2016年04月14日

梨とミツバチ

桜の花が終わるころ、梨の花が咲き始めます。
お天気がよくて花が満開!というこの景色は、ほぼ1年に1回だけ。

梨園の中。

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梨園を上から見たところ。

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見事ですね〜!

さて、このような日は、受粉に最適の日。梨園の農家さんは、花粉付けに追われます。
この梨園は、くにたち蜜源ガーデンのすぐ向かい側にあるので、先日、花粉付けのお手伝いをしました。

要するにミツバチのお仕事をやってみたというわけです。

花粉は、受粉していないオシベがピンクの花を採取して・・・

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オシベの部分を温度を上げて開かせ、乾燥させて、花粉を取ります。
ほとんどが手作業。

そうしてできた貴重な花粉。
目に見えているのは、乾燥したオシベの殻やら茎の部分。

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花粉そのものは、人間の目にはほとんど見えないです。
こんな鳥の羽でできたポンポン(と勝手に命名)に花粉を付けます。
ポンポンにふんわりかかっている黄色いのが花粉。

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このポンポンを花の上でハタハタさせる。
メシベを傷つけないようにかるーく、かるーく、ハタハタ、ファンファンと…

要するにミツバチが花から花へと飛び回る感じ、です。

これが簡単そうで難しい・・・

だって、ミツバチじゃないですから・・・
見えない花粉をハタハタ、ハタハタ・・・

やった感がなくて、これでいいのか?いいの?受け取れている?
と、思わず心の中で花に話しかけちゃいました。

達成感ない・・・まったくない・・・

でも、目がくしゃくしゃするし、体中が粉っぽい感じがした。
相当めしべに花粉が舞い降りたね・・・と自己満足するしかない花粉付け。

花は、こうやってお待ちかねなんですよ。

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ここよ、ここよ!

って感じですかね。オシベがピンクのものが、受粉お待ちしています状態の花。

思い切り背伸びして、花粉を待っている感じのメシベ。わかりますか?

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本当は花の上に、こんな感じでミツバチが舞い降りれば、めでたく受粉完了!✌

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決定的瞬間、です♥👀
体中、花粉がかかっているし、お腹が完全にメシベにすりすりしている。
オシベは花粉を付けようと、ミツバチの体を待ち構えている感じですね。

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ところが、ミツバチも、アブも、梨園にはたまに目にするぐらいしか来ていなかったのです!


ひょっとして魅力ない?


こんなに美しい花なのに虫たちにとっては見かけだけなの?
バラ科よ?リンゴも、桜も、同じ仲間のバラ科よ?

そうなんです。

梨の花は、あまりミツバチにモテないんです

蜜源としては魅力なし。

一応蜜は出してはいるけれど…

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真ん中でキラキラ光っているでしょ?

花粉源としては、こんなふうにダンゴにしているくらいだから、かなりイケてます。

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特大花粉ダンゴ、ですね。

が、しかし、その花粉も、ミツバチ側の事情に大きく左右され、開花時期に育児が盛んだと,花粉を集めに行くけれど、蛹が多くて幼虫が少ない状態だと梨の花は無視されます。

育児には、4月いっぱいくらいまではそれなりに周期性があるので、その周期と開花が合うかどうかが問題となるわけです。

たくさん群数があれば、巣箱内の事情にばらつきがあるから、行く蜂群もいる可能性もあるかも…
と、かなりミツバチ側の事情は複雑。
そのうえ、この時期は、例えば今年のように桜が同時期に咲いてしまったりして、梨以外にミツバチが頼るものがあるかどうかも、梨の花側にとっては大きな問題です。

待つ身は、いつもつらい…

というわけで、人間がポンポンをもって、ハタハタ、ファンファン、することになります。

花粉が花の上に落ちてから、受粉までには最低3時間は必要なんだそうです。
その間に雨が降ったら、アウト。

人間がやらずに、自然に任せておくと、実はできても、大きくなれず、落ちてしまうそうです。

いつの間にか自然に行われていると思っていた受粉が、とてもデリケートな条件の上に成り立っていることを体験できた花粉付け作業でした〜。

今年の秋は、梨をいつもにもまして美味しくて感じられそうです。

この日、ガーデンの近くの公園では、桜の花吹雪で大地がピンクになっていました。

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谷保天満宮では、ツバキの花で真っ赤な大地に。

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季節がすごい勢いで変わっていきますね。
初夏は、もうすぐそこ!


2016年03月27日

ヒメオドリコソウとミツバチ

春が、ものすごい勢いで近づいてきていて、ミツバチと花の関係を追いかけている私たちは、とっても落ち着かないです。

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菜の花も、そろそろ終わりに近づいて、種の部分が膨らみ始めています。

くにたち蜜源ガーデンの周辺は、都内にしては、まだまだ田んぼや畑が残っているエリア。
思いがけない花に出会うこともよくあります。

スモモの木が、こんなに身近にあるなんて!!!

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こんな花に囲まれた状態は、ミツバチにとって幸せ〜な空間なのでしょうね、きっと。

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オシベに大歓迎されています。

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花とミツバチのラブラブな瞬間〜。
思わず、じ〜っと見ちゃうんですよねぇ。

木の花は、一気に咲くので量が多くて瞬間的にはよいのだけれど、散るのも早い。
すももの後は桜、その後は梨、アカシア、トチ、ネズミモチなど、これからは次々に入れ替わっていきます。

春をいち早く告げてくれるオオイヌノフグリとヒメオドリコソウは、まだ咲いています。
1月下旬には咲いていたオオイヌノフグリ。
ヒメオドリコソウも、2月中旬ごろから。
小さいから、地面をじっくり見ないと、気が付かないけれど、一面の花畑状態なんですよね。

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ファインダーを覗いていると、ヒメオドリコソウの花にしがみつきながら、お腹をかなり頻繁にひくひくさせています。滞留時間も、けっこう長い。
ひょっとして蜜がたくさんあるとか?

