「ミツバチは減っているのでしょう?」
「農薬が原因なのでしょう?」
そんな言葉が返ってくると、どこからお話をしたらいいのか…と、考えこむこともしばしば。
メディアの論調も、ミツバチに関しては思いこみで語られたことを、そのまま思いこみにつられて書いているというものが多いです。
たとえば、以下のような「定説」は、本当なの?と疑ってみたことはありますか?
ミツバチは,環境指標生物である
ミツバチが飛んでいるところは環境がよい
ミツバチは,どんな花でも利用できる
どんな花でも植えてあげればミツバチが利用する
ミツバチは,どこでもハチミツを作ってくれる
ビルの上でも、山奥でもハチミツは作れる
ミツバチは、飼っている人のために働いてくれる
人に慣れて、ハチミツを提供したり受粉をしてくれる
ミツバチは,都会で幸せに過ごせる
花があり、農薬のない都会はミツバチが安心して暮らせる場所
ミツバチは,農薬で減っている(農薬さえなければミツバチは安全に暮らせる)
こんなふうに考えている人にぜひ観てもらいたいドキュメンタリー映画「みつばちの大地」が、岩波ホールで5月31日から公開されます。世界各地で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞している映画です。
映画の詳細は公式サイトをご覧ください。

ミツバチが曝されている現実とは、どんなものなのか、その一部を知ることができます。
その一部というのは、これは世界の一部で起きていることで、すべての蜂場がそうではないからです。
特に日本の現状とは大きくかけ離れています。でも、そうならないとは言えない現実が迫っているのも事実です。
冷静な視点も持ちながら、ミツバチが背負わせられている過酷な現実をぜひ、しっかり見据えてみてください。その現実は、驚くほど私たちの暮らしと直結し、私たちの生き方とつながっているのです。
そんな現実を最新の映像技術を駆使して捉えた映像は、驚嘆に値します。
ミツバチの後ろを一緒に飛んでみたいと思っていたミツバチファンなら、うれしくてクラクラしちゃいますよ!

5月21日午後7時からは、内幸町ホールで試写会があります。
■上映:『みつばちの大地』1時間31分
■日時:5月21日(水)
18:30開場/19:00開映
■場所:千代田区立内幸町ホール
(千代田区内幸町1丁目5−1)
映画終了後には、みつばち百花理事のJunbeeによる映画解説もあります。
詳細は、「みつばちの大地」のfacebookページをご覧ください。
6月14日の午後にも、Junbeeによる映画解説を岩波ホールで予定しています。
この映画を観ずして、ミツバチを語るなかれ!
そんな映画です。ぜひ、ご覧くださいね!