2010年03月30日

イチゴハウスのミツバチからのお願い

矢祭のイチゴ農家の訪問で思いがけずよい状態のミツバチを見ましたが,養蜂家も農家も,あるいは試験場なども,ある一定の条件下では,秋にハウスに導入したミツバチが春に充分使用に耐える状態で屋外に出せるということを経験しています.反面,多くの蜂群は使い捨てで,使用終了時点では数百匹以下になってしまう,あるいは死滅していることが多いのですが...

共通している点,あるいは工夫点は次のようなものです.
蜂量:約10000匹(巣板4枚分弱),巣板は貯蜜巣板を3枚と蜂児巣板を2枚の5枚構成.蜂児量はおよそ6000匹程度です.蜂量はこれより多くても難しいです.
巣箱:通常の運搬箱を用いています(板厚が薄い場合には断熱材などで覆うとよいと思います).
イチゴの品種:多花性で,花期が間欠的になりにくいものがよいです.
給餌:砂糖水の給餌は避け,持たせた貯蜜で春まで維持します.不足した場合は,貯蜜枠を与えるのがよいでしょう.花期に間隔が空く場合には代用花粉を与えるなどの工夫が必要です.
巣箱の設置:ハウス内で50cm程度の台の上に乗せます(作業者や台車などがぶつかりにくい場所を選びます).

実際のところを,ミツバチに聞いてみました.


minilogo.pngミツバチは安定的に女王蜂が産卵している状態で,花があって活動している時期なら,働き蜂の数と蜂児量はおおよそ3:2になっている.10000匹の蜂群が安定的に維持されるなら,蜂児は6〜7000匹必要で,これを支える女王蜂の産卵能力は300個/日.8000匹の蜂群だと250個/日の産卵が維持できれば蜂群自体を維持可能.そのためには女王蜂には卵の材料として毎日50〜60mgのローヤルゼリーを与えなきゃいけない.イチゴの花粉が栄養価が高いとしても大きな花粉団子数個分は必要.でもイチゴは花粉が少ない.そのために,まるで受粉をしたがっているかのように見えるだろうけれど,花の上をぐるりと回って花粉を集めなきゃなんない.けっこういくつかの花に行ったつもりでも,せいぜいこの程度の花粉団子しか作れない.
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minilogo.pngでもハウスの中のイチゴの状態がよければ,春までの存続は不可能ではない範囲.花が途切れちゃうと,かなり厳しいけれど.そんなときに,ハウスの中にナタネの花を入れてくれたり,きな粉をハチミツで練った代用花粉を少しずつ,巣箱に入れてくれたりするだけでもかなり救われる(代用花粉はやり過ぎると必要以上に卵が生まれて,蜂群維持は難しくなってしまう).

minilogo.pngミツバチがハチミツだけで生きているという誤解は根強くて,どうしても活動が低下したときに砂糖水を食べさせられる.でも,砂糖水はいったん巣房に貯めなきゃ利用できないし,そのために濃縮も必要となるから,けっこうエネルギーを必要として,疲れてしまう.最初に充分な貯蜜を入れてもらっておくのが一番.足りないという事態は,本当は避けたいところだけれど,本当に不足したら,一番いいのは貯蜜巣板を入れ替えてもらうこと.ハチミツを与えればいいだろう? そう思うならばほんの少しずつにして.大量に与えられればその仕事をこなすためにイチゴへの訪花は二の次になるから.

minilogo.png巣の保温については意見が分かれるところだけれど,ミツバチとしては板厚の薄い巣箱では,気温の変動の大きなイチゴハウスでは巣の温度を安定的に維持しにくい.特に夜温が下がる場合には,発熱のために体力の消耗と貯蜜の消費が進んでしまう.そのためにも断熱材などで保護してもらえればいい.ただ,保温の状態がよすぎると,女王蜂の活動範囲が広がって,蜂児圏が広がりすぎることもあるので工夫は必要(垂直隔王板を使うとか).これはミツバチの方でうまくコントロールできないことが多い(セイヨウミツバチの性なんで,申し訳ないけれど).それから,移動用の巣箱だと換気窓があって,暑いだろうからとここを開ける人がいる.これは大きなお世話,やりたいように換気させて.暑いのも苦手だけど,冷えるのはもっと苦手なんだ.換気量をきちんと調節して,温度も維持しながら,不要な湿気と炭酸ガスを外に逃がしているんで,その計算が難しくなるようなことはやめて欲しい.

minilogo.png春になると温度の上昇を防ぐためにハウスの天窓を開ける.ここから飛び出した働き蜂が戻らないとか,あるいは秋の導入直後や,花が少ない時期には働き蜂の消耗が激しい.もちろんそれを補うために蜂児がきちんと育っていれば,働き蜂が減ることの影響はそんなに長くは続かない.蜂群としては,ハウスの中でも長期間生きてはいける.

minilogo.pngミツバチはイチゴを人間のために作ってあげようとは思っていないよ.でも,イチゴの花はミツバチを待っているし,ミツバチの使命として,イチゴの受粉はしたくなる(本能だからね),で,代わりに花粉はもらう(花蜜は大したことないけど).ハウスはミツバチにとってかなり厳しい環境だけれど,それでもミツバチは自分の社会を維持させることをあのハウスの中でも夢見ている.養蜂家や農家がちょっとミツバチに注いでくれる愛情に救われている事例はたくさんある.春まで生き延びようと思っているミツバチたちに,農家の人たちがこうしたヒントの中からよさそうなものを選んでくれるといいな.イチゴをたくさん作るためと思ってくれるのでもいい.イチゴをたくさん作るのは「元気な」ミツバチなんだから.その点では同じ目的に向かっていると思えるよ.おいしいイチゴをたくさん作りたいという気持ちが,ミツバチにとっても大切なことなんだ.

