みつばちの庭は、ただいまニラが満開です。
といっても、ニラは酷暑の間中も満開でした。
疲れを知らないニラです。
そんなニラの花にはいろいろなお客さまがやってきます。
昨日は、こんなお方が来ていました。
オオハラナガツチバチの雌です。
産卵前に栄養を付けようということなのか、蜜を求めて熱心にニラの花の上でうろうろしていました。
雌は大きなあごを持っていて、触角が短く、穴掘りが得意なんだそうです。それもそのはず。地面の中のコガネムシの幼虫を地面に穴を掘りながら追いかけるのですから。
捕まえた幼虫には麻酔を打って、卵を産み付けます。卵から孵った幼虫は麻酔が効いて眠っているコガネムシの幼虫を食べて成虫になります。幼虫は、オオハラナガツチバチ(長い名前。どこで切れるんだろう。オオハラ・ナガ・ツチバチ?)に見つかったが最後、というわけです。
アブラナ科ののらぼうは、芽を出して本葉までつけているのに青虫に食べられてレース状になっています。青虫の奴め…と退治していたら、カマキリとバッタを入れた虫採り箱を大事そうに抱えた二人の小学生の男の子に声をかけられました。
「あ!青虫だ!それ、いただけますか!」
「あら、どうぞ」と青虫が食らいついたままの葉ごと渡すと、こわごわ「アオムシ・・・」と感極まった様子。
「もっといただいていいですか?」と丁寧に言われたので、もちろん「どうぞ、どうぞ、好きなだけどうぞ」。
しばらくの間、のらぼう菜の前で、二人はしゃがみこんで額を寄せ合って夢中で青虫を探していました。
「みつばちの庭」には、ミツバチはなかなかやってこないけれど、こんなかわいいお客さんもやってきます。
ビービーツリーの葉の上で出会ったアゲハの幼虫には、申し訳なかったのですがやはりお引き取りを願いました。
ビービーちゃん、丸裸寸前でした(汗)