カメたちが、お米の実が固まらないうちに汁を吸うときに口を突っ込んで吸ったあとが黒い斑点になってしまう。だから農家はカメ退治のために農薬をまく。それを時々浴びてしまらしいです。

たぶん人間は「そんなに花がない?けっこう咲いているでしょ」なんてのんきに考えるんでしょうけれど、蜜が出る花、花粉が採れる花は限られています。それは私たちミツバチだけじゃなく、私たちの仲間のハナバチたちだってみーんな苦労しているんです。

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人間の都合でずいぶん環境が変わってしまって、本当に迷惑しています。それは人間が人間だけの心地よさを追求してきたから、ですよね。
私たちは、みなさんにハチミツだけじゃなく、蜜蝋やローヤルゼリー、プロポリスなどたくさん生産し、人間のみなさんはそれをいろいろに利用しています。
私たちは、リンゴやサクランボ、イチゴやメロン、玉ねぎやニンジンなども受粉もしています。

どうかもう少し私たちが生きやすい環境をつくってもらえないでしょうか?
たまには私たちの身になって考えてみてください。
小さな小さな生き物ですが、私たちミツバチは500万年を生き抜いてきました。
人間よりも300万年も先に生まれたんですよ。
その私たちの仲間がどんどん減っています。

アインシュタインという人間界では尊敬されている学者さんが、「ミツバチが消えたら、人類は4年以内に滅びる」といったと言われています。さすが偉い人の言うことは違うと思いました。

みつばち百花のみんなは、本当に私たちのことが好きみたいで、なにがそんなに気に入られているのかわからないですが、とりあえず無理な注文をしない人たちなので助かっています。私たちが生きやすい環境をみんなでつくろうと呼び掛けてくれています。

そうしたら、岩手や福島、国分寺や国立でやろうやろう!と花を増やしてくれる人がどんどん増えています。ハチミツを採る前にまずは花を増やそうって。うれしくて泣けます。

花が増えたら、きっと人間にもいいことがたくさんあると思います。
人間同士が仲良くなれるだろうし、なによりも花が咲いている風景は美しいですから。

国文学者の中西進さんという方が「幸福は、やまとことばで「さいわい」で、昔は「さきはひ」といったとか。「さき」は花が咲いていること、「はひ」は這うことで、幸福とは花が咲き広がり、咲き続けることだそうです。

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ミツバチの幸せを考えることはきっと人間の幸せを考えることになると思いますよ。
そろそろ人間以外の生き物の幸せを考えてみる時期ではないでしょうか?

私たちはいつの時代も変わらなかったし、これからも変わりません。

そして、人間とこの先もずっと一緒に歩んでいきたいと思っています。

人間が農産物を育てる、それを私たちが蜜や花粉をもらって受粉する、そして花は再生される、そんな幸せな関係をこれからもずっと続けられたらと心から願っています。

みなさんと花畑で会える日を楽しみにしています。