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巣箱設置完了!@国分寺

早いもので1年!
ついにみつばち百花プロジェクト@国分寺が2年目に突入です。
今年もハナダイコンが満開!

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まずは昨年手作りした巣箱のメンテナンスです。
蜜蝋の塗りなおし。

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設置完了!

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みんなでこの風景にうっとり〜。
花畑の中に巣箱がある風景は、私たちにとってはまさにHeavenly gardenなのです。
私たちの周りでは、日本ミツバチがぶんぶん飛び回っていました。すごく忙しそう。花粉団子をしっかりつけています。

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目の前にある自然巣では、盛んに出たり入ったり。
分蜂するときは、この巣箱に気づいていね。
でも、近いからといって入ってくれるわけでもないとか。
うーん、何が決定打になるんだ…。
もう少ししたら、昨年もがんばってくれたキンリョウヘンのキンちゃんにもご登場してもらう予定。

今年は、もう一つ別の場所にも設置しました。
花を植えているエリアです。

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こちらには、こんな自然巣に近い巣を設置しました。
このほかにも、まるで億ションのようなセレブ巣箱など、各種全部で5箱をご用意してみました。
さてさて、ご入居なるか。

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デビュー間近の手作りの看板。


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2010年03月26日

粉屋さんちのかわいいお嬢さんたち

ひな祭りの日、メリッサのとうちゃんが粉屋さんから巣蜜をもらってきてくれたの書いたよね。「今度行くか?」と言われていたが、なんと今日、行くことに。

近い。歩いても行ける。しかも、たまに散歩コースにしている。
粉屋さん、看板もない普通の民家である。

「ミツバチ見せて。子どもが好きなんだよ」と、ご主人に話す父。
立派なお庭の先に巣箱が。

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8年前に、庭にミツバチの群れが来て(分蜂)、「なんか捕まえて飼ってみたい」思い、見事捕獲。自ら増やし、今は3群に。
西洋ちゃんだった。

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「お茶飲みますか。どうぞ」と、父を呼ぶ。茶飲み友達か!?
メリッサがミツバチと蜂蜜が好きなことを知ったご主人、
なんと蜂蜜を持ってきてくださる。

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巣箱ごとに採ったという蜂蜜。
寒くて結晶化してるが、???な蜂蜜。
スプーンを突っ込んだところ、何の抵抗もなく入っていく。
なんだこれは〜!!!パウダースノーみたいな触感。ぷにぷにしているだけで、楽しい黒ハート
お味も、もちろんグ〜よ。桜やアカシア、春真っ盛りのころの花木の蜜。

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たくさんの花木のお庭。全部咲いたらきれいだろうな。


お米や小麦をできるだけ低農薬・低肥料を心がける粉屋さん。
そんなおじさんのところには、ひっきりなしにお客さんがやってくる。
何の看板も無いのに、だ。
7月・8月、田圃には、ミツバチが乱舞する。

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お米の花だよ。(撮影者:粉屋さん)

大切に育てられている花木にもミツバチが。
開発の進む市内であるが、何だかオアシスのような処だった。

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ボケに集まる。色の美しいボケだ。


P.S.
「道わかったな。今度から粉買ってきて。ミツバチ見せてもらうように頼んどくから」と、父ちゃん。
小麦のお使い係りに任命されたメリッサであった。





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イチゴ農家訪問記 その3 ミツバチのために花を植えるイチゴ農家

3年前から近藤さんと益子さんは、耕作放棄地に菜の花、ひまわり、コスモスを順に植えています。
最初は1町歩から始めて、菜の花は1町1反に、コスモスは1反ほど、それにひまわりと今年は2町歩ほどに広がっています。

一口に耕作放棄地に花を植えるといっても、一度放棄されたところを耕作可能に整備するのは、トラクターを使って3人がかりで1日かかってしまう。花を咲かせていると、「うちもやって」と近隣から頼まれるけれど、労力もコストもかかるので少しずつ広げています。
「種代がかかるんだよね」とお二人。

今年の花の予定地。田んぼと山の間の部分にはひまわりを植える予定。

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道路際の土地に昨年、コスモスを植えたところ、カメラを抱えた人が何人も訪れたそうです。

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緑の絨毯のようになっているところが菜の花畑。
手前の整備されたところがコスモス用の土地。
奥は放棄されている土地。

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この地域はかつてこんにゃくが盛んに作られていたところだけれど、中国からの輸入ものに押され、衰退していきました。近藤さんは、32年前にイチゴに転換しましたが、当時も一番先にイチゴに転換し、今回も、誰もやらないことに着手しています。すごい!

この一帯200軒で専業農家は10軒もいないほど。耕作放棄地が目立つばかり。矢祭町全体では60町歩ほどにもなるとか。

昨年のひまわりの種。

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F1だから、今年はたいした花ができないかもしれないけれど、いい花が咲いたら、そこから種をとって、この地にあった種にしていきたいとのこと。
補助金はあるけれど、1年目の金額が大きい割りに継続できないので使いにくいとも。できれば毎年ほんの少しずつでもいいから、種代を補助してくれたらいいんだけれどなあ、と。
そうですよね。花を増やすためにはお金以上に労力がかかりりますから。

イチゴ農家の新しい取り組みを、ミツバチのために、農家の方たちがおいしいイチゴを作り続けることができるために、そして、大地が生かされて花いっぱいになるように私たちも応援していきたいとあらためて思いました。

みつばち百花では、蜜源・花粉源植物としてちょっと注目している花があるので、それを植えてもらおうかと検討中です。


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イチゴ農家訪問記 その2 イチゴ農家とミツバチの関係とは?

