2009年08月31日

スズメバチの季節

夏の終わりはみつばちの天敵スズメバチの季節となります。

虫愛ずる一の姫(単に年齢順。一番今のところ若い。女子大生だもん)のKちゃんは、このところ巣箱の前でカメラを構えて決定的瞬間を狙っている。

その写真を承諾を得て借りてみました。

Suzume4

なんとスズメバチは、巣門(巣の入り口)にいるみつばちたちをこんなふうにホバリングしながら、狙っているそうです。
毎日、午後3時ごろから、恐怖の時間が始まる・・・

飛んでくる、あるいは飛んでいくみつばちだけを狙っていて、なぜかこの巣の入り口にたむろしているみつばちたちを襲ってはこないとか。
当然、弱って巣から落ちてしまうみつばちも狙われる。

おお、コワ・・・

Bujikikan

必死になって戻ってくるみつばち。この子はどうやら無事に巣に辿りつけたみたい。。。

Suzume

がんばって! もう少し!

Suzume2

あ、だめだ!つかまる!

人攫いならぬ、蜂攫い。

Suzumebachi

スズメバチも必死です。

スズメバチは、「あ!」とつい言ってしまうほど、素早くさらっていくそうです。

自然界では、今日も死闘が繰り広げられています。

それにしても、勇敢なKちゃんです。
スズメバチがブンブン飛んでいる中でカメラを構えているんですから。

刺されないようにくれぐれも気をつけてね。

ラベル:スズメバチ
posted by みつばち at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばちたちの秘密 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月26日

贅沢の極み

KUMACHIKA展には、M姫と一緒に行けばよかった。。。

芸術的で学術的
このKUMACHIKA.のとっている姿勢こそ、
ファーブルと言えるのではないでしょうか。

と姫。

天敵同士が厚さ数センチの土の壁で隣り合って
同じ土の下でいっぺんに越冬している・・・
春になったら大変なことだ。
まずこの状況はあり得ないが、
越冬する生物をいっぺんに知れる満足感がある
(越冬する虫たち)

このような満足感は姫ならでこそ!

高山植物が開花期を揃えて、
絶妙な間隔で生えている姿もまた贅沢の極み
(高嶺の花たち)

なるほど。。。

アゲハ、キアゲハ、アオスジ、ルリタテハ、
キタテハ、アカタテハ・・・etc.

こんなに密にチョウが飛んでいるのを、
石垣島ですら見られないだろう。
(蝶の乱舞)

チョウチョがいっぱい、なんて見ていた私。。。

科学の目がほしい・・・と最近よく思います。

posted by みつばち at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ミツバチと一緒にHappy Honey Days  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月25日

虫愛ずる姫君たち

THCのメンバーさんには、うら若き女性が多い。
みなさん、虫が大好き!
そう、虫愛ずる姫君たちなのです。

女子大生のKちゃんは一眼レフを片手にみつばちをバシバシ激写する。
その腕と情熱を見込まれて、今や、中村先生の撮影係りとして日夜、走りまわっている。
いい写真のためには、面布は邪魔!と素面(っていう?)と素手で接写しながら、「楽しいな、みつばち」とつぶやく。
そして、「油断をしてはいけない」と用心も忘れない。

BeeMちゃんは、卒業して今は学校の先生。
なんと校舎のベランダでみつばちを飼っている。
先生に負けず劣らず、みつばち[E:heart]!
机の周り、ベッドの中、バックの中の小物類、とあらゆるところにみつばちあり。
Mちゃんを愛する人には、みつばちがもれなく付いてきます(笑)

KちゃんもMちゃんも、ただ、みつばちが好きなだけじゃなくて、ちゃんと「科学の目」で見ていていつも感心する。
例えば、Kちゃんは写真を撮りながら、しっかりみつばちたちの様子を観察しているし、
Mちゃんはミツバチ科学研究施設の研究生だっただけのことはあって、ブログを見ていると、「おお!」の連続。そのうちおいおい、ご紹介しましょう。

このところ、姫たちの間で話題なのは、もちろん熊田千佳慕翁のみつばちや虫たちの絵。
今日で終わってしまったけれど、会場にかけつけた姫多し。
みんなの感想はいろいろだけれど、共通しているのは「やっぱりみつばちが一番かわいい!」

どうして女性はこんなにもみつばちに惹かれるんでしょうねぇ。
女系社会だから?