ということで、例の検査をしてみることにしました。

みつばち百花のメンバーの一人、N子ちゃんは、ミツバチ扱いの達人。
捕虫網に捕まえたミツバチをピンセットで鮮やかな手つきで素早くつまみだし、手に持ち替え、ガラス管を巧みに操り、蜜を採取できちゃうのです。だから、ミツバチは無傷のまま、手を放すと飛び立っていきます。
こんな技をできるのは、N子ちゃんしかいませんっ!(きっぱり)
尊敬しています。なので、N子先生、お願いします!と、手元をうっとり見つめる私です。

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そんな私は、冷却ガスでミツバチを瞬間冷凍しておとなしくさせても、お腹を押したとたん、ぶちっと刺されてしまうのです。

こんな技をどこでいったい会得したのか。さすが富士見高校出身です!

虫が大好きで、同居虫もいろいろいるらしいです。
現代の虫愛ずる姫、です。

さて、結果は・・・
(ずいぶんひっぱってしまった…てへ)

ヒメオドリコソウの糖度は50度以上でした。
おお〜!やはり〜!
同日同時間に菜の花も調べてみたけれど、糖度は30度程度でした。
もう終わりかけているから、かな?

姫様は、どのような条件だと群生されるのかしら…
ということでググってみたら、こちらにとても詳しく書いているサイトがありました。

種を蒔いて育ててみよう・・・って、どうやって種を取るのだ?
種をつけ始めたら、チェックしてみようかしら。

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裏側からみてみると、姫さまがおいで、おいでをして、ミツバチをお待ちしているのがよくわかります。

2月ごろから5月ごろまで咲いていて、蜜も、花粉も、かなりたっぷりくれるなんて、隠れた大蜜源じゃないですか。かわいいしね。
菜の花と同じ時期に咲くから、目だたないのかも?

同じシソ科で、日本在来種のオドリコソウには、なぜか来ないんですよね〜。
二ホンミツバチも、かしら?

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これは、セイヨウミツバチの巣箱のすぐそばで咲いていたオドリコソウ。
確かに見向きもされていなかった。
好きそうな花の形をしているのに・・・

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うきゃっ! 姫さまにはミツバチが似合うなあ

早春のこの風景、好きなんですよね〜。

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2015年06月24日

このぐらいの量で来ていただけるのね…

どのくらいの花の量だと、来てもらえるのか。
ミツバチは、1日に1つの花の種類を決めたら、その花にこだわるという定花性があるから、ほんの2,3輪しか咲いてなかったら、来る確率はものすごく下がる。ミツバチ的には、どんなに好きな花でも魅力なし。
うっかり来て、その花に蜜なんかあったら、ほかにないのかと探し回るハメになるしね。

昨年、スカビオサを植えてみたときは、4株くらいだったので、ほとんど来ているのをみることがなかった。
だから、来ないのか?と早合点してしまったけれど、今年は、5月のコンテストで使ったので、かなりの株数があり、そこそこ花が咲いている状態になった。
すると、来た〜!来ました!

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最低、このぐらいあれば、そこそこ来ていただけるのね。
こんな程度で来るってことは、相当好きなの?
常に2、3匹は来ていたから、もっと植えたら、もっとお喜びいただけることでしょう。
こまめに花柄摘みをしないといけないのが難点かな〜(笑

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北米生まれのエキナセア。さすが大陸生まれ。迫力あるなあ。
今年は、エキナセアもばっちり本数をそろえました。

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そのせいか、かなりの数のミツバチがブンブンしています。

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でも、蜜、あるの?
北米にエキナセアのハチミツはあるの?
ちょっとググってみたけれど、ない・・・
花を観察すると、花粉は見えるんだけれど、足に花粉ダンゴをそんなに付けていない。
謎、多し・・・
今度、調べてみよっと!

もう一つ謎の花。
ハチミツソウ(ハネミギク)
これも北米原産の多年草で、1960年代に養蜂植物として、導入されたという鳴り物入りの花なのに・・・来ない。
ミツバチ以外のお客さまはそこそこ来るんだけど。
そこは社会性昆虫かどうかで大きな違いがあります。
要するにミツバチは効率重視、なんですよねぇ。

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今年は2年目なので、花ははりきって咲いているんだけど。
やはり数が少ないのかな。
雑草化するぐらい群生していないとダメなのかも。
でも、あまりハチミツソウが一面に〜、なんて聞いたことがないし、蜜源なのに、ハチミツソウのハチミツがあるとも聞いたことがない。

どのレベルがミツバチにとって魅力的なのか。。。なかなか計り知れないものがあります。


2015年06月23日

枯れかけの花が好きなの?

次から次へと花が咲きはじめ、ミツバチとともに観察に忙しい〜。
草抜きもしないと、だし。。。

花が元気に咲くのはありがたいけれど、雑草も一緒に元気になっちゃうんだもんなあ。
おまけに雑草は、咲いて欲しい花の根元に根を下ろしていることが多く、抜くのも大変。
土の下では、激しい生存競争が繰り広げられていることでしょう。

ガーデン近くのざくろが大人気だったのは、今月中旬のこと。

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からだがすっぽり花のど真ん中に入っちゃう。
サイズがちょうどばっちりなのね。

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そこにきっとすごーくいいものがあるのだ…
と思い、花を開いてみました。

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なにもないんですけど・・・

この花からいただくのは花粉じゃないの?

いいものがありそう…と思って顔をつっこんでいると花粉をぱふぱふされる…そういうことなのかなあ。
かなりたくさん来ていたけれど、どのミツバチも、顔をつっこんでいて、とっても面白いです。

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大きな花粉ダンゴを付けているから、こうやって花粉をからだにぱふぱふしてもらおうとしているのかもね。

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受粉してもらったザクロ。
前衛アートみたい・・・

ベルガモットが満開に〜。
まずは薄紫と赤紫。それから赤、白は一番晩生。

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この花、ぜんぜんミツバチ向きじゃない。
だって、花管が細長いんだもん。
なのに人気がある。
おまけに咲き始めはちらほら、なのに、枯れ始めると群がる。

ベルガモットとミツバチ、どういう関係なんだろう…(笑

英語ではBee balmで、本来はマルハナバチが利用する花。
根元に穴をあけて蜜をいただく。
でも、ガーデンでは、そんなにマルハナバチが来ている様子はなし。時折、クマバチがぶんぶんしている程度。誰も花の根元に穴を開けてあげたわけでもなさそう。

