2015年05月29日

日本でラベンダーのハチミツは採れる?

ラベンダーの季節が始まりますね〜。
ガーデンのラベンダーは、早咲きのストエカス系が終わりました。
まもなく大株のラバンディン系のグロッソが咲くと、急に華やいだ雰囲気になります。

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今回は、「ラベンダー」です。
「ラベンダーのハチミツは採れるのか」についての質問です。
なお、バラのハチミツに関しては、こちらをご覧ください。
バラのハチミツってあるの?
引き続きバラとハチミツ

<ラベンダーとは>
ラベンダーは、地中海沿岸地方原産の植物。基本的に高温多湿に弱く、乾燥した日当たりのよい場所と、アルカリ性土壌が適しています。マイナス10度ぐらいまでの耐寒性はあるので、北海道や長野県の高地など冷涼な地域で栽培されていることが多いです。が、最近は、改良された園芸品種も多く、耐寒性、耐暑性に優れた品種も出てきています。
なんといってもラベンダーは人気が高いですからね。

くにたち蜜源ガーデンでも、あえていろいろな種類を育ててみましたが、中には耐寒性のないものもかなりありました。というのが、ガーデンは、風通しがよく、その分、北風も吹きます。北海道など雪に埋もれてしまうところは、かえって雪の下で温度が一定するので、冬越しが容易な面もあるようです。
寒風吹きすさぶところでは、ラベンダーにとって、けっこうきついのかもしれませんね。

さて、ラベンダーのハチミツが果たして日本で採れるのか・・・
結論から言えば、かなり難しいと思います。

<栽培面積>
日本のラベンダーといえば富良野。その北海道でラベンダーの単花蜜の実績はありません。
海外では、フランスなどでラベンダーのハチミツが採れていますが、村まるごとラベンダー栽培をしているというような規模で栽培されているようです。農業国フランスならではですね。
ラベンダーの単花蜜として販売するためには、広大な面積でラベンダーを育てる必要があることはいうまでもありません。

<種類>
ラベンダーは種類が多く、海外で実績がある種類と日本の風土に合うものとは異なると思われます。どの種類のものが、栽培する地域の風土に合っているのかだけでなく、どのくらいの流蜜があるのかは、いろいろ育ててみて検証する必要があると思われます。

<ラベンダーの花蜜の特徴>
ミツバチは、シソ科の花が大好きですが、その多くは水分の含有量が多く、花蜜糖度が単花蜜を得られるような蜜源の一般的な値である50%以上をクリアしていません。コモンラベンダーで28〜35%Brixです。
だから、広大な面積で大量の花が必要になるといえます。

<なにを目的にした栽培なのか>
ラベンダーの花は、エッセンシャルオイルを抽出したり、アロマとして、さまざまに利用することができます。が、蜜を採ろうとすれば、花の最盛期に摘むことはできません。一方、よいオイルを採るためには、花が咲き始めたら、すぐに採取することが必要になります。
ミツバチの利用と人間の利用はなかなかマッチしません。

広大な面積でラベンダーを育てた場合、花が終わってしまえば、そこはミツバチにとって利用できないエリアとなります。周辺にどのような蜜源があるのか。移動養蜂に対してのラベンダーの花の提供なのか。
そうしたことも含めて検討する必要があるでしょう。

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