農家は、ミツバチを養蜂家からレンタルするか、買うかのどちらかを選択します。費用はどちらもあまり変わらないそうです。
イチゴ農家にとってミツバチは受粉してくれる大切な昆虫。
しかし、イチゴを育てるだけでも大変。ミツバチのことは専門外だから、世話をするところまで手が回らないのも現実。

25度以上にもなるハウスの中で、ミツバチたちは花蜜も花粉も少ないイチゴの花の中を来る日も、来る日も飛ぶことになる。そうなると、ちょっとイライラすることもあるし、ハウスのビニールに止まって休んでいることもある。
そんなときに忙しい農家の人が巣箱につまづいたり、ビニールをぎゅっと握ってしまったりしたら、ちくっと刺されてしまうことも。
お互いにイチゴを真ん中に必死なだけに、コミュニケーションが取れそうで取れない。人と虫、ですしねぇ。。。
シーズンが終わるころには、ミツバチは疲れきっていて、そのまま死滅してしまうことも多いそうです。

今回、お訪ねした福島県矢祭町のイチゴ農家の近藤隆夫さんと益子孝一さんのお二人は、3年前にミツバチの減少が騒がれ始めたころ、レンタルしていた養蜂家からのミツバチが途絶え、それなら自分たちで飼ってみようということになりました。ミツバチを死滅させることなく、元気なままでずっと使い続けていければ、経費も助かります。
そこで1群ずつを分けてもらい、トライしてみることにしました。

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シーズン中のおよそ6ヶ月の間、ミツバチたちはイチゴの花だけだから、栄養が偏り、免疫力が低下してしまいます。それが死滅の大きな原因のひとつ。だから、元気でいられるように栄養を工夫してみたところ、今年は昨年よりも、とっても元気だとか。

同行した中村先生に巣箱を内検してもらいました。

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「元気ですね。この時期にこれぐらいの数になっていれば、大丈夫でしょう」とのこと。
そう聞いて近藤さん、とってもうれしそう。

今までは、食料としてキナコをハチミツで固めたものを花粉の代用として、砂糖水を花蜜の代用としてあげていたそうです。
中村先生からは、大豆はミツバチにはあまりよくないそうで、花粉代用は市販のフィードビーにすることに。
砂糖水は、湿度が高いハウス内ではミツバチは巣に持ち帰った砂糖水をハチミツにするために水分を飛ばすことが大変になり、体力を消耗するのでやめたほうがいいだろうというアドバイスがありました。

お二人には、ミツバチのためを思ってあげていた砂糖水が、かえって負担になっていたということを知ることができたととても喜んでもらえました。
当初は経費削減が大きな目的だったといいながら、今ではすっかりミツバチにはまってしまい、元気に巣を維持してもらうにはどうしたらいいかと日夜、相談する毎日だとか。

巣箱も手作り!(私たちと同じです)

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そんなお二人が昨年から始めたのが、シーズンが終わってからのミツバチのために花を植えることです。
ハウスの外には、福島にも春の気配が濃厚です。
春からの母群となる巣箱が無事越冬完了を迎えつつあります。
巣箱の周りには、蜜源植物であるオオイヌノフグリが満開で、ミツバチが訪問中でした。

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近藤さんの家の入り口にある梅の枝にも、ミツバチの訪花が確認されました。
「うちのミツバチですよ」

これからはハウス内の温度は上昇し、ミツバチたちの消耗が激しくなります。でも、ミツバチはとりあえず元気な様子。この分なら、イチゴの終了時期にハウス外に出して、採蜜転用が可能になるかも!ハウスで利用したミツバチが、次年度用の母群に流用できれば、花粉交配にミツバチを必要とするすべての園芸農家にとって革新的なことになるかもしれません。もちろん、働くミツバチにとっても!

里山の春は、もうすぐそこまで来ています。

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次回は、耕作放棄地が花畑に…
訪問記その3 ミツバチのために花を植えるイチゴ農家

posted by みつばち at 07:44| Comment(3) | TrackBack(0) | 各地のみつばちと人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月25日

ミツバチのために花を植えるイチゴ農家訪問記 その1 イチゴはミツバチがいないとイチゴになれない!?

みつばち百花では、自分たちで花を植える活動をするとともに、各地での取り組み事例を収集し、研究していきます。
まず、その第1弾として、イチゴをテーマにした事例の調査をすることにしました。なぜなら、イチゴはもっともミツバチが活躍している作物のひとつだからです。

イチゴはミツバチがいないときれいなイチゴの形にならないのです。

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この花の真ん中がポイントです。
ほら、中心はもうイチゴの形をしているでしょ?
この花も、両端の緑のイチゴも、受粉が完了して大きくふくらみはじめています。

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こうなるためには、こんなふうに、

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ミツバチがくるくる回って、受粉をしなければなりません。

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周り方が少なくて、ひとつひとつの種の部分がちゃんと受粉できないと形がこんなふうにいびつになってしまいます。味は変わらないけれど、イチゴはやはりイチゴの形になっていないと売り物になりません。
人の手による受粉では、きれいなイチゴの形にできないそうです。