だから、しおれ始めた花に顔を突っ込んでいるのかな…謎だ・・・

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花を分解してみたら、長い、長すぎる・・・ミツバチの口吻は絶対に届かない。
おまけに吸ってみたけれど、かすかに甘い程度かなあ。
花粉ダンゴは付けてないから、花粉をくれるわけでもない。

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でも、人気なのよね〜

咲いたあと、切り戻したら、2番花が咲くけれど、かなり小さくなる。
栽培は簡単なんだけれど、ガーデンを華やかにしてくれるのは10日間ほど。
もうちょっと花期が長いといいんだけどなあ。

もう一つの大人気は、ラムズイヤー。
ガーデンは、ラムズイヤーにとって居心地がよいらしく、どんどんどんどん増えるのなんのって。
雑草を押さえてくれるので、どうぞ、どうぞ、という感じだけど。

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ムーミン谷のニョロニョロの行進みたい。

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わーい!花だ!花だ!
というミツバチの声が聞こえそうなほど、うれしそうに花から花へと飛び回っています。

顔のサイズにぴったりの花だもんね。

これも栽培が簡単。ベルガモットよりは花期が長いいい花なんだけど…
ふわふわのラムの耳みたいな葉が重なった部分が蒸れるのなんのって。
だから、茶色くなった部分をせっせと取り除いてあげないと。
でも、糖度が高いし、花粉もくれるから、許す!

花に咲いてもらおうと思うと、それなりに手間をかけないと、ね。
ミツバチさん、私たちのそういう苦労、わかってくれてる〜?

しかし、枯れかけの花が好きということは、花を利用しようとする側にとっては、ミツバチと競合するわけで…摘み取れない。
ラベンダーは、そのよい例。花が咲き始めたころ、刈り取ると香りがとてもよいけれど、ガーデンでは枯れるまで待って、剪定しています。したがって、花の利用はほぼできない。

これも一つ、大きな壁ですよねぇ。

2015年05月29日

日本でラベンダーのハチミツは採れる?

ラベンダーの季節が始まりますね〜。
ガーデンのラベンダーは、早咲きのストエカス系が終わりました。
まもなく大株のラバンディン系のグロッソが咲くと、急に華やいだ雰囲気になります。

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このところ「ミツバチの好きな花」で検索して、当ブログを訪問する方が急増しています。
ミツバチの好きな花にこんなに関心が集まるなんて、とてもうれしいです。
メールでも、花とミツバチに関するお問い合わせをよくいただきます。
そこで、よく質問いただくことに対しての回答をアップしておきます。

今回は、「ラベンダー」です。
「ラベンダーのハチミツは採れるのか」についての質問です。
なお、バラのハチミツに関しては、こちらをご覧ください。
バラのハチミツってあるの?
引き続きバラとハチミツ

<ラベンダーとは>
ラベンダーは、地中海沿岸地方原産の植物。基本的に高温多湿に弱く、乾燥した日当たりのよい場所と、アルカリ性土壌が適しています。マイナス10度ぐらいまでの耐寒性はあるので、北海道や長野県の高地など冷涼な地域で栽培されていることが多いです。が、最近は、改良された園芸品種も多く、耐寒性、耐暑性に優れた品種も出てきています。
なんといってもラベンダーは人気が高いですからね。

くにたち蜜源ガーデンでも、あえていろいろな種類を育ててみましたが、中には耐寒性のないものもかなりありました。というのが、ガーデンは、風通しがよく、その分、北風も吹きます。北海道など雪に埋もれてしまうところは、かえって雪の下で温度が一定するので、冬越しが容易な面もあるようです。
寒風吹きすさぶところでは、ラベンダーにとって、けっこうきついのかもしれませんね。

さて、ラベンダーのハチミツが果たして日本で採れるのか・・・
結論から言えば、かなり難しいと思います。

<栽培面積>
日本のラベンダーといえば富良野。その北海道でラベンダーの単花蜜の実績はありません。
海外では、フランスなどでラベンダーのハチミツが採れていますが、村まるごとラベンダー栽培をしているというような規模で栽培されているようです。農業国フランスならではですね。
ラベンダーの単花蜜として販売するためには、広大な面積でラベンダーを育てる必要があることはいうまでもありません。

<種類>
ラベンダーは種類が多く、海外で実績がある種類と日本の風土に合うものとは異なると思われます。どの種類のものが、栽培する地域の風土に合っているのかだけでなく、どのくらいの流蜜があるのかは、いろいろ育ててみて検証する必要があると思われます。

<ラベンダーの花蜜の特徴>
ミツバチは、シソ科の花が大好きですが、その多くは水分の含有量が多く、花蜜糖度が単花蜜を得られるような蜜源の一般的な値である50%以上をクリアしていません。コモンラベンダーで28〜35%Brixです。
だから、広大な面積で大量の花が必要になるといえます。

<なにを目的にした栽培なのか>
ラベンダーの花は、エッセンシャルオイルを抽出したり、アロマとして、さまざまに利用することができます。が、蜜を採ろうとすれば、花の最盛期に摘むことはできません。一方、よいオイルを採るためには、花が咲き始めたら、すぐに採取することが必要になります。
ミツバチの利用と人間の利用はなかなかマッチしません。

広大な面積でラベンダーを育てた場合、花が終わってしまえば、そこはミツバチにとって利用できないエリアとなります。周辺にどのような蜜源があるのか。移動養蜂に対してのラベンダーの花の提供なのか。
そうしたことも含めて検討する必要があるでしょう。

2014年10月06日

秋の花とミツバチ

台風が列島を駆け抜けていきましたね〜。
急に冷たい秋風が吹き始めています。
いよいよ秋本番です。

まずは、ご報告。
この夏、みつばち百花では、3年間のくにたち蜜源ガーデンでの栽培経験をより深めようと、メンバー2名(LazybeeとR子)がグリーンアドバイザーの資格をゲットしました。Lazybeeは、ハーブコーディネイターの資格も取ってみました。ガーデンでは、ハーブがどんどん増えているから、もっと使わなくっちゃ!と。
ミツバチに喜んでもらいながら、自分たちの暮らしも楽しくしていけたら、言うことなし!ですもんね。
昨年に引き続き、ニールズヤード・レメディーズさんにご協賛いただいており、またまた新しい品種にも挑戦します。お楽しみに〜。

