2006年05月29日

「蜜会2006 はちみつって何?」開催決定!

ミツバチの視点と科学の視点ではちみつを知る、初めてのはちみつ専門講座です。

昨年は「ワインのようにはちみつを楽しもう!」や「みつばちスクール」などで多くの方にご参加いただきました。今年は、せっかくみつばちから貴重なはちみつを分けていただいているのですから、はちみつについてしっかり学んで、もっとおいしくいただくことにしました。

・ 花の蜜とはちみつの違いは何かを知っていますか?
・ はちみつをただ、甘いというだけで砂糖の代わりに使っていませんか?
・ はちみつの中に含まれている花粉から得られる情報とは何でしょうか?
など、ミツバチの視点と科学の視点ではちみつを知る、2回連続の食育セミナーです。
ミツバチ&はちみつが好きな方、健康のためにはちみつを食べている方、はちみつの選び方がわからないとお悩みの方、などなど、ぜひ、ご参加ください。

講師は玉川大学ミツバチ科学研究施設の中村純助教授です。

第1回 はちみつの本当の魅力を探る 
6月17日(土) 15:00〜16:30(開場:14:40〜)
会場:武蔵野調理師専門学校 セミナールームの予定(豊島区南池袋3-12-5 池袋駅東口徒歩5分)

まずは基礎編として、ミツバチはどのようにはちみつを作るのか、花の蜜とはちみつの違い、はちみつらしさとは何かなどを学びます。
次に目で見て、舌で味わって、香りを嗅いではちみつを感じたら、糖度や水分を測ってみます。

第2回 はちみつの中の花粉の秘密とは? 
7月8日(土)15:00〜16:30(開場:14:40〜)
会場:おいしさ科学館8階ホール(港区浜松町1-6-3 浜松町駅北口徒歩5分)

2回目は、はちみつがミツバチの主食であれば、おかずともいえる花粉について学びます。はちみつに取り込まれた花粉はみつばちたちの行動を知る手がかりでもあります。花の名前のついたハチミツは何を根拠にしているのでしょう。花粉を顕微鏡で見たり、数えたりして、ハチミツの純度とは何かに迫ります。

参加費:いずれも2500円(毎回、はちみつの小瓶をプレゼント!)
定 員:35名(先着順)

この件に関するお問い合わせ・お申込みは東京はちみつクラブ事務局(ローカル・ジャンクション21事務局内)にメールでご連絡ください。
メールアドレスは、ローカル・ジャンクション21のホームページの東京はちみつクラブのページをご覧ください。

お申込みの際には、お名前、ご連絡先をお書きください。

では、みなさまのご参加をお待ちしております!

2006年05月25日

蜜会の日程が決まりました

みなさま、お待たせしました。
6月、7月の蜜会の日程と時間が決まりました。
テーマは「はちみつって何?」
詳細は来週早々にお知らせします。

6月17日(土)
7月8日(土)
いずれも15時〜都内会場にて。

講師は、玉川大学ミツバチ科学研究施設の中村純助教授です。

posted by みつばち at 11:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 蜜会のお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月24日

はちみつ入りはどんな効果があるの?

こんな大きな看板を見つけました。

Fi2578227_0e

はちみつは高温で熱すると変化し、成分が壊れてしまうとか。
紅茶など混ぜると濁ってしまうものもあり、精製したはちみつが使われていることも多いようです。

「はちみつ入り」は多いけれど、どのくらい、どんな効果があるものなんだろう・・・といつも疑問に思うのです。

posted by みつばち at 07:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ミツバチと一緒にHappy Honey Days  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月23日

はちみつ入りマヨネーズ

以前からご紹介しようと思っていたのがこれ!
松田のマヨネーズです。

Fi2573471_0e

はちみつ入りです。
ところがはちみつが砂糖の代わりに使用されているがゆえになんと「マヨネーズ」を名乗れず、「マヨネーズタイプ」なのです。
Fi2573471_1e
JASのマヨネーズの規格には、砂糖は許可 されているけれど、蜂蜜は許可されていないためです。というかはちみつに言及されていないだけ、なんです。それでも2002年に突然、18年間マヨネーズとして販売していたこの商品が、農林水産消 費技術センター(農水省監督下の独立行政法人)により、JAS法(日本農林規格)の表示 基準不適合という指摘を受けてしまったのでした。