ところが、イチゴは蜜も花粉もとても少ない花でミツバチにとっては、たくさん働かなければならない植物です。
だから、11月ごろから5月ごろまで、温度差の激しいハウスの中でずっと働くミツバチにとっては、かなり過酷な労働になっているのが現状です。

次回は、ミツバチのために花を植えるイチゴ農家訪問記 その2 農家とミツバチの関係 をお伝えします。

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訪問したのは、福島県矢祭町のミツバチ菜花クラブのイチゴハウス。
ミツバチがぶんぶん飛び交うハウスの中で、楽しくて興奮状態になるのはみつばち百花のメンバーくらい?
夢中でシャッターを切りつつ、しっかりイチゴも食べました。
採れたては、やはり最高においしい!!!
面布もなしで、接写を繰り返したにもかかわらず、全員刺されることなく、視察を完了しました。手(チョキ)


posted by みつばち at 08:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 各地のみつばちと人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月23日

WEDGE4月号に「現代人を幸せにするミツバチへの恩返し」が掲載されました

WEDGE4月号に「現代人を幸せにするミツバチへの恩返し」が掲載されました。
私たちの活動をとても適切な表現で伝えてくれている記事なので、ぜひ、手にとってご覧ください。

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記事中に引用されている国文学者の中西進氏によれば、「さいわい」とは花が咲き広がり、咲き続けることから来ている言葉だそうです。

折りしも桜の開花情報が報道をにぎわし始めています。
今年は、お花見をしながら、いつもにもましてミツバチに思いをはせそう。

満開の桜の花の下で、
「花は私たち人間だけのために咲いているのではない」
そんな当たり前の、でも、忘れがちなことを今一度再確認するひとときでもあってほしいものです。

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こんな花の中をミツバチはどんな思いを抱いて飛び回るのでしょうねぇ…。

ラベル:掲載記事
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2010年03月19日

花の爆弾

これ、何の花かわかりますか?

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カリフラワーの花です。
白い部分から、こんなふうに小さな蕾がたくさん出てきて…

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食べる白い部分は全部花というわけです。
白い塊だったころに青虫がいつもたくさんついていて、手で取っていたんだけれど、だんだんめんどうになって、「そんなに欲しいのなら、あげる!」ということで、そのままにしてみました。

さて、こちらはブロッコリー。
こっちも食べずに虫や蝶にあげようということでこんなことに。
ミツバチのための花粉源・蜜源としては、まあまあというところです。
花がたくさんついているので、ミツバチとしては効率よく花蜜も花粉も集められるうれしい花といえるかな。
せっかく咲かせているのに、ミツバチにも蝶々にもなかなか出会えないです。三鷹のこのあたりは案外、緑の砂漠のかしら?
あの青虫たちはいずこへ。

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さて、この花の爆弾がこれからどうなるのか。
昨年、実証済みです。
すごいことになりますよ。
乞うご期待!

蜂桜 

メリッサの母校・帝京高校。
その校章は、ナント蜂!!

ここを見て。

校章制定の由来
みつばちは勤勉努力の象徴、桜は花の代表で清純な心を表し、
三枚の花びらは知育、徳育、体育の完全三位一体を表す。
(帝京高校HPより引用。)

これを蜂桜(ほうおう)という。

ご学友のことは、朋友ならぬ『蜂友』 !!
「体育館は蜂桜館」などと、蜂づくしの名前が。

制服の胸に輝くのは、蜂桜の校章バッジ。

そして、野球部。第82回選抜高等学校野球選手権大会出場。
おめでとう野球みつばちナインたち野球
桜とともに舞い上がれ!!優勝に向かって羽ばたけ!!

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(校章ではありません)
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2010年03月18日

潜入!! ストロベリーフィールド 埼玉編

メリッサの生息している花屋の隣にあるイチゴハウス。
再び寄ってみて、中を覗いてたら、
おばちゃんが、
「どうしたんですか?」って来た。
「ミツバチいるか見に来たんです。好きなんです」とメリッサ。
「いるよ。ミツバチいないと実ができないからねぇ」と。

「蜂がいないと受粉できないから、花が咲いた後、実ができない。
イチゴだって、ただの花の咲く植物だよ。
小さくて、いびつなカタチの実もあったけど、これでもちゃんと蜂は来てるんだよ。来なきゃまったく実にならない」

と、イチゴを育て、この道20年のおばちゃんが言っていました。

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「今現在も蜂いるんですか?」と聞いてみたら、
「いるよ。最初に花が咲いてからずっといる。農園が終わるまで巣箱はおきっぱなし」

観光農園なのに!! お客さんいるのに!!

「刺さないから。いじめたら刺すけど、普段は何もしないよ」

置きっぱなしなんだ。。。

「せっかく来てくれたんだから」とハウスに入れてくれて、巣箱を見せてくれる。

おぉぅ〜黒ハート
ただ、5時過ぎてたから、
「もう、巣箱に入っちゃてるけどね」と言われたけど。

ハウスに入って、ご対面。

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確かに蜂はいなかった。巣門にもいなかった、残念。
一匹だけ表にいた。中に二万匹いるって。

この前行った時、昼間ミツバチいたんだよ。
「どこから来ているんだろう?花屋にはちっともいないのに」
とは思ってた。ずっとイチゴハウスで暮らしてたんだ!!

「ミツバチ好きなの?変わってるわね」って言われた。
「蜂が好きで、仲間と花をたくさん植えてるんです」

話しながら、手からあふれるくらいにイチゴをくれた。
今度イチゴ狩りに行ってみようと思いました。

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イチゴ農家で、ミツバチのために花を植えている人たちがいると聞いたので、今度、会いにいきます。

2010年03月17日

ミツバチと保険?どんなつながり?