くにたち蜜源ガーデンに加えて、Lazybeeの郷里である兵庫県西宮市周辺で定点観察地があります。
その一つが、阪急西宮北口駅の南側のロータリー付近。

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ここには、ローズマリーが街路樹の根本に植えてあり、生垣状態に旺盛な成長を見せています。

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このローズマリーが、秋になると花をつけ始め、3月ぐらいまで満開になります。
今年も、かなり咲き始めていて、ミツバチが忙しそうに飛び回っています。
そんな彼女たちを追っかけているのは、私ぐらいのものだけど(^^;)

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もう一つの定点観察地は、同じく西宮市内にある市立北山植物園。

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ここでの一番人気も、やっぱりバジル。
バジルは、実は今頃からが花の時期。

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ホーリーバジル?レッドバジル?

植物園ではないけれど、我が家の近くにあるのが酔芙蓉。
夢見るような美しい花です。

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ミツバチが花の中にもぐりこんでお仕事中。
花粉には目もくれないところをみると、蜜があるのかな?

好奇心ムラムラっときたので、花びらをかきわけてみたら…

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ここには、花粉しかないよねぇ…

がくをめくってみたら…

あった!

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なめてみたら、甘い!
お目当てはこれかあ。

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この花の面白いところは、朝は白なんだけど…

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太陽が高くなると、だんだんピンクになっていき…

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やがて日が傾くと…

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濃いピンクになっていく。

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そして1日で花は枯れて、落ちていくのです。まるで酔ったように。
咲いている華やかな風情のはかなさがなんとも美しく、大好き!

ミツバチは、白いうちに活動しているような気がするけど…。
まあ、ピンクになっちゃうと花が閉じてしまうから、お仕事できないしね(^w^)

花も、虫たちも、冬の準備に忙しくなる時期ですね〜。

2013年10月09日

秋の原宿ハニーウォーク

4月から半年ぶりに原宿でハニーウォークをしました。
秋といっても、各地で記録を更新するほどの異例の暑さが続いています。
とはいえ、この時期は花が少ない。
いったいどんな花に出会えるのか…。

今回は、顧問で、玉川大学名誉教授の佐々木正己先生と一緒に歩きました。
朝10時半から、午後4時ごろまで!
ミツバチ目線になって、原宿裏通りから、代々木公園まで。
表通りはものすごい人出で、歩くのも大変なほど。
みんな、どこに行くのかしら…。
植物と昆虫ばかり見て歩いているのは、我々ぐらいなものでした(笑

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今回は、この機材を活用して、ミツバチの飛行する直線距離をみながらのウォークで、結果的には、おおよそ半径600〜700mの距離の範囲内での散策になりました。
起点は、巣箱が置かれているコロンバン本店。

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表参道の裏手に行けば、そこは住宅街。庭や生垣には、5月から6月ごろに咲いてくれる蜜源植物がけっこうあるんだけど、今は…。

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道路際にちょっと意外な植物がありました。アロエです。
アフリカでは蜜源として認知されているそうです。蜜の量が多く、鳥が飲むぐらいだとか。
それはすごい!と一同色めき立つミツバチ目線 目
これはキダチアロエという種で、日本でも12月ごろから3月ごろまで花が咲きます。
ガーデンに植えてみたくなりました。

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佐々木先生と一緒に歩いていると、花が咲いていなくても蜜源がわかっちゃう!
マンションの入り口の植栽に注目。ハマヒサカキは、ツバキ科で2月末から3月に花が咲く蜜源。
またまた有力蜜源発見。目立たない花だから、咲いていても人間はほとんど気がつかない。

が、しかし、問題は今の時期。まったく花がないです。いったいどちらでお仕事をしているのか…。

と、ようやく会えたのが、やはりマンションの植え込みのアベリア。
そうよねぇ、これぐらいしかないよね。

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先生から、チェックすべし!との指令。
そうです。アベリアの後ろに赤い実をたくさんつけているのはクロガネモチでした!
赤い実は、ミツバチをはじめ虫さんたちのお仕事の結果です。

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やっと会えたね〜!

表参道の道路の分離帯のところにもアベリアが植えられていて、本当はチェックしたいんだけどなあ(笑
巣箱を屋上に置いている表参道のコロンバンさんによると、アベリアの香りがするハチミツが採れているそうです。
たくさん花があるときは、アベリアは優先順位の低い花なんだけど、この時期はありがたい花です。

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あと1カ月ほどで咲き始めるかな?サザンカです。

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満開のフヨウ。飛び回っているのは見かけたけれど、花粉が大きすぎるうえ、蜜腺は探しにくい場所にあって、あきらめるのも早い。

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途中にこんなビオトープ風のビルの庭があり、スズメたちの遊び場になっていました。
よく見ると、蜜源もけっこうあるんだけれど、枯れかけているのが目立ちました。
今年の夏は、酷暑の上、日照りが続いたから、かも。
こういう空間は、昆虫だけでなく、人間にも貴重ですね。

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東郷神社の裏手でキリを発見!大きな木なのに、種はこーんなにちっちゃくて、軽い。

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つぼみもたくさんつけていました。5月ごろ開花。有力蜜源です。
すぐそばで、こんなキリの幼木を発見!

