2010年05月04日

都会の花とミツバチ

ちょっと都内(中央区/江東区)を歩いてみました.実験用に中央区に置いてあるミツバチが,どの花に行くのか,追いかけてみたという感じです.ミツバチを置いてある場所は隅田川河畔.半径500mの好適採餌圏の1/3は河川という条件下ですが,都市部は緑地・公園も多く,少なくともこの時期はよいのでは? 

隅田川の土手にはクローバーが咲き始めていました.蜜も花粉も供給できる花で,ミツバチも大好きです.花粉団子の色が鈍い褐色できれいではないけれど.
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門前仲町の牡丹町ではボタンが花盛り.
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それほど広くはない牡丹園の,道路で分断された北側にだけ,全部で40株程度ある側に足繁く通っていました.花が大きく,花粉が多い.おしべに触っては空中でホバリングして,これを数回繰り返すと隣の花へ,5花ほどで旋回しながら上空へ,そして巣の方角へまっしぐら.


隅田川の高層マンションの生け垣にはカナメモチ.花蜜目当て(花粉は少ない).
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区立桜川公園のヒメウツギ.クマバチが盛んに来ていましたが,ミツバチも負けじと.
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隣接する屋上公園ではハナミズキに訪花中.ちょっと高くて採餌行動は見えなかったけれど,花粉かな(花粉は多いようです).
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こちらも桜川屋上公園の花も終わりかけのローズマリー.花蜜が濃そうだなあ.でも量は少ないのか,やたら忙しそう(落ち着きなし).
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ホバリングするような花は花粉源(花の上空で止まっている写真を撮りやすい).花蜜を出す花は,構造によってはミツバチがじっくり蜜を吸うけれど,蜜が濃いものは量も少ないようで,忙しく花から花へ渡っていきます.



思ったよりも花をちゃんと見つけているようだけど,こうした状況をどう思うのか,辛口ミツバチに聞いてみました.
こんな場所に置かれても,ちゃんと花を見つけてくるんだ,なんだか健気だね.

minilogo.png健気って,ねえ.どちらかというと必死なんだよ.花粉源も蜜源もやっぱり少ない.国分寺に置いてもらったミツバチは,隅田川のミツバチの倍の花粉を集めてたそうだし.条件がよいわけではないんだよ.

都心だと,花自体がスポット的だし,人間の手の届くところに多いから,やはり目につきやすい.だから,その分,ミツバチの姿に気がつきやすいだけかも知れないな.
minilogo.pngたぶん,そう.だから,ミツバチが訪花している場面があっても,それだけで環境の指標にはならない.人間の手の届かないところにたくさん花があれば,逆に国分寺の方が,うまく花粉源や蜜源植物を探しきれないと思う.都会じゃ,見つけられる植物すべてにミツバチが来ているような錯覚につながっているんじゃないの.

確かにそういう錯覚というか,誤認はしそうだった.何となくどの植物もよく利用されている感じがするけれど,そのこと自体もちょっと不思議.ローズマリーもほんのひとかたまりで,花も終わりかけているのにあんなに来ていたし.ハナミズキは嫌いなんじゃないかと思っていたけれど,ちゃんと来てたね.
minilogo.pngだから,選り好みできない事情もある.訪花する植物種が多いというのが環境がよいという指標にならないのはその理由.良いか悪いか,その評価は重要.花蜜の場合は,糖度でその場で判断できるけれど,花粉の場合は,それでどれだけミルクが生産できて,卵や幼虫の数がどれだけ増えるかが重要だけど,どうしても集めているときは栄養的な評価は難しいから,集められそうなものなら何でも行く.

人間の方で,ミツバチがどんな植物に行くかではなく,どんな植物が好きかがわかっていなければ,ってことだね
minilogo.pngだから,都会じゃ,人間が何を植えてくれたかが,直接ミツバチの食糧問題に直結してる.気持ちが通じていれば,ミツバチが利用できるものも植えてくれるのかな? どうすれば通じるんだろう?

ところで,距離的にも近場が多かった印象だった.たった2kmしか離れていないのに,木場公園(都市緑化植物園)ではミツバチは見かけなかったね.いろいろなハナバチは来ていたのに.
minilogo.png生活圏の小さいハナバチは,木場公園のように花が多い公園でやっていける.もちろん,だんだん遺伝的多様度が低下していくのが問題かも知れないけれど.ミツバチだって近くに巣があれば行くと思うけれど.

今回を巣を置いた場所からは,高速の高架道が邪魔で,木場公園までは到達できないってことだったのかな.もっと近い清澄公園でも姿を見かけなかったけれど,これも同じ理由?
minilogo.png自然の中でも,越えられない丘や谷はあるから,基本的には同じこと.そのことが適度な棲み分けの条件にもなるから,気にはならないけれど....木場公園にそんなに花があるとは知らなかった.頑張れば行けるようになるかな?

川幅200〜300mもある隅田川は難なく越えていたね.
minilogo.png風が強かったりすると恐怖だけど,花があると思えば,飛ぶのがミツバチ.川を越えて,ボタンの花を見つけたときは嬉しかったな.
あのボタンで花粉を集めている姿にはこちらも感動した.カメラを持った多くの人間は,まるでミツバチには気がついていないようだったけれど.
minilogo.pngわざわざミツバチが退くのを待ってシャッターを切っている人もいた.喜んで花粉集めている姿も撮って欲しかったな.きれいなボタンにはミツバチは邪魔な存在なの? 「花にミツバチ」って,絵にならないわけ?




posted by みつばち at 12:01| Comment(4) | TrackBack(0) | ミツバチの気持ち by Junbee | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。akarizmです。
今日はりんごさん宅で蜜蝋キャンドル作りをしてきました。

木場公園の近くに住んでいます。
巣箱は隅田川近くに置かれたんですね。今度見にいきたいです!

3/17に木場公園の橋の下あたり(葛西橋通り沿い)で採ったハチと菜の花の写真のリンク貼っておきますー。
これミツバチじゃなくてハナバチなのかな?
http://ameblo.jp/akarizm/day-20100317.html
Posted by akarizm at 2010年05月04日 21:39
Lazy bee=りんごです。二つの名前をもつ女(笑)

今日はありがとう!
蜜蝋の感触と香りにはまってしまいました。

写真はまぎれもなくミツバチです!
こんなに菜の花があるんですね。

Posted by Lazy bee at 2010年05月04日 21:51
その場所は今はヤグルマソウとヒナゲシで埋まっているところかな? 1ヶ月前にいたミツバチ(タイミング的には私たちが持ち込んだものではないですが)がいないなんてことはないと思うけれど...
木場公園は花的にはミツバチ向き.訪花頻度が低ければ,確かに見逃す可能性も高いけれど,どうでしょう.

佃島の石川島公園北端の「パリ広場」のマルメロがミツバチで満開!です.レンガ色の花粉団子を付けている黄色いミツバチが私たちが持ち込んだミツバチです.慰問に行ってやって下さい.
Posted by Junbee at 2010年05月06日 01:45
今はヤグルマソウとポピーが咲いてます!
今日探したらほんのちょっとですけどハチいたので写真アップしときまーす。

http://ameblo.jp/akarizm/entry-10534619002.html
Posted by akarizm at 2010年05月14日 19:13
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