2006年06月19日

蜜会2006 第1回 はちみつの本当の魅力を知る 終了

6月17日(土)に武蔵野調理師専門学校の第1講義室をお借りして「はちみつの本当の魅力を知る」を開催しました。
はちみつって何だろう・・・という基本中の基本をわかりやす〜く、楽しく講義してくださったのは中村純先生(玉川大学ミツバチ科学研究施設助教授)でした。

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では、まず、はちみつの定義!
「みつばちにより植物体上より採取され、転化されたのち巣房に貯蔵された甘味物質である。
植物体上とは、花の蜜腺以外に花外蜜腺、葉に落ちた吸汁昆虫の分泌物(甘露)、超熟果実の果汁など
転化とは、ショ糖を分解して果糖やブドウ糖のような転化糖(還元糖)にすること」
甘露とか、果汁もみつばちにとってははちみつの元なんですね。

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みつばちは蜜を集めにいくときは、行きは燃料用の蜜だけで花を求め、帰りは満タンにして帰ってきます。そして巣で待つ仲間に口写しで渡すのです。持ち帰る蜜は最大でも30mg〜50mg。小さな体ですもの。「う、健気だ・・・」と一堂思わずうるうる。
おまけに若いもんではなく、年をとったものが採りに行き、帰ってこられないときはそのまま力尽きて終わります。
効率がよいというか、ドライというか。自然界は高齢化に悩んだりしない。

そして糖度80%の高濃度で有機酸を含有し、酵素反応で過酸化水素が生成されるため微生物が増殖されません。
だから数千年たっても、はちみつははちみつというわけです。

ただ、糖度が高いということはほかの成分が少ないということでもあります。そこで今回、ちょっとみんなの注目を得たのは、はちみつが水分は20%以下で、ほとんどが糖質。有機酸、ミネラル類、ビタミン類を微量ながら有するものの、やはりブドウ糖と果糖を主要糖とする糖質であるということです。当たり前なんですが、どうしてもこれを食べたら、どんないいことがおこるのかと機能性をまず考えてしまいます。

最近は食べ物をないがしろにしたり、食事を不規則にしたり、加工品で手軽に済ませたりする反面、一つの食材に多大な機能を期待したりと私たちの食生活は大きくバランスを崩しているといえます。
はちみつも、やたらと機能性を強調される食材の一つですが、まずは自然界を豊かにするミツバチの営みから生まれる甘い楽しみのおすそ分けを大切にいただくことを一番に考えたいものです。

面白いのははちみつの個性を決めるのは実はこれらの微量要素だということ。
アミノ酸と糖、果糖と酸、それぞれの割合で色調が微妙に変化するというわけです。

今回の蜜会は、食べることが自然とつながっているという当たり前だけれど、忘れられがちなことをもう一度確かめたい、そんな思いで開催しました。
最後に参加された方々に感想を聞いてみたところ、「どうしたらミツバチに恩返しができるのでしょう」とおっしゃってくださった方が数名おられました。
みつばちに成り代わりまして、御礼申し上げます。

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アカシア、ミカン、レンゲ、百花蜜の4種類のPHや糖度を調べてみました。

加熱したものと味を比べてみました。
雑味が消える、酸味が弱くなる、など、加熱することでそれぞれの個性が消される傾向があることが判明。

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さて、第2回目は7月8日(土)15:00〜、会場を おいしさ科学館(協力:太陽化学株式会社)に移し、今度は花粉からはちみつの特性を探っていきます。
どこにもない初の「はちみつ」をテーマにした蜜会2006、ご参加をお待ちしています。

お申込みは東京はちみつクラブ事務局(LJ21事務局内)まで

メールアドレスは、ローカル・ジャンクション21のホームページの東京はちみつクラブのページをご覧ください。



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