私は、あのふわふわした金色の、まるでゴージャスな毛皮をまとったような胸の辺りが好き。それと黄色と黒のコントラストも。
豹柄とか、虎柄というのは、女性を魅了する何かがあるのかしら・・・。





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2009年08月22日

みつばちは花粉で増える

いつも花粉回収に行ってくれているKちゃんが急に行けなくなったのでお願い!ということで先日、花粉回収の任務を初完了してきました。

花粉を回収すればいいんでしょ?

と夕方、出向いたら、みつばちのみなさん、花粉箱にびっしり集まっておられました。
なるほど、マミヤさんが言っていたのはこのことか。。。
巣箱の中が暑いから、涼んでいるだけ、とは先生から聞いていたものの、こんなにたくさん涼んでいるとはかなりたじろぐ。

たじろぎすぎて画像を撮るのを忘れるほど。

Kafun

↑これはKちゃんが回収中の様子。7月上旬のもの。

しっかり面布をつけて、ゴム手袋をして、いざ、出陣!みたいな状態でそーっと花粉箱を引き抜いてみたものの、みつばちたちも一緒。おまけにたまった花粉の中に入ってくるのもいる。

箱を手に持って、巣から、少しずつ遠ざけてみたら、3分の2ぐらいは離れてくれたのでそのまま、待ってみることに。ところがここは藪の中。蚊の攻撃が始まり、まあ、防備しているとはいえ、なるべく早く終わらせたい。

葉っぱにそっと近づけて移動してもらったりして、ようやく任務完了。
後でKちゃんに聞いたら、箱を巣箱の上に乗せて、トントンと軽く叩いてやれば、かなり離れてくれるとのこと。後は指でそっと追い立てるとか。なるほど。さすが農学部の学生だけのことはある!

当然のことながら、みつばちは飼われているという意識がない。そういう生き物を相手にするというのはありそうでないことだなあ。。。とふと思う。野生(厳密に言うと野生じゃないけど)と対峙するひとときなのだ(って大げさな)

というようにTHCでは花粉を採集しているわけだけれど、これにはふかーいわけがあるというのが最近、ようやくわかってきたのです。

中村先生は、みつばち[E:heart]の人だし、みつばちの生態を研究している方なので、次々に私たちTHCのメンバーにとって「!」な話が出てくる。
先生にしても、どの話が我々にとって「!」な話なのか、我々にとっては先生のどの部分を押せば「!」な話が飛び出してくるのか、よくわからない。だから、いろいろな話をしているうちに突然、ほぼ全員「!」と衝撃が走るときがある。

最近では、それがこの一言。
「みつばちは花粉で増える」

いやー、そうだったんだねぇ!!!となるわけです。

だから、みつばちたちは花粉箱から立ち去ってくれないのか?
いや、やはり涼んでいるだけ、らしいんですよねぇ。。。

みつばちが夕涼みする、これだけでも「!」な話なんですけど。

ラベル:花粉源 国分寺
posted by みつばち at 18:11| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばちたちの秘密 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月19日

熊田千佳慕展に行ってきました

銀座松屋で開催されている「松屋創業140周年記念 99歳の細密画家 プチファーブル 熊田千佳慕展」(8月12日〜24日)に行ってきました。
仕事のついでだったので、朝10時すぎに行けば、ささっと観られるだろうと思っていたら、とても混んでいました。

虫が好きな人が多いのか・・・。
どちらかというと年配の女性が多いように思ったけれど。。。

童話、昆虫、植物、動物、ファンタジーにコーナーが分かれていて、私のお目当てはもちろん童話の「みつばちマーヤ」です。

こんなかわいいマーヤいました。

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これはマーヤのポストカードです。

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みつばちは、植物画にもよく登場しています。
さすがにそちらではリボンは付けていませんが(笑)

虫も、植物も、人も、同じいのち
虫たちの細部まで丁寧に描きこんだ絵の数々からは、そんな熊田氏のやさしい気持ちが伝わってきました。
8月13日に永眠された熊田氏のご冥福を心からお祈りいたします。

posted by みつばち at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばち関連の本&グッズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月16日

1日に2000km!!!?

