2009年08月16日

1日に2000km!!!?

蜜会スペシャル・レポート その3です。

みつばちのことが好き、興味があるという方でも、実際にみつばちがどんな能力を持っているのか、どんな生態なのかを知っている人は少ないと思います。
THCでは、玉川大学の中村先生のサポートを受けながら、みつばちたちからのメッセージを受け止めるために科学的なアプローチを忘れないように努めています。

たとえば、彼女たちがどのくらいの能力を持っているのか。
それを知らなければ、どこから蜜や花粉を集めてきているのかもわからないことになりますから。
ただ、なんとなく「はちみつが採れた!」と喜んでいるだけでは、それをいただく私たちとしては彼女たちに対して申し訳ないような気がします。
だって、1匹のみつばちが一生に集めるはちみつはスプーン3分の1程度なんですから。

蜜会では、新しい方の参加が多いときは、なるべくこんな基本的な情報を共有することからはじめています。

さて、その基本中の基本です。
みつばちは1日にどのくらいの距離を飛んで、蜜や花粉を集めているのでしょうか。

彼女たちは1回の蜜&花粉集めで平均1kmを往復しています。

みつばちと人を比べることはあまり意味がないのですが、この1kmという数字をどのように考えたらよいのか、やはり一応の目安は欲しいですよね。
そこで単純に人に換算してみると・・・
みつばちの体長を1.5cmとすると、人の身長は約100倍。
1kmは100kmということになります。

ひえーっ!!!
と、数字を聞いてのけぞることになるというわけです。
おまけに往復ですよ。
100kmは、およそ東京ー宇都宮間です。

あら、どうせ1日に1回往復するだけでしょ?
なんてたかをくくってはいけません。

10回ばかり往復するそうです。
人なら、2000km、北京に行けちゃいます。もっとも海がありますが。
飛行距離と歩行距離では、比べにくいのも事実だけれど、ものすごくハードにお仕事している、ということはなんとなくわかります。

おまけに行きはおなかは空っぽ、からだにも何も付けておらず、軽い状態ですが、帰りにはおなかの中は蜜で満タン、足には重い花粉(20〜40mgx両足)を付けて戻ってきます。これも人に換算したら、40kg程度になるそうです。

♪イキハヨイヨイ カエリハコワイ〜♪

できれば、行きには軽いからだを風に乗せて舞い上がり、蜜源を見つけたら、ひと仕事して、帰りは重いからだを下降するだけにして、巣箱まで戻ってきたい。だって、帰りに満腹でおなかが苦しい状態で、おみやげのスイカを二つ両手にぶら下げて、急な坂をのぼりたいなんて誰も思いませんから。

ということは、蜜源や花粉源は、できれば谷ではなく高台や丘陵にあってほしいと思っているのでは?

こんなふうに数字を知ることで、彼女たちが蜜や花粉を採りにでかけるときの気分や思惑がほんの少し垣間見えてきます。
想像力を働かせる楽しさが出てきませんか?
昆虫の気分を少しだけ、ほんの少しだけ感じてみることができるような気がします。

そして、こんな基本的な数字を知っただけで、国分寺での彼女たちの暮らしぶりがいろいろわかってくるから、これがまた面白いのです。

Mitubachi090704_6



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