2006年07月24日

蜜会2006 第3弾決定! 8月3日(木)18:30〜 真夏の夜のハニー・カクテル・ナイト

ハチ(8)・ミツ(3)の日に東京はちみつクラブ1周年記念のカクテル・パーティを銀座のバー「橋」で開催します。
今回は、そめいよしの&日本みつばちという日本を代表するはちみつを使った2種のカクテルを特別に作ってもらいます。
酒を知り尽くしたバーテンダーの園田雄司氏がつくる、この日本を代表するはちみつ2種のカクテル、
ご期待ください。

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日時:8月3日(木)18:30〜20:30
会場:Bar 橋 (中央区銀座6−3−7 アオキタワービルBF TEL:03-3572-8400)
はちみつ:皇居周辺で採取されたソメイヨシノ、三重県大内山で採取された日本みつばちのはちみつ

カクテル3種と軽食をご用意しています。
会費は5000円
会場の都合により、先着20名様のみとなります。

一歩中に入るとヒノキの香りが際立つBar。
白木のカウンター、漆喰の壁、装飾をそぎ落としたシンプルな空間で
花の香気を閉じ込めたハチミツと酒が出会うとき
今宵、花とみつばちのいのちが輝きだします。

真夏の夜のひととき、みつばちとはちみつ談義で盛り上がりましょう。
お申込みは、LJ21事務局まで。
ローカル・ジャンクション21のホームページにある「東京はちみつクラブ」をご覧ください。

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2006年07月20日

花粉で読み解く大磯の春の百花蜜

はじめまして。
7月8日の蜜会で、Nさんから、ご自宅で採れた蜂蜜をいただきました。
何巣箱かある内、ある巣箱からとれたこの蜂蜜だけ、味が違うということだったので、また、それがとても美味しかったので、花粉分析をしてみました。

結果は下のようになりました。
一言でいうと…“大磯の春の百花蜜”!です。

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総花粉数が、1g中2570個というのは百花蜜にしては少ないらしいのですが、これは、ミカン蜜の特徴が強く出ているためだと思われます。

蜜会でも中村先生が説明していたように、
ミカン蜜は高純度でも花粉が全体の20%しか含まれないのが特徴です。
ミツバチが花粉の少ないミカンの花へ沢山花蜜を採りにいったので、結果的に全体の花粉数が減ったのだと思われました。

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花粉分析は、次のようにして行います。

数グラムの蜂蜜を水に溶き、それをフィルターに通して花粉を濾し取ります(花粉だけでなく蜂の毛や酵母菌、採蜜の際のゴミなども見られる場合があります)。そして、フィルター上の花粉を染色してから乾燥させ、ガラス板(スライドガラスとカバーガラス)で挟み、グリセリンで固定します。

こうして顕微鏡下で、花粉をみます。
どの植物由来のものか見分け(同定)、数を数えることによって、それがどのくらいの割合で含まれているのかを、換算して求めます。

花粉を同定する際には、花粉の2点を見ます。
2点とは、赤道観と極観です。
赤道観とは花粉の断面、極観とは花粉の表面構造です。

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写真はツバキとチャです。

ツバキ、チャは同じツバキ属です。
写真ではチャの花粉がつぶれて、内容物が二股になって飛び出ているので、違うもののように見えますが、実際のこの二つの形態的な差は大きさくらいで、非常によく似ているので、見分けがつきませんでした。

花粉は見る角度や、潰れているか、いないかなどで、同じものでも随分違うものに見えたりします。

ツバキなどに関しては属で類似した特長がありますが、
同属でも、違った特徴を持つものも少なくありません。
見分けるのが難しいのはこれらのためです。

ここで大きな手がかりとなるのは、採蜜地周辺に生えている植物種や、採蜜期間です。
Nさんから自宅周辺に生えている植物を教えていただき、想像を膨らませました。
色々な植物に訪花するミツバチを思い描きながら・・・

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ところで、今回みられたチャは、花粉にタンニンが多く含まれているために、蜂にとっては有毒なのだそうです。蜂がチャから多くの花粉を採ると、蜂児が死ぬという害があるらしいです。(通常、問題ないです)

さて、今回の考察・・・
あのス〜っとする特徴的な味は、ミカンのシトラールで、あの美味しさは、沢山の植物が蜜源として複雑な味を作り出しているからなのかもしれない・・・と思いました。
あと、ミツバチたちとNさんたちの汗と努力の結晶の味っかな?

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2006年07月13日

数字で知る みつばちの健気さ

蜜会2006の第2回目「花粉の秘密」(7月8日開催)で解き明かされたみつばちたちの労働状況です。

花の最盛期
巣と花の1回の往復飛行で得る花蜜 20〜30mg 
糖としては10〜15mg

1日に花に通う回数 10回

1匹のみつばちが一生のうちで蜜を採りに行ける期間 約10日間

一生のうちに採ることができるはちみつ
10回/日 x 15mg x 10日間 =1500mg
ただし、天候、季節、場所に左右される。

はちみつには20%の水分が含まれているのではちみつに換算すると・・・1.8gほど。
スプーン1杯はおよそ6g

一生に1匹のみつばちが集めるはちみつは、実はスプーン1杯にも満たないのです。

みつばちの行動範囲はおよそ半径1.5km
1回の飛行を人換算をすると、片道100kmの出張とほぼ同じ。もちろん徒歩です。

おまけに体には飛行のためのエネルギーとして半分のはちみつしか入れて行かない。なぜなら、満タンにして帰らなければならないから。

あまりの健気さに言葉を失います。
スローフードがどうしたなんて、みつばちの前では言えないです。

みなさま、みつばちたちにしっかり感謝して、はちみつをいただきましょう。

posted by みつばち at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばちたちの秘密 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月10日