蜜会スペシャル・レポート その3です。

みつばちのことが好き、興味があるという方でも、実際にみつばちがどんな能力を持っているのか、どんな生態なのかを知っている人は少ないと思います。
THCでは、玉川大学の中村先生のサポートを受けながら、みつばちたちからのメッセージを受け止めるために科学的なアプローチを忘れないように努めています。

たとえば、彼女たちがどのくらいの能力を持っているのか。
それを知らなければ、どこから蜜や花粉を集めてきているのかもわからないことになりますから。
ただ、なんとなく「はちみつが採れた!」と喜んでいるだけでは、それをいただく私たちとしては彼女たちに対して申し訳ないような気がします。
だって、1匹のみつばちが一生に集めるはちみつはスプーン3分の1程度なんですから。

蜜会では、新しい方の参加が多いときは、なるべくこんな基本的な情報を共有することからはじめています。

さて、その基本中の基本です。
みつばちは1日にどのくらいの距離を飛んで、蜜や花粉を集めているのでしょうか。

彼女たちは1回の蜜&花粉集めで平均1kmを往復しています。

みつばちと人を比べることはあまり意味がないのですが、この1kmという数字をどのように考えたらよいのか、やはり一応の目安は欲しいですよね。
そこで単純に人に換算してみると・・・
みつばちの体長を1.5cmとすると、人の身長は約100倍。
1kmは100kmということになります。

ひえーっ!!!
と、数字を聞いてのけぞることになるというわけです。
おまけに往復ですよ。
100kmは、およそ東京ー宇都宮間です。

あら、どうせ1日に1回往復するだけでしょ?
なんてたかをくくってはいけません。

10回ばかり往復するそうです。
人なら、2000km、北京に行けちゃいます。もっとも海がありますが。
飛行距離と歩行距離では、比べにくいのも事実だけれど、ものすごくハードにお仕事している、ということはなんとなくわかります。

おまけに行きはおなかは空っぽ、からだにも何も付けておらず、軽い状態ですが、帰りにはおなかの中は蜜で満タン、足には重い花粉(20〜40mgx両足)を付けて戻ってきます。これも人に換算したら、40kg程度になるそうです。

♪イキハヨイヨイ カエリハコワイ〜♪

できれば、行きには軽いからだを風に乗せて舞い上がり、蜜源を見つけたら、ひと仕事して、帰りは重いからだを下降するだけにして、巣箱まで戻ってきたい。だって、帰りに満腹でおなかが苦しい状態で、おみやげのスイカを二つ両手にぶら下げて、急な坂をのぼりたいなんて誰も思いませんから。

ということは、蜜源や花粉源は、できれば谷ではなく高台や丘陵にあってほしいと思っているのでは?

こんなふうに数字を知ることで、彼女たちが蜜や花粉を採りにでかけるときの気分や思惑がほんの少し垣間見えてきます。
想像力を働かせる楽しさが出てきませんか?
昆虫の気分を少しだけ、ほんの少しだけ感じてみることができるような気がします。

そして、こんな基本的な数字を知っただけで、国分寺での彼女たちの暮らしぶりがいろいろわかってくるから、これがまた面白いのです。

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2009年08月14日

はちと神さま

はちはお花のなかに
お花はお庭のなかに
お庭は土べいのなかに
土べいは町のなかに
町は日本のなかに
日本は世界のなかに
世界は神さまのなかに

そうして、そうして、神さまは
小ちゃなはちのなかに

金子みすゞ
「わたしと小鳥とすずと」より はちと神さま

先日の蜜会スペシャルの冒頭にご紹介した金子みすゞの詩です。
26歳で悲しい最後を遂げたみすゞさん。
こんなに壮大で、繊細な詩を残して。
花の真ん中にとまったみつばちを見つめながら、どんなことを思っていたのでしょう。

小さなはちの中に私たちは何をみるのか。
小さなはちから私たちはどんなメッセージを受け止めようとしているのか。
Happy Bee Projectの象徴としてふさわしい詩だと思い、取り上げました。
メンバーのAさんからの提案でした。

posted by みつばち at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばち関連の本&グッズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月09日

蜜会スペシャル速報

昨夜の蜜会スペシャルは大盛り上がりでした!

