昨年、みつばち百花では、ミニガーデニング・コンテストに参加した際に、こんなみつばちの庭を提案しました。

中心に添えたのが「ミツバチの水飲み場」でした。
(レポートはこちらへ)
でも、ぜんぜん注目してもらえなかった・・・ぐすっ。
そう、ミツバチも、常に水を必要としているのです!
え?昆虫が水?
意外?
昆虫も水が…というよりも、ミツバチにとって水はとっても重要なんです。
社性昆虫であるがゆえ、ともいえます。
たとえば真夏。
気温が高くなったら、巣箱の内部の温度を下げるためにミツバチは気化熱を利用します。
すなわち巣箱内に水を撒いて、温度を下げるのです。
ミツバチの打ち水・・・ですね。
昆虫とは思えない賢さ。
あ、いや、これは失礼な言い回し。さすがミツバチ!
これは、まあ、そこそこミツバチ好きには知られていることです。
もう一つ、ミツバチが水を必要とするときがあります。
それは子育てのとき。
幼虫の餌となる蜂乳は水分が60%を超える液体ですが、長雨のあとや春先など巣の中に完成したハチミツ(水分20%)しかない状況では、蜂乳を作るための水分が不足します。そのため気温が低いのにもかかわらず、たくさんのミツバチが水を集めに来るのが目撃されます。
6月ごろ、渋谷の東急デパートの屋上にあるガーデニングのお店に行ったときに、小さな鉢にたくさんのミツバチが来ていました。
お目当ては水のようでした。



大都会では、植栽された花はあっても、大地はアスファルトやコンクリートで覆われているし、水を得られる場所は、けっこう限られているのかもしれませんね。
水田にイネの花粉をもらいに行くことがありますが、水をもらいに行くことも。
そんなときに農薬と接点ができてしまう可能性も・・・
くにたち蜜源ガーデンでは、すぐそばの水路の水の流れが少ないときは、ミツバチがたちの水飲み場となり、水の流れが激しいときや、涸れてしまう冬場は、オアシスに水を含ませて置いています。

ミツバチ観察や写真撮影に最適です。