2013年04月28日

国立蜜源ガーデンにて忙しくお仕事中です

今日は最高のお天気でしたね!
国立蜜源ガーデンでは花がいろいろ咲き始めていて、ミツバチたちがとても忙しそうでした。

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相変わらず大人気のネギ!

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ね、人気でしょ。

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ブロッコリーは花が終わり、カリフラワーが満開です。

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ブロッコリーより、ほんの少しだけ花の色が濃いかな?

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こちらはすぐ近くの畑のブロッコリー。

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タイムが満開で、こちらも大繁盛中です。まもなくチャイブが満開になります。

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矢車草にもいました!

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ボリジにも。

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イチゴ初収穫〜!
味が濃くてうっとりでした。ミツバチさん、ありがとう!

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どんどん赤くなあれ!

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ブルーベリーも、ラズベリーも花が咲き始めました。

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もっと花を咲かせようと、今日はセージやラムズイヤーなどのハーブを植えました。

近くのやぼろじでは、ガーデンパーティがあり、アマエルの毛刈りが行われました。
毛刈り用の本格的なバリカンはとっても高価なので、ハサミでちょきちょきすることに。
1時間半もかかったけれど、とってもおとなしくて、されるがまま〜でした。
やっぱり甘えん坊のアマエルなのでした。
また、クローバーを食べに来てね。

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2013年04月24日

都市とミツバチ

都市養蜂を特集するということで,その先進国,日本での取材のため,韓国の子ども向け科学雑誌の記者の方が来日中です.昨日はとある都内のプロジェクトを取材されたそうです.私は,都市養蜂の意味には懐疑的だからと一度は断ったのですが,かえって面白そうと思われたのか,本日取材となりました.
なかなかいい雰囲気で取材が進みましたが,終了後,記者の方を蜂場に連れて行ったら,思いっきりミツバチに体当たりされてました(大学のミツバチは口は悪いけど,普段はとってもおとなしいんです).どうやら辛口ミツバチも伝えたいことがあったようですよ.


「ミツバチは環境指標生物ですか」って聞かれたけど,そもそも環境評価に使う生物(つまり環境指標生物)は,あるがままの状態で環境の中に置かれているという前提があるだろう.もちろんちがうとお答えしたけど,ミツバチ的にはどう? ちゃんと環境の影響受けている?
minilogo.pngだってさ,好きなときに好きな場所に人間が移動させることができて,足らなきゃ餌ももらえる.もし資源環境を評価するなら,餌をもらった時点で私たちは環境影響から切り離されちゃうよ.それとも,ハチミツ採った分だけ砂糖水返しているから,その分はプラスマイナスゼロってことなのかな.

いや,まあ,普通はそうは考えないだろう.飼われた時点で環境指標生物にはなれないよ.ただ,ミツバチが作るハチミツが環境指標になるという研究は多い.大気中の汚染物質を取り込みやすいので,チェルノブイリの原発事故以降,ハチミツ中の放射能レベルで汚染状況を評価したり,他の大気汚染物質のモニタリングにハチミツを使っていたりはする.
minilogo.png大都会だってミツバチがやっていけている前提では,きっと人間に対しての大きなリスクはないんじゃない? 放射能はミツバチの方が耐性が高いんだっけ? だとしたら,ミツバチがやっていけているからって安心はできないのかな? でも,そんなの調べればいいことでしょう.そういうの人間は好きなんだから調べたらいいんじゃないの.環境指標生物にはなれないけど,環境評価のエージェントととしてはミツバチは優秀だよ.それに自分たちが飛び回っている都市の環境がいいのか悪いのかも知りたいしね.手伝うから,ぜひ調べてよ.

もう一つ,「ミツバチは都市の自然環境の維持に役立っていますか」と質問された.そもそも自然環境っていうのは言葉のあやだろうけどね.で,都市養蜂では,ミツバチの受粉活動が大きく評価されて,都市の生態系維持に寄与しているってことなんだろうけど,実際のところどうかなあ?
minilogo.png何でよ,花があれば,何でもってわけにはいかないけど,けっこう受粉には貢献しているし,実がなったり種子ができたりしているんじゃないの.代わりにお花は蜜や花粉はいただいているけど.生態系の維持には貢献できていると思うな.

