ついに刺されました。
10年目にして初めてのことです。
Lazybeeは、今まで、至近距離で撮影していても、ガーデンで畑作業をしていても、刺されたことがありませんでした。
一度刺されてみるべきだという人もいたのですが・・・やっぱり痛いのはいや、です。
それにわざわざ刺されなくても、ね。
巣箱の入り口でカメラを向けていても、刺されなかったし、たまに門番蜂に追い回されることがあっても大丈夫でした。
ミツバチの活動を始めて早10年〜!
ついに、ついにぶちっとされてしまいました。
痛くて焦って撮ったから、ボケちゃった。おまけに刺された側じゃない(笑
なぜに親指・・・それも内側・・・巣箱の内見をしているわけでもないのに・・・ですよね・・・
実は、これをやっていたから・・・
せっかく貯めた蜜をおなかを押して出させる私は・・・鬼です・・・

やめて〜っ!(ぶちっ!)
となりますよね〜。
刺されて当然です。
でもね、これもミツバチたちが、どの花でどのくらいの蜜を得ているかを知るための貴重なデータ採取なのです。
くにたち蜜源ガーデンは、今年、4年目になり、雑草との闘いに追われているとはいえ、ようやく栽培のノウハウも蓄積されつつあります。そこで咲かせている花とミツバチの関係を一歩進めて本格的に蜜源植物の花蜜のデータを収集しているというわけです。
花にミツバチが来ることはわかっても、どれほどの量と質の蜜を得ているのかわからない。
群がっているけれど、実は…
たとえば、以前にも書いた通り、すでにラベンダーの花蜜は、これまでデータがある程度取れていて、どうも糖度が低い・・・なのに、なぜかしつこくやってくる…
謎です。
香りに誘われているのか、
たくさん咲いているから効率がいいのか、
花の形が好きなのか。
とにかく、ミツバチと花の関係は人間がうかがい知れない謎多し・・・
だから、データをいただくしかない!
本当は冷凍ガスで眠らせてから、おなかを押せばいいんだけど、そうすると眠りから覚めるのに時間がかかり、その間にアリに巣穴に引き込まれたり、うまく蘇生できない可能性も・・・
眼覚める間の苦しそうな様子をじーっと見ちゃうと、つい、冷凍ガスをかける手が躊躇してしまい、ちょっと動きが止まる程度になってしまう。
普通は、そういうふうにじーっと見たりしないんだろうけど、つい見ちゃうのが素人ゆえ〜(笑
そうして、ミツバチがお目覚めのまま、お腹を押すと、ぶちっ!
この日は、2回も刺された・・・
結局、命を落とさせてしまうんだから、ガスをがっつりかけてしまえばいいのに・・・ついね・・・
研究者には、絶対なれないです〜。
(研究者はSなのか? なんちゃって 笑)
実は、刺されたけれど、そんなに痛くないし、腫れもありませんでした。
2時間ほど鈍痛がしただけ。
なぜなら、毒を持っていないから・・・。
ミツバチの人生、いや虫生の中で、最後の10日間ほどが花でのお仕事。
花で蜜や花粉を集めているミツバチは、ほとんど毒を持っていません。
そんな余分なものを体に搭載するよりは、1滴でも多くの蜜を持ち帰ることが彼女たちの任務。
すなわち、すでに「刺す」ことを放棄しているということです。
なのに、その貯めた蜜を吐き出させようとするものだから、仕方なく「刺す」ことになる。
まるで可憐なミツバチを虐待しているかのような・・・
いや、虐待してる〜(T T)
と、うじうじしていたら、仲間の養蜂家が
「私なんて、巣箱の内見をするたびに何匹かあの世に送っているわよ」
と、変な慰め方をしてくれました。
ちなみに門番蜂は、毒をたっぷり持っていて、当然のことながら、刺されるととても痛いらしいです。
みなさん、気を付けましょう。
Junbeeには、甘い!もっとしっかりお腹を押せ!と言われるけれど、まあ、研究者じゃないから、そういう気分でごめんなさいしつつ、でも、データは今後もいただきます!
そろそろ初秋の花が咲くころ。
もうちょっとガスをかけて、取るぞ〜!