近所にショッピングモールができたので、行って来た。

広告からして気になってた「みつばち保険ファーム」。
簡単に買うモノでは無いはずだから、ちょっと見るだけ。
地味な店舗を想像してたが、何だかすごくかわいいかわいい

壁一面ミツバチ。カラーのは、貼りつけたものだけど、
上の方には壁に直接書かれてる。

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保険の代理店なんだそう。なぜみつばちなのかは謎。
お姉さんを捕まえて、話しかけるメリッサ。
お客さん用のクジ引き箱。かわいい。
極めつけは、お姉さんのパーカー。黄色にみつばちが!!
「売ってないんですか?」って聞いたら、
「社員用なんです。でも、欲しいっておっしゃるお客さんいるんですよ」って、言ってた。かわいいもんな。



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んー、でも、なぜ、ミツバチ。謎だ。。。

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2010年03月14日

ミツバチに見る「折り合い」と持続可能性

ある番組取材がきっかけで,養蜂を始めると誰もがその名前を聞く,近代養蜂の父ラングストロスが,近代的な巣箱の開発の過程で発見した"bee space"について,ミツバチに聞いてみました.
(bee spaceとは養蜂用語辞典によれば「巣板間隔,最適巣板間隔」と訳されている.巣板と巣板の間にミツバチが設定した間隔と理解されがちだが,人間側からは,巣板と巣箱の間の距離が,広すぎれば巣を作られてしまうし,狭すぎればプロポリスで埋められてしまう.約1cmほどにすると,ミツバチが通路として利用するため,巣板が巣箱にくっついてしまわないという絶妙な距離)

minilogo.pngまず断っておくけれど,ラングストロスが発明したことにはなっている巣板間隔を,最初に見つけたのはミツバチ.そのことは忘れないで.巣板の間隔はとても重要.ミツバチの巣は複葉巣板型といって,巣板が何枚も並列に並んでる.巣板を埋める六角形の巣房の中にハチミツを貯えたり,幼虫にミルクをあげたりするから,巣板の上はたくさんの蜂が行き交う.もちろん休憩しているものもたくさんいる.だから,巣板と巣板の間が私たちミツバチの居場所,適当な間隔がなければ困る.

minilogo.pngずいぶん昔にこの間隔を編み出したわけだけれど,ミツバチの先祖の設計者がそのとき悩んだのは,夏と冬では適切な間隔が違うということ.季節によって間隔を可変にするのは難しいし,その都度巣を作り直すのは無理だから,間を取ることにした.夏は,どうしても暑くなりがち,換気のために巣板の間隔は広めがいい,でも冬はそれでは広すぎる.昔の設計者の間では,きっと意見が分かれたんだろうけれど,二つの意見に折り合いを付けて,今の間隔を編み出したんだ.現在もその設計図が使われている.

minilogo.pngもし,夏の暑さに適応した巣板間隔だったら,冬は寒くてうまく越せなかっただろうし,冬の間隔にしていたら,夏は暑くて仕事にならなかっただろうね.今の巣板間隔が,どの季節にもちょうどよいというわけではないけれど,どの季節もこれならやっていける.同じ頃,地球に登場したマンモスさんは,「冬仕様で行くよ」っていきがっていたけど,やっぱり破綻しちゃった(もっとも滅ぼしたのは人間だという噂だけどね).私たちミツバチは,この先は長いんだ,冬も夏もあるというところで,将来を設計したんだ.

minilogo.pngミツバチよりももっと長く地球上にいる生き物の先輩たちはたくさんいるけれど,みんな環境の変動に対して折り合いを付けている.住む場所を決めたり,移住することにしたり,都合の悪いときは眠っちゃうことにした生き物も多い.ミツバチは,一年中眠らなくても同じ場所でやっていけるような生活様式を選んだ.群れだと移動はやっかいだし.500万年は地球上じゃ短い方だけれど,ここまでやってこれたのは,もちろん私たちが植物と共存関係を結んだことも大きいけれど,良いときも悪いときもあるから,どちらにも対応できるように,よいときだけを目標にしないで,折り合いを付けることを学んだからだと思うよ.

minilogo.png人間とも折り合ってきた.搾取されるばかりじゃ面白くないから,飼われやすいようにして,今や南極以外の全大陸を制覇している.人間はミツバチを家畜化したつもりでいるみたいだけど,家畜化要件の「繁殖」の部分はまだ手渡していないし,いい気になっているときには,ちくりと痛い一発を見舞うこともできる.もちろん神さまが,刺すことは命と引き替えで許して下さったので,大事な一発として滅多に使わないけれど.

minilogo.png人間の近くにいると,とても不思議に思う.折り合い付けるの下手なんじゃないかな.夏にも冬にもちょうどいいものなんて作れないよ.夏は夏で,冬は冬でちょっと我慢すれば,次の年もその次の年もやっていけるのに.夏も冬も何にも我慢しない生き方なんて,そんなの誰が見ても持続的なんかじゃあり得ない.そのために次から次へとものを使い果たしていくことになっちゃう.人間は発展しなきゃいけない生き物らしいけれど,そうでなきゃいけない理由はミツバチにはわからないなあ.人間じゃなくなりたいってことなのかなあ.人間は自分が嫌い?