ミツバチが働いてないという意味ではないよ.野山だったら,できた実はやがて地面に落ちたり,鳥や動物に食べられて,種子が散布される.でも都市でどこに種子が散布される地面があるだろう.そもそも,植物の世代交代はかなりの部分人為的に起こるものだし.受粉による生態系の維持の実態は限りなく小さいんじゃないかな.
minilogo.pngそれはミツバチの知ったことじゃないよ.ミツバチはさ,植物は地面から生えていて花を咲かせて,そこで私たちが手伝ってできた種子は,どこかの地面に落ちて,また芽を出して,という想定だもん.その地面がないことは人間が作った状況で,私たちには想定外の状況だよ.

その意味で,都市の生態系を維持する上でミツバチが役立っているというのは錯覚だよね.
minilogo.png素直に受け取りにくい言い方だなあ.でも,ミツバチが悪いわけではないんじゃない.都市の生態系なんて,ミツバチの想定外だっていってるの.生態系に人工的な意味での種類があるのは,まったく想定外だよ.そんなの知〜らない.

そして,たくさんのハチミツが採れることを,都市環境の「豊かさ」だといいたがる人がいる.ミツバチとしてはけっこう頑張って集めてくるんだろうね.
minilogo.pngあのさあ,人間は自分のこととしてなら考えられるかな.毎日一生懸命働いて少しずつ貯えていく人と,稼げるときに稼いで貯める人といるでしょう.セイヨウミツバチはね,どっちかっていうと,稼げるときに頑張って,あとは適当に済ますタイプなんだ.ニホンミツバチさんは,地道に働くタイプだよ.ま,ニホンミツバチさんのことはともかく,セイヨウミツバチは,周囲の花資源が豊かどうかとは関係なく,できるだけ蜜を貯め込みたいの,冬を越すの下手だからね.だけど,本当は,私たちも必要以上には貯めないんだよ.人間が繰り返し採っちゃうから,仕方なくまた集め直しているだけ,採蜜が続くと,いつも「頑張って集める」モードでいなきゃならないから,本当は辛んだよ.だけど冬を越せなくなるのだけは避けなきゃいけないから,花がある限りは何とかしようと思ってる.それってけっこう厳しい状況なんだよ.「元気に喜んで働いている」とか書かれると,さすがにちょっとムカッときちゃう.喜んで働いて欲しいなら,いい蜜源を用意して.水っぽい花蜜はハチミツまでの道のりが遠くてさ,時間もエネルギーもかかっちゃう.ハチミツに近いいい花蜜を出す花をたくさん植えといてね.そしたら頑張ってあげるから.

そんな評価,これまで誰もしたことないし,どの花がいい花かなんてわからないよ.基本は花なら何でもいいと思われているみたいだよ.
minilogo.png花がなきゃならないのは確かだけど,何でもいいわけじゃない.豊かっていうのは選択肢があるっていうこと.おいしいものや栄養の偏りがないように食べ物を選ぶのは人間もやってるよ.でも,厳しい状況なら,選ぶってことはできなくなって,あるもので何とかしなきゃいけなくなる.花蜜の場合は,貯めなきゃいけないときにはできるだけ濃いものを選んで集めるんだよ.でも,選びようがなければ薄い蜜だって仕方ない.でもそこからハチミツを作るのは,濃い花蜜から作るよりは効率が悪い.だから花なら何でも同じではないよ.蜜源植えてくれるっていうんなら,そのくらいは考えて欲しいなあ.

この時期,ミツバチたちの羽音は,とても元気そうで,喜びに溢れている感じが伝わってきます.それは大量の蓄えを作るのにちょうどよい花があるからでしょう.そういうよい花が咲き続けている時期であれば,採蜜をしても,頑張って貯め直してくれます.でもその季節が過ぎてから採蜜をしたら,どうなるでしょう.冬のために貯め直している光景を見て,ミツバチが喜んでいる状況なのかどうか,飼う立場でわからないとしたら,お互いに不幸でしょう.本来のサイクルや,想定された環境とは異なることが生き物にどう負荷をかけることになるか,想像力を働かせてみましょう.それがミツバチへの思いやりでもあるんです.