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なんてたくましいんだ!
でも、これからどーするのぉ?ちょっと心配。

最後に人でごった返す原宿駅を通りぬけ、代々木公園へ。
なぜ? すごい人だった…。

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最後にもう一匹くらい出会いたいと執念でバラ園へ。

いました!
黄色いバラにもぐりこんで花粉を集めていました。

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花から出てきたと思ったら、私の頭の上をくるっとまわって、びゅんっと飛び去ってしまいました。
佐々木先生によると、お仕事を終え、巣をめざすときの仕草なんだとか。か、かわいい・・・
(先生より、追加のレクチャーです。
「巣を目指して飛び立つ時に、自分の訪花していた場所を画像記憶にとどめるために、旋回しながら見ているのだと思われます。ですから何度も通っていると(覚えてしまえば)、帰るときはもうまっすぐに飛び立ち、旋回することはなくなります」
このときは、覚えるための旋回だったのですね。)

1日歩きまわって30種類以上の蜜源植物を確認。種類はあるけれど、量としてはどうなんでしょう。
4月から6月ぐらいは、かなり樹木系の花が次から次に咲くけれど、その後はけっこうきつい感じだなあ…。

都会暮らしのミツバチ、なかなか大変そうです。
ビルやマンションの植栽をもっと考えて植えてもらえるといいかも。

人間の植える植物によって生態に変化が出る面白い例をひとつ。

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これはツマグロヒョウモンという蝶。
以前は関西以南にしか生息していなかったけれど、最近は関東でもよく見かけるようになった蝶です。
スミレの葉が幼虫の食草。最近、植栽などでよく見かけるパンジー。どうもあれがスミレの代用になっていて、増殖のきっかけになっている可能性が…。そして、温暖化も?

生態系とは、繊細なものなんですね。
ミツバチは、養蜂で飼われているから、特に都会ではこの生態にどこまで関わるのかというのは難しい位置づけ。
でも、ミツバチが利用できる植物がたくさんあるということは、昆虫たちにとっても、暮らしやすいということ。みんなで仲良く暮らしたいものです晴れ

道路際の植栽で咲いていたミントでハラナガツチバチに出会いました。

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2013年05月15日

引き続きバラとミツバチ

宝塚ガーデン 136.jpg バラとミツバチの続きなんだけど…。

88.png まだ、なにか気になることでも?
  人間って「バラ」という言葉に触発されすぎるんじゃないの?


  「薔薇と言う名の花は名前を変えても、美しい香りはそのまま」という有名なセリフがあるでしょ?
   まさか知らない…


宝塚ガーデン 136.jpg もちろん知ってますよ。ロミオとジュリエットでしょ。

88.png ミツバチはバラの花の名前なんて知ったこっちゃないからね。
  このセリフはミツバチのために書かれたのよ。

  
宝塚ガーデン 136.jpg そ、そうかあ・・・
シェークスピアもミツバチファンだったのかもね(-。−;)
養蜂をやってたりして(・m・ )

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バラは香料の生産量を増加させるために改良が重ねられているのよ。
香料成分を抽出する花びらが多い方がいいじゃない?だから、花びらがどんどん多くなる傾向なんだって。

88.png それ、ミツバチにとっては迷惑だわね…。
  花びらが多くなると、花の中に入れないし、花はそこにエネルギーを注ぐから、おしべは貧弱になっちゃうのよ。

すなわち、いただける花粉は減るってこと。



宝塚ガーデン 136.jpg 観賞用は色の充実が盛んにおこなわれているらしいわよ。

88.png まあ、そちらは香りさえ、ちゃんと出してくれれば、花を見つける可能性はあるので、好きにしてよって感じ。


宝塚ガーデン 136.jpg 昨日、みつばち百花のメンバーが都心の広大な緑地でハニーウォークしてきたんだけど、午前午後2時間ずつ観察して、セイヨウミツバチ30匹、ニホンミツバチ1匹が緑地の花壇に咲いていたクローバー、ラベンダー、バラに来ていたそうよ。
広大な緑地なのに花の少ないことに驚いていたわ。

88.png  都心が、ミツバチにとって住みやすい環境だとかといっている人たちに聞かせたいわね。 ( ̄  ̄) 

宝塚ガーデン 136.jpg お仲間たちは、こんなバラに来ていたそうよ。

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これはラベンダードリームという一重ではないけれど,花びらが10〜15枚程度の平咲きの品種で、盛んというほどではないけれど(そもそも)花粉を集めに来ていました。午前は訪花が見られたけれど,午後は訪花が停止。花粉が減って魅力が失せた感じで、つまり花蜜を集めてはいないようす。

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これはエバーゴールド。八重咲きだけど花が平べったい(切り花バラにありがちな壺のような縦横比ではなく、お鉢のような縦横比)ので、開いた隙間にはおしべが見え、午後にはミツバチが仕事していました。ただしやはり花粉集めのみ。

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これもラベンダードリーム。このようにおしべの固まりの中に小さな花弁化したものが出てきます。これが増えれば八重になる=おしべが減るので花粉の量は減るわけです。



宝塚ガーデン 136.jpg 最近、都心でも屋上に養蜂箱が置かれているところが増えているけれど、この観測地点にも近くに数箱あるのよ。
その割には訪花している数が少ない。郊外のノイバラでは、たくさんお仕事していたのに。
なぜかしら…。

88.png きれいなバラには棘があるって言葉があるでしょ。
あれはミツバチに言わせれば、きれいなバラには農薬がかかっているってことなのよ。
公園や緑地帯なら、バラを虫だらけにしたり、病気にさせたりするわけにいかないでしょ。
けっこう噴霧されているのでは?


宝塚ガーデン 136.jpg そういえば、某公園を散歩していたら、「農薬散布中」の車が園内をぐるぐる回っていたっけ…。

88.png 街路樹だって、撒いているはずよ。
そうい意味では、住宅街のそれぞれの家の庭で手塩にかけて育てられている花が一番ご馳走かも。

まあ、素朴なノイバラをもっと咲かせてくれるなら、人間は手間がかからないし、ミツバチにとってもいいことなんだけれどね。
欲張りな人間には無理でしょうねぇ…。


宝塚ガーデン 136.jpg 美しいものをより美しくしようとするのが、人間の性ですから。

88.png より美しくなってるの?自然の造形に優るものはないのよ。
そのことをミツバチが一番よく知っているわ。
昨日は味覚を磨いて欲しいと言ったけれど、審美眼も磨いてよね。

それと足るを知ること。


宝塚ガーデン 136.jpg あ、それ、無理。
足りて満足していたら、ここまで人間、はびこっていませんから V( ̄▽ ̄)V

88.png ミツバチ500万年持続の実力をもうすぐ思い知ると思うわ。
( ̄^ ̄)フン



宝塚ガーデン 136.jpg また、怒らせちゃった…。


2013年05月13日

バラのハチミツってあるの?