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のらぼうが開花間近です

昨日(13日)は、文化放送の「高木美保のClose to you」に出演し、10分間ほど、私たちの活動のことや蜜源・花粉源植物のことなどについて高木さんとミツバチ談義をしました。
カボチャがミツバチにとって、とても有効な花だとお話ししたところ、たくさんつくっているそうで、喜んでもらえました。

さて、カフェスローに行ったので、畑に立ち寄ってみました。
先々週植えたのらぼうがどうなっているかな〜。

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つぼみが膨らんでいます!

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今月下旬に再び巣箱を設置しますが、気づいてくれるかなあ。
飛行距離だと、ものすごく近いはずなんだけれど。

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ああ、春〜。

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2010年03月13日

野菜たちの花々祭 咲くよ咲くよ 

今日も暖かったな。花粉症の人もそうでない人も、元気にしてますか?
埼玉某所のメリッサ家。葉っぱ系野菜が、この暖かさで花を咲かせそうだ。
冬の間、人間がおいしくいただいた。
これからは、ミツバチたちにおすそ分け。

まだ蕾だけど、なんの花かわかるかな?
咲いたら教えてあげるねっっかわいい


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トップはこの子たち。下仁田からやってきた冬のごちそう野菜。


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蕾を食べた。その頃は、まあるいカタチだった。


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これはどうかな?白い根っこを食べていた。


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もうヒントなし。


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冬野菜じゃないよ。これから花を咲かせ、実をつけるんだ。

どんな花になるか?何が出てくるか?
食べるのも楽しい。育てて花が咲くのも楽しいよな。


分かった人は、コメント欄に答えをどうぞひらめき
正解者の中から、抽選で1名様にジャガイモ・玉ネギなど、
メリッサ家の春野菜詰め合わせをプレゼントするよかわいい


2010年03月12日

花粉と花蜜はどっちが大切?

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知り合いの養蜂家のブログ「みつばち村通信」に,ウメの花のハチミツはないという話が出ていたので,うちのミツバチに聞いてみました.

minilogo.pngミツバチだから花に行けば,必ず花の蜜を集めるものだと思われているんだなあ.でもって,それは人間の口に入るべきものだという理解!

minilogo.png今日は少し暖かかったから,10℃になるのを待たずに飛び出して,日当たりのよい畑のナタネやウメに通ってた.ナタネもウメも花蜜と花粉が多い.蜜を吸ってる仲間もいるけれど,春に較べて花粉を持ち帰る方が圧倒的に多い.この時期は春に向けて女王蜂も産卵に励んでいる.当然,花粉は大量に必要っていうのもあるけれど,冷たい蜜をたくさん吸ったら体温が下がって飛べなくなってしまう.寒いときは花粉を集める蜂の比率が多い,そんなことは50年以上も前に人間の誰かがご丁寧に調べて下さっている.

minilogo.pngハチミツを作るのは実はとても大変なこと.花蜜を濃縮する過程で巣内の湿度が高くなるから,換気して巣の中の空気を入れ換える.雪まで降るようなこの時期にそんなことしたら,巣の温度が下がっちゃう.発熱すればいい? 幼虫や蛹が呼吸で出す炭酸ガスだってけっこうな量なのに,この上呼吸量を増やしたら,その呼気の炭酸ガスだって換気して捨てなきゃならないけど,外はまだ寒い,またまた巣の温度が下がっちゃう.ハチミツを作るには,換気の容易な暖かい季節が向いている(徳島で冬にビワのハチミツを作っている養蜂家に飼われている仲間もいるけれど,ご苦労なことで).

minilogo.pngこんな研究もある.畑の真ん中にミツバチを置いて,どこまで飛んでいるかを調べたら,花蜜を採りに行く距離は500m(中央値),花粉は1600mだったそう.あたりまえ.だって,遠くまでわざわざ花蜜を採りに行けば,その飛行燃料としてハチミツを消費しちゃう.花蜜をハチミツにするにも濃縮だの何だのとエネルギーは必要.今あるハチミツを大切にとっておく方がましという判断は,ミツバチなら当然できる.でも花粉は,足りなければ女王蜂が卵を産んでくれない,次を引き受けてくれる働き蜂が作れない.だから,花粉のためなら喜んでハチミツを投資する.冬が近づいたらどうするか真面目に考えるけど.

minilogo.pngハチミツは巣の中にたくさん貯えられる.だって冬は長い.北米では15kgのハチミツがないと冬を越せない.東京は,いくら町田が都心より寒いとはいえ,ニューヨーク州よりは暖かいから,10kgも要らない.

minilogo.pngでは花粉は? もともと貯えるスペースは少ない.ミツバチは花蜜をハチミツにして食べるように.実は花粉はミルクにしてみんなに分配する(花粉を食べるのは若い育児蜂).ミルクの取り分が一番多いのは,やっぱり女王蜂.体重分以上のミルクを飲んで,体重分の卵(1000個)を毎日産む.若い幼虫もミルクで育つし,もう花粉を消化できなくなった働き蜂もミルクをもらう.花粉のままだと花の種類によって栄養に偏りができるけれど,ミルクにすれば,ちゃんと同じように必要な栄養が摂れるから.一日にどれだけの花粉が必要になるかはちゃんとは計算されていないけれど,0.2mgの卵から孵った幼虫が6日間で150mgの蛹になるから,1000個の卵が毎日生まれているなら,それだけで毎日150gのミルクが必要.1000匹程度の働き蜂が,平均して5回,60mgの花粉を運び込むなら,一日300gの花粉が手に入るから,できない相談ではない.でもこの時期,寒くてまだまだその条件をクリアするのは厳しい.

minilogo.pngこの時期は,もう幼虫が育っているから,巣の温度を維持するために,真冬よりもハチミツを消費しちゃう.でも,今働いている働き蜂は,もう3か月近く生きているものが多いから,早く新しい働き蜂に仕事を引き継ぎたい.そのためにも,今やかなり貴重なハチミツを使ってでも次の働き蜂が育つよう花粉はやっぱりたくさん集めたい.この時期の計算を誤ると,群れが滅んでしまうから,こうした計算は綿密にやらなきゃならない.

minilogo.pngミツバチだからって,ハチミツだけしか念頭にないわけではないんだ.花を見たら,花粉も花蜜も大切とは思うけれど...,今何が必要かはちゃんと考えている.