以来、松田のマヨネーズは仕方なく「マヨネーズタイプ」となることを余儀なくされたというわけです。


Fi2573471_2e
袋には原材料についても明記されており、とてもおいしく、安全な由緒正しいマヨネーズです。私は8年前に松田のマヨネーズに出会って以来、ずっと使い続けています。
幸い、今は近くの東急ストアにも置いてあるのでとっても便利。ちょっとお高いですが、その分、大切に使うので油分の多いマヨネーズを使いすぎることなく、ちょうどいい感じです。

はちみつファンなら、ぜひ、ぜひ、一度使ってみてください。

もっと詳しく知りたい!という方は、「松田のマヨネーズはマヨネーズだ!」をご覧ください。
ちょっと掲載されている情報が古いです。でも、未だにマヨネーズタイプと表示されているところを見ると、現状に変化なし、のようです。

posted by みつばち at 10:47| Comment(0) | TrackBack(0) | お店情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月18日

雄の悲哀 再び

前回の記事で話題にした映画「ダ・ヴィンチ・コード」ですが、カンヌ映画祭での上映では一部失笑を買ったと報道されていますね。
予告編だけ観ると、すごく面白そうですけれど・・・

さて、なかなか興味深いのがみつばちの雄と巣の関係です。
前回もお伝えしたように繁殖期が終わるとともに夏ごろから徐々に、雄は巣を追い出される運命にあります。
当然ながら、裕福な巣ほど遅くまで滞在することができ、貧しい巣ほど早く追い出されます。

でも、雄はもともとその巣のためには何の貢献もしていないのだから、仕方がないといえば仕方ないですね。

こういう話をすると男性はなぜか自分の身に置き換えて考えるという思考回路が働くようで、「身につまされるなあ」とかつぶやく御仁が多い。だって、ちゃんと働きバチをしているんだから、同じに考えなくてもいいのにといつも思います。

女は絶対にそういう思考回路は働きませんね。
だから、しっかり働いてもらわなくっちゃ!となる。
そうか、だから、身につまされるのか・・・。

posted by みつばち at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばちたちの秘密 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月11日

みつばちの雌雄におけるダ・ヴィンチ・コードの黄金比は間違っている!?

世界中でベストセラーになっているダン・ブラウンの同名小説を映画化した超大作ミステリー「ダ・ヴィンチ・コード」が公開前から話題になっています。原作を読んだ方も多いようで、友人から「みつばちの雌雄の割合は、1:1.618という黄金比なんだって!」というメールが来ました。

黄金比とされているものはほかにもヒマワリの花の種の配置、巻貝の渦の割合、松毬(松ボックリ)の渦や植物の葉のつく割合、人間の全身長とヘソからしたの割合、腕全体と肘から先までや指の関節の割合、ダヴィンチの絵の構図の中や、音楽の巨匠たちの旋律にも盛り込まれているのだとか。(この部分だけ知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。小説の抜粋だとか)

ん?ちょっと待って!
みつばちの巣の中を眺めていると、そんなに雄はいない。
探すのが大変なぐらいでせいぜい10匹に1匹ぐらい。
1:1.618という割合では、巣を維持できないはず。
というのが、雄はなーんもしないから。蜜も集めない。巣を守るわけでもない。ただ、ただ、無芸大食、いるだけ。
繁殖の季節になって交尾するだけのためにいるというわけです。
その代わり、繁殖に出かけた後は、交尾したら即死だし、秋風が吹くころには巣から追い出されてしまいます。

ミツバチの世界のオスはそういう存在なんです。
だから、どう考えてもこの割合は変!