みかん畑のみつばちたち

8日の土曜日の蜜会は、またしてもみつばち&はちみつのいろいろな面を発見!
これは後日、お伝えします。
この会に参加してくださった大磯にお住まいのNさんから、みつばちと仲良く暮らしておられる様子が早速届いたので、まずはそちらをアップします。
だって、みつばちも、Nさんご夫妻もとっても楽しそうなんです。

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昨日はありがとうございました。
みつばちに関する集まりには初めて参加いたしましたが
中村先生のお話もとてもわかりやすく本当に有意義な時間でした。
皆でテイスティングをして、どう感じたかを話すのもとても楽しいですね!
いただいた栃のはちみつも、とても新鮮な香りがして美味しくいただきました。

こちら大磯へは、みつばちを飼ってみたい、というのが大きな理由で
昨年1月に横浜から引っ越してきました。
春までには箱を置かせていただける場所も見つかり、2群を購入してスタートし
現在は二宮町と中井町の二ヶ所のみかん畑に9群を置かせていただいています。

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日本みつばちは自宅に置いた箱に去年は入ってくれて、
蜜もすこしいただけたのですが、今年は残念ながらやってきませんでした。

取れたはちみつは、お世話になっている方に差し上げたり、友人家族などに
たべてもらっていますが、おいしいといってもらえたり、
みつばちに興味を持って訪ねてきてくれる人も増えて、本当に嬉しいなあと思います。

パンもとても好きなので、天然酵母パンを焼いてはちみつと一緒に
食べていただいたりしています。

添付した写真は、
中井町のみかん畑で、後ろには丹沢の山も見えて気持ちのよいところです。

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あとは、取れたはちみつ、左から去年のみかん蜜、去年のみかんが主の百花蜜、今年のやはりみかんが主の百花蜜です。味も色もみんな違って楽しいですね。

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蜜絞りは手作りの遠心分離機でしています。
ポリバケツと自転車のペダルやチェーンなどを利用して作りました。

しばらくはみかん畑に置かせていただいて
すこしづつ箱が増やせたらなあと思っていますが、
東北、とくに青森、岩手が大好きでよく訪れているので
東北地方に住むことができたらなあ、、という夢もあります、、がまだまだ未定です。

みつばちへの感謝の気持ちと同時に、自分の暮らしも見直しつつ
すこしでも自然環境がこれ以上失われないように何かできたらとも思います。

posted by みつばち at 01:15| Comment(5) | TrackBack(1) | 各地のみつばちと人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月07日

巣だっていろいろ

これなーんだ?

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マメコバチの巣!
昔、屋根に葺かれていた萱が巣です。

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ここは静かなりんご園の中。

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マメコバチの成虫は秋ごろ、この萱の中で孵化し、冬を過ごします。桜の咲くころに出てきて、6月ぐらいには卵を産んで死んでしまいます。
1本の萱がそれぞれの雌にとっての巣になるわけですが、その萱がたくさん集まって集団営巣になるようで、みつばちの営巣とはかなり異なります。

受粉のために飼養されており、今回もさくらんぼの畑でも見かけました。
もちろん寒い冬の間は、雪に埋もれてしまわないように別のところに移動させます。

岩木山が見下ろすこんな絶景の場所で、おいしい減農薬のリンゴが育まれていました。この手前がりんご畑です。

青森県鯵ヶ沢町は、どこからでも岩木山を仰ぐことができて、あ、ここもいい、あそこもいい眺めと、思わずデジカメ撮りまくりになります。

ラベル:受粉 マメコバチ
posted by みつばち at 18:41| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばちたちの秘密 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

明日はいよいよ蜜会2006第2回

前回に引き続き「はちみつ」にぐっと迫る内容です。
今回は花粉!

顕微鏡で花のいのちともいえる花粉を観てみます。

1)花粉がハチミツ中に含まれる理由
2)花粉が伝えるもの,蜜源植物とその純度
3)なぜ単花ハチミツができる(ミツバチに聞いてみる)
4)なぜ単花ハチミツができる(養蜂家に聞いてみる)
5)単花ハチミツと呼ばれるものはどんな特徴が?(色,花粉種,花粉数,花粉
種数,花も?)
6)テースティング:味を覚えるためには文学が必要?

などなど、盛りだくさんです。
会場は今回も始めての「おいしさ科学館」。
浜松町から歩いて5分です。

7月8日(土)15:00〜
8Fセミナールームにて。

ご希望の方はぜひいらしてください。
お申込みはLJ21事務局まで。
ローカル・ジャンクション21のホームページにある「東京はちみつクラブ」をご覧ください。

ラベル:花粉源
posted by みつばち at 18:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 蜜会のお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月04日

スイカづくりもおまかせ

青森県西津軽郡鯵ヶ沢町に出張。広大なスイカ畑を取材してきました。
静かな畑で風の穏やかな日に花をめぐるミツバチたちを目にするそうです。

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スイカには雄花と雌花があって、これは雌花。
花の根本の部分がぷっくりと膨らんでいます。

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きれいな形になるよう、きちんと正座中。

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この畑には市民風車が立っています。

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風の穏やかな日がミツバチたちの活躍の日となります。

どこから飛んでくるのかな?

日当たりがたっぷりで、寒暖の差があるので、とてもおいしいスイカができるそうです。
ほとんど県内で流通してしまうので、首都圏ではなかなかお目にかかれそうにないです。

ラベル:受粉
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