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posted by みつばち at 19:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ミツバチの気持ち by Junbee | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月11日

春はもうすぐ

先週、みつばち百花ものらぼうの苗を植え、種を蒔いた。
出荷農家でも春野菜の準備が始まる。

ずらり並んだ苗床。ここに土を入れ、種を蒔く。
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一足先に出てきた、お行儀良く並んだ苗たち。
みつばちの巣箱みたいだな。
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スナックエンドウもすくすく。
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虫目線から。
苗もジャングルだ。ぐるぐるぐる。迷うな、ふんばって歩け!!天高く飛べ!!
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2010年03月10日

航空力学的には飛べない、でも飛んでいるクロマルハナバチ

ミツバチは花蜂の一種。
花の蜜を求めて花に集まるハチはほかにもいろいろいます。
そのひとつが在来種のクロマルハナバチ!
ハウス内での授粉に活躍中です。

が、クロマルハナバチは、体の割りには翅が小さく、航空力学的には飛べない!でも、飛んでいる!
謎の生命体。

蜂は小さな4つの翅を1秒間におよそ200回ふるわす。
それを可能にするのは1対の筋同士の合図の掛け合いできまるとか。

飛行を可能にしているのは、翅の縁近くにできる空気の流れの渦がミソであると、最近、ようやく研究で明らかにされてきたそうです。
人智のおよばないことはたくさんありますねぇ。
だからこそ、面白い!

こんなクロちゃんの秘密を知ったら、クロちゃんたちに急に会いたくなりました。
ミツバチだけでなく、花蜂たちのことももっと知りたい。
というわけで、新カテゴリー「花蜂の秘密」を急遽設置しました。


posted by みつばち at 09:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 花蜂の秘密 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月08日

3月8日はミツバチに感謝する日に

今日は3月8日。ミツバチの日なんていう人も。
なんかやる?といいつつも、昨年は8月8日(ハチハチ!)に、今年は1月23日(イチニッサン!ミツバチとは関係なし)にちょっと大きなイベントを開催したので、今日はおとなしくミツバチたちに感謝をささげます。

ものづくり部会では集まって、いろいろ検討中らしいです。
平和なミツバチの営みに敬意を表し、仲良くしていることが一番ミツバチの日らしいかも。

ミール・ミィさんが、こんなにかわいいキャンディを新発売されました。

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原料は砂糖、水飴、ハチミツ、桜花(!)、香料、食塩、着色料(アントシアニン)です。
桜の花びらが入っているんですよ。

ほんのり塩味がします。
桜キャンディを口にふくむと、春を先取りした気分です。
桜の開花まで、後10日ほど?
いよいよミツバチの季節が始まりますねぇ。

ラベル:スィーツ
posted by みつばち at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばち百花プロジェクト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月05日

みんな大好き ストロベリーフィールド

埼玉県 Y町。
ここは、県下でも有数のイチゴの産地である。メリッサの通う花屋もここにある。

各ビニルハウスでは、かわいらしい実が頬を赤く染め始める。
梅の花とともに、春の香りを運んでくる子たちだ。

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このイチゴ、ミツバチが実らせるんだよ。ミツバチが、お花の中を
ぐる〜ってかき回して、花粉を取るんだ。
そうやって、受粉されたお花が今度は、まぁるい実をつける。
ミツバチがおらんと、イチゴがでこぼこの形になっちゃうんだって。
ミツバチが花を一周するのが、職人技なんだ。


ミツバチは、花粉を取ってどうするかっていうと。
赤ちゃんのごはんにするんだ。花粉は、花の蜜だけじゃなく、
ミツバチにとっては、大切なもの。

そしてその行為が植物にも実りをもたらせるという。
摘み取ったイチゴは、まちがいなくおいしい。。黒ハート

2010年03月04日

国分寺みつばちガーデン

NPOみつばち百花 事務局長の黒澤です.

みつばち百花での活動や
ミツバチや他の昆虫を追いかける日記にしたいと思っています.
よろしくお願いします!



で,1発目は…

花を増やそう!@国分寺にもありますが,
本日,国分寺にて百花プロジェクトが動きだしました!

アブラナ科の「のらぼう」を植えました.
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アブラナ科の植物はミツバチにとって大事な餌資源
春に向けて家族を増やすのに重要になってきます.
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↑こんなふうに集めにやってきます(2010.2.23 玉川学園にて)
か,かわいい!


今回作業ができたのも
もとまち公民館,蛍よもう一度の会の方々のおかげです.

たくさんの皆様に感謝!


ミツバチが来る日を夢見て,
もっともっと花を増やしていきたいですグッド(上向き矢印)
posted by みつばち at 22:13| Comment(2) | TrackBack(0) | みつばち百花PT@国分寺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

花を増やそう!@国分寺

いよいよ国分寺でのみつばち百花プロジェクトが始まりました。
今日ははじめての農作業をもとまち公民館のみなさんと実施!