宝塚ガーデン 136.jpgLazybee

もう初夏だわねぇ。この時期はたくさん花があって、どこに行こうか迷うんじゃない?

88.png辛口ミツバチ
迷うほど花がある場所に巣箱を置いてもらえるといいけれどね。


宝塚ガーデン 136.jpg そ、そうだね・・・。
この間、都会の住宅街でノイバラでお仕事中のミツバチたちがたくさんいたわよ。
バラのハチミツなんて、なんだかステキ!


宝塚ガーデン 136.jpg



88.png ばっかみたい!!!
バラの単花ハチミツなんて、そんなもん、

あるわけないでしょ。(-。−;)


少なくとも日本には。



宝塚ガーデン 136.jpg ん?ないの?バラのハチミツ・・・。


88.png 仕事をしているのを見たんでしょ。ちょっと観察すれば、私たちがなにをしているかわかるはずよ (  ̄っ ̄)

バラには花粉をもらいにいっているのよ。

ぱらっと開いたノイバラの花には、黄色いおしべがたくさんあって、その上をころがるようにして花粉をからだにつけてなかった〜?
ついたら、花から浮かびあがって、ホバリングしながら花粉ダンゴをつくるの。
黄色い大きな花粉ダンゴを付けている仲間がいたでしょ?


宝塚ガーデン 136.jpg そういえば、みんな、蜜を吸っているって感じじゃなかったわね。

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88.png  中には、蜜も出してくれるバラもあるけれど、そんなに出会えるわけじゃない。蜜があったとしてもすごく少ないから、よほど膨大な量のバラがないとダメ。

日本じゃ、無理だわね ヾ(ーー )



宝塚ガーデン 136.jpg そんな場所はほかの国ならあるの?

88.png 香水用のバラを栽培しているモロッコでは、あまりにも数量が多いので摘み残した花からミツバチが集めたハチミツというのがあるみたいよ。
やはりバラの産地で有名なブルガリアでは、バラの花びらを漬けこんだ伝統的なハチミツがあるらしい。でも、厳密にいうとバラのハチミツじゃな いわね。


宝塚ガーデン 136.jpg その地域の産業となっているほどバラがあっても、その程度なのね。

88.png  そうよ。人間は自然をイメージで捉えすぎよ。
まあ、バラのハチミツなんてあると、売れるだろうしね。



宝塚ガーデン 136.jpg 以前、某養蜂家が、日本の野バラのハチミツとかいって販売しているのを買ったことがある〜。

あ、私、だまされてたのかな… ガ━━(゚Д゚;)━━ン!


88.png ふふふ、やられたわね。養蜂家といっても、いい人ばっかりじゃないわよ。もっとちゃんと人を見ないとね。バカだわねぇ (=⌒▽⌒=)

宝塚ガーデン 136.jpg バカ、バカっていわないでよ!
どうせ人間はミツバチより愚かですよ。

88.png まあ、そういう謙虚な気持ちで私たちの仕事ぶりをちゃんと見れば、いろいろ学ぶことも多いと思うわよ。

せっかくだから、バラの花の構造もチェックしてね。普通のバラは花びらが幾重にも重なっているから、ミツバチは利用できない。
八重のバラなんて絶対無理。だからモッコウバラは、たくさん咲いているけれど利用していないでしょ。


宝塚ガーデン 142.jpg


宝塚ガーデン 136.jpg ノイバラみたいにぱらっと開いていないと、なのね。
ところで花粉をたくさんもらえる時間帯ってあるの?
私が見たのは午前中だったけれど。

88.png なかなかよい質問だわね。
花は開いてから、受粉の体制を徐々に整えていくことが多いから、いつ花粉や蜜を出すかは花によって違うのよ。
ノイバラの場合は、おしべの黄色が視覚的なシグナルとなって、私たちを誘ってくれるの。
今なら、花粉がたくさん出てるよ〜ってね。


宝塚ガーデン 136.jpg 黄色がまぶしく目立つ時間帯ってことかな。

88.png まあ、そんなところかな。お天気にも左右されることもあるし、風が強い日は思うように仕事ができない。
案外、ミツバチにとって、「今日はいいミツバチ日和だなあ」という日は少ないのよ。

おまけに花の成熟度と天気がマッチしないとダメだしね。


宝塚ガーデン 136.jpg 花の成熟度って?

88.png 咲いたからってすぐに行ってもダメで,花がタイミングを教えてくれ たら行くの。
花が咲き始めて、だんだん受粉体制が整っていくわけよ。咲いた直後はおしべは熟してなくて、花粉を出さない。


宝塚ガーデン 136.jpg なるほど〜。さあ、受粉できるわよ!となったら、あなたたちに声をかけるってことね?

88.png そう。そのタイミングとお天気、そして、ミツバチのコンディション、すべてがマッチしてこそ、蜜も花粉も得られるのよね。

宝塚ガーデン 136.jpg そうかあ。お仕事、大変なのね…w( ̄o ̄)w

お仕事の邪魔をしないように、ローズアロマをお気に入りのハチミツに垂らしていただけば、バラのハチミツの気分は味わえるかしらね。

88.png おいしくなさそ・・・。

イメージじゃなくてさ、もっと味覚の能力を磨いてよ〜。

はあ、やる気出ないなあ…。


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2013年03月25日

ミツバチとローズマリーと花粉団子

Lazybeeの定点観測地点の一つが阪急西宮北口の南口付近です。

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街路樹の足元にあるのは・・・。

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満開のローズマリーです。
2月7日の記事でもアップしましたが、ここは12月下旬から花が咲き始め、ずっと咲いている冬の貴重な蜜源・花粉源です。
ここに行くと、必ずミツバチに会えます。それもニホンミツバチ!
ここではニホンミツバチにしか会ったことがない〜!
どこから来ているのかなあ。いつも跡をつけたくなります(笑

今回、雄しべがミツバチに花粉をまぶしているシーンをばっちり撮影できました。

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もう1ショット!