Fi2549099_1e
というわけで当クラブの顧問である玉川大学ミツバチ科学研究施設の中村助教授に早速、お聞きしました。
以下は先生からのお答えです。

「この件は有名で、ノートルダム大学のハーン(フランス語読みならアーン)教授のwebに「ダビンチコードの数学」というpdf文書があり解説が出ています。ミツバチにおいては雄には片親しかいないことを利用した理論展開です。

雄は半数体といって,未受精卵から孵るので,父親がいません。母親しかいません.雌は受精卵から発生するので必ず二親がいます。ある1匹の雄からその先祖をたどると、雄のひとつ前は雌1匹,その雌には雌雄の二親が、その雄親には雌の、雌親には二親で合計の3の...というように先祖をたどると,1,1,2,3,5...という例のフィボナッチ数列の法則性に当てはまります(添付図参照)。

その世代ごとの雄雌比がまた徐々に黄金律に近似するという見事なもので、これをいいたかったのでしょう。しかし、これは1匹の雄から辿った場合の雌雄であって、そこにはそれぞれの世代の個体数が脱落しています。実際には子を産むのは女王蜂だけだし、雌の働き蜂は子を産みません。また1匹の女王蜂が多数の雄蜂を産みます。したがって本文の表現は明らかな誤りですが、図を見ると確かにΦになるという話ですね。

実際には10%程度が最大でいる雄の数でしょう。冬期は雌だけで冬越しをするので年間を通して考えるとさらに少なくなります。というわけで、文中にある表現では、みつばちに限っていえば黄金比は当てはまらないということですね。どの巣でも雄蜂と働き蜂の数が黄金比になっているということはあり得ません。ただ,闇雲なでたらめではなく、多少こじつけであっても、雄蜂が未受精卵から発生するので父親がいないという知識をベースにした場合、そう断言するに至る経緯はあるということについては,ある程度評価したいですね」

現実にそんなに雄がいたら、私たち人間はみつばちたちから、はちみつをとても分けてもらえないでしょう!

posted by みつばち at 20:57| Comment(0) | TrackBack(1) | みつばちたちの秘密 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月08日

はちみつの歴史は人類の歴史って本当?

昨夜、NHKの「ダーウィンがやってきた!」で日本みつばちを取り上げていましたね。
みなさん、ご覧になりましたか?
始まってあわてて録画したので、最初の4分ほどをミスってしまいました。残念。

偵察にやってきたオオスズメバチが、一斉にみつばちたちに襲いかかられて、熱死させられるという衝撃シーンもありました。すごいパワー!それもすべてはちみつを食べることでカラダを燃えさせているというのだから、ますます興味のつきないはちみつです。

寒い冬を木の洞などにつくった巣の中で越せるのも、はちみつが体温を保ってくれるおかげだそうです。


先日の中村先生の講義によると、みつばちが出現したのは5000万年前、ホモ・サピエンスが登場したのは150万年前。そう、はるかにみつばちの方が私たちより先輩なのです。

1万年前に人の定住が始まり、5000年前に養蜂が始まったそうですから、「はちみつの歴史が人類の歴史」というのが正しいというよりも、はちみつ先にありきだったわけです。

私たちの遠い祖先も、はちみつパワーで寒さや飢えを乗り切ったのでしょうか。
小さな、小さな虫たちに支えられてきた一面が人類の歴史の中に組み込まれている、いのちの不思議を感じませんか?

posted by みつばち at 23:44| Comment(1) | TrackBack(0) | みつばちたちの秘密 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月04日

みつばちがやってきた!

2月8日の記事でご紹介した埼玉県羽生市の雨読晴耕舎の後藤さんから、下記のようなお知らせが届きました。

「蜜蜂がやってきました。
今年は田んぼではなく屋敷うちに置きました」

後藤さんは毎年、田植えの前のレンゲ畑にミツバチの箱を置いてもらうそうです。
いよいよみつばちたちの大活躍の時期が始まりましたね。

GW、みなさんはどこを飛び回っていますか?

posted by みつばち at 08:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 各地のみつばちと人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。