ついに国分寺のはちみつが採れました。

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約1.2kgほど。
7月4日から8月8日までの1ヶ月間のものです。

カフェスローの店長のマミヤさんとじっと見ながら、「感無量ですね」と喜びを噛み締めました。
マミヤさんたちに協力してもらって仕掛けていた花粉トラップのおかげで、はちみつが採れただけでなく、どんな花から集めているのかも、ほぼわかりました。

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半径1kmほどの中にずいぶんいろいろな花が咲いていて、みつばちにとってはお店の周辺の環境はかなりハッピーなものらしいです。
その幸せ度がはちみつの味になっているようで、手前ミソといわれようが、今まで味わった中でもトップクラスの味になっています。

中村先生のわかりやすいプレゼンも大好評で、「なぜ、みつばちが減っているといわれるのか」は多くの参加者に納得いただけたかと思います。
こちらのブログで徐々に内容や結果などをアップしていくつもりです。

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蜜蝋づくりもみなさんにとても楽しんでいただけたようです。

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なにをしているのか。なんだか妖しい風景?(笑)

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暗闇ライブのコギリの演奏は、その灯りで聞きました。
大地の響きのような音色はどこかみつばちの羽音のようでもあり、自然と融和することが生き物の幸せにつながること、そんなメッセージが伝わってきました。

ミードは、初めて飲んだという方が多かったようです。

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お酒にはちみつが入っているの?という質問をされる方も。
はちみつがお酒になるということはまだまだ知られていないんですね。
近々、ミードの試飲会も開催してみたいです。

Ksan8

ミードの情報は、京都のミール・ミィさんのホームページへどうぞ。

2時間半では足りなくて、時間に追われてしまったのが残念ですが、みんなで思い切り和みました。
蜜会らしいイベントになったと思います。
参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

posted by みつばち at 07:36| Comment(2) | TrackBack(0) | みつばち百花PT@国分寺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月06日

蜜会スペシャル直前情報

国分寺の自然環境はなかなかいいかも・・・。
というのは、玉川大学から連れてきたみつばちたちは、とっても元気。
着々と花粉と蜜を集めています。

カフェスローのスタッフの方にトラップの仕掛けを朝、やっていただいています。
最近は、仕掛けに行くと、花粉カゴの周りにびっしり蜂たちが集まっていて、
「やめて、これがあると花粉が落ちちゃうじゃない!」と抵抗されているように見えるとか。

「みつばちたちが、キレたら、どうしましょう・・・」

と、言われ、思わず笑っちゃいました。

先生によると、
「巣箱の周りに蜂があふれるのは、この時期特有の現象で養蜂家用語では「夕涼み」といいます。これが朝まで,あるいは日中も持続します。蜂が多く、巣箱 の中の温度制御が難しいので空気の流れを確保するため、一部の蜂が外に出ます。外勤蜂のすべてが巣に戻る夕方がピークです」

暑いですからねぇ。
キレかけているのではないようです。ご安心を。

さて、着々と集められている花粉から、彼女たちの行動範囲や好きな植物などがわかってきました。はちみつからでは、絶対に知ることのできないみつばちたちの新しい側面です。
そんな中からどんなメッセージが読み取れるのか。。。

蜜会スペシャルでその一端を明かします!

みつばちともっと仲良くなりたい方、

はちみつのことが気になる方、

国分寺の、都市の自然環境が気になる方、

ミードやTHCセレクトのスペシャルハニーを味わってみたい方、

蜜蝋づくりを体験してみたい方、

コギリを聴いて(体感?)してみたい方、

などなど、どなたでも大歓迎です。

現在、参加予定は50名ほどです。

posted by みつばち at 09:34| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばち百花PT@国分寺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月04日

養蜂王子を探せ!?

昨日、8月3日はちみつの日でしたね。
明日からのカフェスロー内でのギャラリーショップのオープン準備でドタバタ状態で、はちみつをゆっくり味わう暇もなかったです。
とはいえ、はちみつはキッチンにたーくさんあるので、毎日、とっかえひっかえ味わっています。このところのお気に入りは、先日、メンバーさんと物々交換ならぬハチミツ交換した日本みつばちのはちみつ。メンバーのMさんが飼っている巣箱から自らこの春、採蜜されたもの。
とってもおいしくて、スプーン一杯を大切に大切に味わっています。

ところで今、クラブ内で話題になっているのが若手の養蜂家たち。
けっこう増えてきているそうです。
みなさん、いろいろ工夫を重ね、技術を磨いて、少しでもよいはちみつを、みつばちの負担を軽くしながら採ろうと努力されているそうです。
今回、蜜会で披露する蜜柑100%はちみつもその一つ。

2009_0804mikan0004

この透明度、わかってもらえるかしら。
採蜜した和歌山県の貞清養蜂園の若き後継者から、あつーいメールもいただきました。詳しいことは当日、お話ししますが、ぜひ、味わってみてくださいね。

若手の養蜂家。イケメンなのかなあ。
今年、後半は“養蜂王子”を探そうか、なんてメンバーさんと言っています。

posted by みつばち at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 各地のみつばちと人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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