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ミツバチが動くたびに雄しべがペタペタしている。
そして、ミツバチは花粉だらけになる。
それを集めて、団子にして足につけるのです。
その足に集めていく様子はこの映像をぜひ!
ラストの仕草のあまりのかわいさにミツバチファンなら萌え、萌えです!

2013年02月07日

冬の貴重な蜜源ローズマリー

小春日和の暖かい日が時折訪れるようになりました。
少しずつ春の気配が漂いつつありますね。

ミツバチたちは、お天気よい日には外に出て、飛び回っています。
そんなミツバチにとって、とてもありがたい花がローズマリーです。

これは昨年末に兵庫県西宮市の阪急西宮駅近くの道路際に植えられたローズマリーの生垣で撮影したものです。

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日本みつばちです。
毎年、お天気のよい日に観察すると、必ず日本みつばちがたくさん来ています。
ずっと昔は日本になかった花だから、日本みつばちにとっては「洋食」みたいな感じ?(笑

こんな町中なんですけど、街路樹の根元にローズマリーが植えられていて、こんもりとしたりっぱな生垣状態になっています。毎年、12月下旬ぐらいから花をつけ始め、2月ごろに満開になります。

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この日は薄日が差してはいるものの北風も吹いていて、寒い日だったんですよ。

これは我が家の今日のローズマリーです。
まるでおいでおいでをしているようです。
でも、マンションのベランダだから、なかなかミツバチに気がついてもらえないんですよねぇ。

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花粉をミツバチなどの昆虫の体につけようとスタンバイしていますね。

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花の真ん中を切ってみました。

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蜜腺はこんなに奥の方。だから、あんなに顔を突っ込んでいたんだ・・・。
どんな味がするんだろう、と舐めてみたら・・・

甘い!

これはいけます!
寒い日でも、訪れたくなる気分がちょっとだけわかったかな(笑


2012年01月01日

新年のご挨拶 ツバキとミツバチ

新年あけまして おめでとうございます。

2012年最初の花とミツバチは・・・

いるかしら…と満開のツバキサザンカの花の生垣を観察してみたら…
いました!

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冬のほんのひとときの暖かい日差しの中で、すごく忙しそうにお仕事をしていました。
一つの花の中でじっくり蜜を吸って、身体にいっぱい付けた花粉を枝に止まりながら、器用に集めて花粉団子にしていました。

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働きものですね。
からだが冷えないうちに巣に帰ることができますように。

今年も、花の上でたくさんのミツバチたちに会えるといいな。
今年も、みなさん、一緒に「花とミツバチ」しましょうね!

巣の中でミツバチが春の夢を見ているうちに桜はすでに蕾を付けて春の準備をしています。

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2011年11月04日

ニホンミツバチはセイタカアワダチソウがお好き?

レモンバームは、はたして本当にメリッサ=ミツバチと名付けられるぐらいミツバチが好きな花なのか、という疑問にお応えいただき、ありがとうございました。
「来ていますよ」というお返事を数か所からいただきました。
周囲にどんな花があるか、その時期にどんな花が咲いているか、によるのかもしれません。

「Letter from Honeybees」の第1号で、顧問の佐々木正己先生から教えていただいたミツバチが花に優先順位を付けるという点を考えれば、レモンバームが1位にならないほど、花がたくさんあるという幸せな状況もありうるわけですから。

さて、今度はセイタカアワダチソウです。

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さて、この画像の中に何匹ニホンミツバチがいるでしょう?
と質問したくなるほど、来ていました。

ここには、コセンダングサも咲いていました。

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どうも観察していると、コセンダングサに行っているのはセイヨウさんばかり。
セイタカアワダチソウに行っているのは、ニホンさんばかり。

ん?ニホンミツバチさんは、ひょっとしてセイタカアワダチソウがお好き?それもかなりお好き?

養蜂箱を置いているみつばち百花のメンバーによると、巣箱からセイタカアワダチソウの匂いがしてくるほどなんだとか。
さて、みなさんのところではいかがですか?


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2011年10月26日

レモンバームの謎 ミツバチは本当に好きなのか

レモンバームといえば、レモンの香りがするシソ科のハーブで、ギリシャ語でMelissa=ミツバチと名付けられるほど、ミツバチが好き。

ということになっていますが、果たして本当にミツバチは好きなの???というのが、みつばち百花のメンバーの中でよく話題になります。

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ミツバチが訪れてくれない「みつばちの庭」にも、レモンバームを植えていますが、花が満開状態でもミツバチはおろか、ほかの蜂や蝶も、そんなに来ている様子がないです。
今年なら、ボリジやキバナコスモスには虫たちが熱心に来ていましたが。
同じシソ科で、やはり小さな白い花をたくさんつけるカラミンサには、ミツバチが群がっているのを何度も見たことがあります。
メンバーからは、1m四方をレモンバームでいっぱいにして花を咲かせてみたけれど、1匹しか確認できなかったというレポートも出てくる始末。

日本に来たレモンバームは、ギリシャ語でいうメリッサとは異なる種なのか。
日本の気候では、蜜をあまり出さないのか。
単なる神話なのか。

そこで、レモンバームははたして「ミツバチ」と呼ばれるほど、ミツバチが好きな花なのか、の情報を集めてみることにしました。
群がっていたのを見たことがある、という方がおられましたら、ぜひ、いつ、どこで、をお聞かせください。写真があれば、なお、うれしいです。
よろしくお願いします!!!

みつばち百花のFacebookページは、http://www.facebook.com/beehappy100 です。

2011年10月20日

八重山諸島の花

Lazybeeは、今年、仕事で八重山諸島にご縁があり、先日も1週間滞在していました。
その間、つい目が行くのが花。
仕事の合間に花を見ては、ミツバチ、いないかなあ…と思ってしまう。

西表島には、養蜂でもしていないかぎりいないんですよね…

そんなときにこの木のところでブンブンと羽音を聞いてびっくり!