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posted by みつばち at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ミツバチの気持ち by Junbee | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ネギが大人気

国立蜜源ガーデンではネギが大人気です。

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必死で顔を花に突っ込んでいて、カメラを接近させても気づかないほどです。

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花の構造がどうなっているのか気になったので、ちょっと私も接近してみました。

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小さな花が集まっているのがネギボウズです。

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これが花。黄色いのが雄しべです。

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花弁をめくってみると…。
中央の白い突起が雌しべです。
時期が来ると、この雌しべが花の中から花弁をついて顔を出します。

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蜜腺はどうやらこのグリーンの根元のところにあるようです。
というわけで、ミツバチは花に顔を突っ込んで、この蜜腺まで舌を届けなければなりません。

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花に顔を突っ込んでいるシーンはたくさん見かけるのだけれど、花弁をかき分けているシーンは花に隠れて見えにくい。でも、こうやってみると、やはりかなりかきわけている?

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雌しべがつんと飛び出ていますよね?
蜜のある場所はミツバチからは見えにくいと思うのだけれど、どうやって花弁をかきわけたら行きつけるとわかるのか。不思議です。

ガーデンではタイムやブロッコリー、カリフラワーが満開です。

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これはブロッコリー。

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こちらはカリフラワー。
違いがわからないです〜(笑 同じアブラナ科ですもんね。

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ダイコンにも来ていました。
これもアブラナ科。

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タイムが満開です。昨年植えたものが、かなり増えました。
たくさん来ているのだけれど、よくわからないですよね(笑

先日は、ご近所の羊のアマエルくんがお母さんと一緒にクローバーを食べに来てくれました。

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羊にとっては美味な食べ物だらけのガーデンです。クローバーは生えすぎちゃったので、がんがん食べてもらっています。

甘え上手で、「ボクをかまって。忘れないで」というように顔や体をぐっと押し付けてきます。さみしくなるとめえ〜と鳴いて、「かまって〜」

羊はマダムキラーだ・・・。

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たっぷり食べて帰っていきました。また来てね。

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2013年04月16日

原宿でハニーウォークしました

日曜日に原宿でハニーウォークをしました。
くもり空でおまけに風が強く、ミツバチに会えるのか…と思いつつ、原宿交差点から青山への住宅街を縫うように歩いてみました。
ミツバチは、セイヨウミツバチがコロンパンの屋上に数箱あること、明治神宮と代々木公園にはニホンミツバチが生息しているという情報があることなどから、いるのは確かなのです。
さて、ミツバチに会えるのでしょうか。
どんな花を利用しているのでしょうか。

まずは、交差点から表参道に向かい、小さな露地を入ったところで見つけたお店の中庭の黄色い花に蜂影が…

早速、ミツバチか!?と一堂に緊張が走りました。

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が、撮影して拡大してみると、違いました。ハナバチの一種ですね。
気を取り直して、住宅街へ。

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うーん、草花がない〜。

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これは金柑。今は咲いていないけれど、蕾がたくさんついているので半月後には立派な蜜源です。
来るかな?

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蔦は、ミツバチ目線でみるとけっこうありますね。花をつける時期はとても短いけれど、蜜源です。
7月ごろかな。

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ところどころにすごくステキな空間があったりするけれど、虫目線で植えられていないので利用できるものが少ないです。

ダメかな〜と思っていたら、第一村人ならぬ、第一ミツバチ発見!!!

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ナニワイバラという園芸種です。数匹来ていました。でも、風が強いから、花にいるのも大変。撮影する側も大変でした。

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ちゃんと花粉団子をくっつけています。

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次に遭遇したのが民家の玄関先に植えられた葉ボタンの花のところ。

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1匹だけが忙しそうにお仕事中でした。ほんの2,3本なのによく見つけるよねぇ・・・。

1時間半ぐらい歩きまわって、ついに見つけたのがお寺の境内にあった藤棚です。
わんさか来てきました。
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次に出会ったのが住宅街の空き地です。