「やはり早く花がほしいよね」ということで、もうそこそこ成長しているのらぼうを植えてきました。
のらぼうは、江戸時代から栽培されているアブラナ科の伝統野菜。病害虫に強く、寒さも平気!そして、ミツバチが大好きな花を咲かせてくれるのです。

まずは土ならしをして・・・

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1本ずつ定植。

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種もあるから、蒔いちゃいました。

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その後、せっせと落ち葉かき(働き者〜!)

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タチツボスミレたちがたくさん太陽の光を浴びられるように。

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ミツバチとは直接関係なくても、いろいろな花々が咲くことでほかの虫たちや鳥たちが利用できますから。
里山は、かつてはこんなふうに手をかけて、生き物の命を育んでいたのでしょうねぇ。以前、植生を調べたら160種類以上あったそうです。今年は、みなさんと一緒に再度、調べてみようと話し合っています。

民家の庭先に咲いていた梅。

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もくれんのつぼみも膨らんでいます。

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春間近、ですね。
次回は、イチゴなどの苗を植える予定です。


posted by みつばち at 17:11| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばち百花PT@国分寺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月03日

満開のローズマリーにミツバチも満開!

ローズマリーが満開!

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近寄ってみると、なんとミツバチも満開!

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たくさん飛んでいました。とっても忙しそう。

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ローズマリー色の花粉をたっぷりつけています。
秋から春にかけての花の少ない時期の蜜源・花粉源植物として、かなり有望そうです。

うめ〜

午前中、父ちゃんが粉屋から戻ってくると。
メリッサに何かくれる。ビニルにくるまれた茶色いモノ。

おおぅ。こ、これは…。

蜂の巣である。ミツ入り。さっそく食べてみる。
甘さと共に、ちょっとすっぱい。うまい〜。
ハチミツが発酵したようなすっぱさではなく、
花のフルーティーなあまずっぱさ。

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これは。。。梅の花の香りの味がする。
メリッサ、花の香りは梅が一番好きだ〜。
「あの香りが食べられたら、どんなにか幸せだろうな〜」と、
いつも思っていたので、うれすぃ〜黒ハート
早春の香りを味わう。ハチミツって、素晴らしい食べ物だ!!


メリッサの家の庭も今は梅が、一番誇らしげに咲いている。
鳥も食み、ミツバチも来て、何やら賑わっている。
花粉を取ったミツバチは、メリッサが干している布団の上で、
一休みしてから戻っていく。

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「石井(隣のあざ)の人が、飼ってる」と、父ちゃん。
「ハチミツは売ってないけど、3箱飼っている」とのこと。
なんと、「じゃあ今度見に行くか?」と。行くぅ〜!!

P.S.巣の大きさからして、日本ミツバチのようだ。  
 しゃりしゃりした白っぽいものもある。
 ひたすら甘い。これは給餌した砂糖かな。  
 


  

ラベル: 蜜源 花粉源
posted by みつばち at 18:37| Comment(4) | TrackBack(0) | ミツバチと一緒にHappy Honey Days  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ブログの2度目のお引越し

このブログは、2004年4月から、東京はちみつクラブのブログとしてみなさんに親しんでいただきました。

みつばち百花のホームページが立ち上がり、そちらに「みつばち百科」や「蜜源・花粉源植物データ」のページを設置しましたので、こちらを整理して新しく出直そうかと思ったのですが、URLを変えることができません。また、約400にものぼる記事を整理するのに時間がかかってしまいそうなので、新しくみつばち百花のブログを立ち上げることにしました。

こちらのブログは残していきます。一部はみつばち百科に移行、国分寺のプロジェクトなどは新しいブログにも移行させていく予定です。整理ができたら、すべてを新しいブログにお引越しすることもできるかと思います。

新しいブログはこちらです。
花を増やそう!みつばち百花

カテゴリーを整理するとともに、新しくメンバーによる日々の記録をアップするカテゴリーを開設しています。

新旧あわせて、どうぞよろしくお願いします。

posted by みつばち at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばち百花プロジェクト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

春よ来い! 蜂よ来い!

ひな祭りにデビューかわいい小心者メリッサの初日記。
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もうすぐ みんなで たねまき するよ。
みつばち たくさん くるように。
はちよ  はちよ  とんでこい。
おまえの いもうと おおきくなあれ 

                   (童謡風にしてみた)

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ひな祭りなので、苺をもらう
posted by みつばち at 17:25| Comment(1) | TrackBack(0) | ミツバチと一緒にHappy Honey Days  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月01日

新しいブログが始まりました!

2005年4月にみつばちプロジェクトのブログを立ち上げ、2005年8月8日に東京はちみつクラブを設立しました。
2010年1月から、東京はちみつクラブあらため「みつばち百花」となり、このたび、2度目のお引越しをしました。

4年半にわたる東京はちみつクラブのブログはそのままに、みつばち百花としてこちらに新たに立ち上げることにしました。

本体のみつばち百花のホームページには、ミツバチに関する本や映画、グッズ、ハチミツやレシピなど、あらゆる事象を収集するみつばち百科というコーナーもあります。
今までのブログに入れた情報もそちらに徐々に移動させているところです。

こちらでは、新カテゴリーとしてメンバーの日記が掲載されます。1つのブログを数人で担当します。1粒で何度もおいしいブログをめざします。
ご期待ください。

posted by みつばち at 12:24| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばち百花プロジェクト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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