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思わず、「あ!ミツバチ!」と叫んでしまいました。
トウダイグサ科のシマシラキです。
マングローブの林の中に生息する樹木の一つのようです。

お馴染みのハイビスカス。

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重要な花粉源です。

こちらは小浜島の湧き水の淵に自生していた空心菜の花です。

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ヒルガオ科で蜜源です。すごくたくさん蜜が出るというわけでもなさそうだけど。

前回は咲いているところを見られなかったドラゴンフルーツの花。

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花粉源です。ものすごい迫力です。

これはトケイソウが受粉した後で、ぐちゃぐちゃ(笑)

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パッションフルーツになります。
新城島で。八重山諸島の島々では、パッションフルーツやドラゴンフルーツ、バナナ、パパイヤが庭に普通になっていて、楽しいです。

沖縄県なら、どこでも見られるタチアワユキセンダンクサは蜜源です。

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シマシラキでしかミツバチには会えなかったけれど、島々で咲く花は生命力にあふれていて、見ているだけで元気にしてくれます。

2011年10月09日

果物も蜜源?

先日、仕事で出かけた岩手県陸前高田市の高台にある梨園で、こんなシーンに遭遇しました。

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熟した梨に日本みつばちを発見!
ふと足元を見ると、やはり熟して落ちた梨にとまっていました。

花が少ない時期だから、こんな熟れた果実にも行くのかしら…。
みなさんのところでは、いかがですか?

ところで、Facebookにみつばち百花のページを立ち上げました。
こちらです。
ぜひ、「いいね!」をお願いします。
いろいろな情報交換をしていければと思います。
と言いつつ、まだ、やり方がよくわかっていないのですが。

国立の花畑では、キバナコスモスの種がたくさんできています。

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これ、取り始めたら、夢中になっちゃいます手(チョキ)



2011年09月15日

八重山諸島で出会ったミツバチの好きな花たち

仕事で八重山諸島にある鳩間島に行ってきました。
仕事だと言っても、みんなに羨ましがられました(笑)
その合間にどうしても目が探してしまうのが蜜源植物。

まずはソテツ。

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これは雌花。雄花の出す花粉目当てでいろいろな虫たちが来るそうです。もちろんミツバチも。
ただし、裸子植物で風媒花です。

これはドラゴンフルーツ。
もう実になっています。

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サボテン科なので、これも花粉源です。
花が咲くのは、夜から朝方にかけて。なので、ミツバチが訪れるのは朝、5時ごろから6時ごろの間となります。

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↑ギンネムの花。
ほぼ1年中咲いているので、ミツバチにとっては、とっても便利な花。これも花粉源です。

あまりにそこいら中にあるので写真を撮り忘れましたが、タチアワユキセンダングサなら、蜜も、花粉もたっぷりくれます。

ところで鳩間島には、アシナガバチは観ましたが、残念ながらミツバチはいないようでした。
すぐ前にある西表島には、野生化した西洋ミツバチの存在が確認されているそうです。



2011年08月16日

ルリマツリと日本みつばち

毎日暑いですね。
真夏は、花が少なくなるとき。ミツバチたちは、どんな花を訪れているのかな…。

庭のルリマツリに毎朝、日本みつばちが来ています。
南アフリカ原産の花に日本みつばちというショットが可能になるなんて、現代ならではです。

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毎朝、日の出とともに訪れているようです。
すごく忙しそうに花から花へ飛び回っています。
見ていると、きれいに咲いた花よりも、開きかけている、あるいは閉じかけている花の方を選んでいます。たぶん開きかけの方かな。
面白いことに10時ぐらいを過ぎると、いなくなってしまいます。

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花粉団子を付けているから、花粉はもらっているようだけれど、蜜はどうなのかなあ。
長い管を持っている花で、管の先を吸ってみると甘いです。
ということは、ミツバチには届かない。

花を分解してみました。

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やはり花粉、ですね。

育てるのが簡単だし、花の時期が6月から9月ごろまでと長いので、ミツバチにとってはありがたい花ですね。

2011年06月02日

ブラシノキで雨の日もお仕事

今日も雨。
国立でふと通りかかったブラシノキの梢に目をやると…
ん?あれは!

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ミツバチじゃないの!

DSCF6933.jpg


雨のしずくがキラキラ光るブラシノキの中心で、夢中で蜜を吸っているではないですか!
よく見ると、あそこにも、ここにも。たくさん来ています。

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針状の花を指でつついても気がつかないほど夢中。
そんなにおいしい蜜なのかしら…

雨の日に出会えるとは思わなかったので、うれしかったです。

2011年05月13日

ボディーガードの報酬を横取り

毎日、空模様をみてはミツバチたちの今日のお仕事は…なんてつい考えてしまう。
花が次々に咲くこの時期は、仲間を増やすとても大切に時期。だけど、雨が降れば、せっかく花が咲いていても蜜が採れない、流れてしまう。
ハチミツだって、花の咲く時期、蜜を出す時期、ミツバチが動ける天候がすべてマッチしてこそいただけるもの。
だからといって、ずっと晴れだけでも植物は育たないし、自然というのはままならないものです。

さて、今頃、どこでも見かけるのがカラスノエンドウです。

DSCF6304.jpg

訪花するミツバチ……でも、よく見たら、花ではないですねぇ。
ふふふ、決定的な写真が撮れました(と自己満足)
ズームアップ!

karasu.jpg

茎の根元の黒い斑点のところに口をつけているでしょ。
これは複葉の付け根にある花外蜜腺。

DSCF6383.jpg

この花外蜜腺は本来はアリのために用意されているもの。

ari2.jpg

アリに若い芽や実を食べる虫を追い払ってもらえるようにしているんですって!
カラスノエンドウからアリへの、ボディーガードの報酬というわけ。

ミツバチはそれを横取りして、いただいている。
少しはボディガードのお手伝いをしているかな、、、でも、ないか(笑

ほんの少しの蜜だから、すごくせわしなく飛び回っています。
ふつうの野原の中で、いろいろなことが起きているんですよねぇ。
カラスノエンドウのアリ使い。なんの変哲もないカラスノエンドウだと思っていたけれど、ちょっと見直しました。

カラスノエンドウは、若い芽の部分は天ぷらや炒め物などで食べることができるそうです。なので、では、若いやわらかそうなところを!と取ってみたら…
アリさんボディーガードに追い払われる前に、手間がかかってあきらめましたわーい(嬉しい顔)