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空き地で嬉々として写真を撮りまくっているのなんて、私たちぐらいですよねぇ(笑
タンポポやカラスノエンドウにたくさん来ていました。
ただ、ここのカラスノエンドウはアルファルファ・タコゾウムシにかなり喰われちゃっていました。

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これ以後はミツバチにはで会えず・・・でした。
でも、246号線の裏手にある団地に足を踏み入れてみてびっくり!
まるで都会に残された森のような空間です。

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ミカンやビワなどの蜜源の樹木があちこちにあります。

表参道のウラを通り、渋谷へ向かったところ、明治通りの手前にこんな空き地が突如出現しました。

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でも、残念ながら、ほとんど花はなし。
せめて菜の花でも咲いていればなあ。雑草の花も咲かない痩せた土地?

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2時間半たっぷり歩いて、セイヨウミツバチにちょこっと会えました。
意外だったのが、空家がちょこちょこあって、その小さな庭や玄関先にハマダイコンなどの花が咲いていたり、ビワの木が残っていたことです。都心の中の都心である原宿もまた、時代の流れからは逃れようがないのかな…。
昭和に建てられた団地のように空間がたっぷりあると、いろいろな木々や草花が生える余地が生まれ、昆虫や鳥の生息も可能になります。生き物たちにとって心地よい空間が少しでも増えるといいなあ・・・。



posted by みつばち at 11:53| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばち百花プロジェクト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月15日

春爛漫〜!

ネギにミツバチ!

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かなり好きみたいです。
蜜はネギくさくないのか・・・。

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来ていたのは午前中だけでした。

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リンゴの花にも、たくさん来ていました。
とっても忙しそう。

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レストラン・ブロッコリーは大繁盛中。
羽音がすごいです。

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花を食べてみたけれど、甘くない・・・。
でも狂喜乱舞。

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昨年のこぼれ種のボリジは、もう花が咲いて、こちらも繁盛していました。
ボリジの花は甘いです。

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タンポポやブロッコリーには、ハラナガツチバチもご来店。カメラを向けていると、大きな羽音でさっと逃げてしまいます。

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タイムもまもなく満開。

チャイブもたくさんつぼみをつけています。

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昨年採取したバジルの種を蒔きました。

出入り口のところには、マリーゴールドの種を蒔き・・・

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散らばっていたマーロウの苗を植えかえて、集めてみました。
5月下旬にはかなりの蜜源花粉源になってくれるはずです。

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近くの畑ではレンゲが満開で、こちらも大繁盛中です。

春爛漫、ですね〜。



2013年04月10日

タコゾウめ〜!

今日は、国立蜜源ガーデンの作業日でした。
そろそろレンゲが咲くころ・・・と楽しみにしていたけれど、なぜか花がまばら・・・と観察してみたら・・・

なんとアルファルファ・タコゾウムシが大量発生!!!

タコゾウがどうしてガーデンにいるのだ!

こいつです。

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こいつが成虫になってしまうと、また、増えてしまうので、レンゲスペースはあきらめて土に鋤きこんでしまいました。せめて土の栄養になってくれぃ!
近隣の畑のレンゲが心配になりチェックしたけれど、ガーデンのようにレンゲ全滅状態ではなかったです。
なぜだ・・・なぜなんだ〜!

呼んでしまったのか・・・。

がっくりしながら満開のブロッコリーの花を観察してみると、ミツバチがわんさか来ていました。

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アブラナ科の花が好きなんだなあ〜。

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隣ののらぼうや、近くの畑の菜の花には来ておらず、よほどブロッコリーがお気に召している様子です。
味が違うのかな。

ということで気を取り直して、夏野菜の種蒔きをしました。

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ナス、トマト、キュウリ、トウモロコシなど。
今年はマルチでばっちり雑草対策をしました。

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タイムが満開になりつつあります。

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これもお喜びいただいているようです。

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昨秋に剪定したラベンダーを挿し木にしてみたら、根づいたのでガーデンに移しました。
大きく育ってね。

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りんごの花が咲き始め、

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ミツバチたちが梢をぶんぶん飛び回っていました。
午後から、急に気温が下がり、曇り空になってしまいました。

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ネギぼうずがまもなく開花しそうです。
どんどんにぎやかになるガーデンなのです。

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