2005年11月07日

蜂はどいつもみんな小さなオルガンだ

なんだかちょっとおどろおどろしい画像になってしまった。
先々週、岩手県住田町の種山ヶ原でうろうろしていたとき、日没直後の暗闇の中で突如発見!
あれ、これって日本蜜蜂の巣箱じゃないの?

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うろうろしていたのは、宮沢賢治の作品をきっかけに自分だけの種山ヶ原を発見しよう!という、なかなか面白そうなプログラムを地元の有志の方々と開発中で、賢治が登ったかもしれないルートを探していたのです。
みつばちスクールの先生、藤原誠太さんによると、賢治さんが藤原養蜂場のことを書いている文章があるとか。ミツバチにも関心があったのかな・・・と思っていたら、詩「種山ヶ原 下書稿(一)のパート3に次のような部分を見つけました。

起伏をはしる緑のどてのうつくしさ
ヴァンダイク褐にふちどられ
あちこちくっきりまがるのは
この高原が
十数枚のトランプの青いカードだからだ
 ……蜂がぶんぶん飛びめぐる……
海の縞のやうに幾層ながれる山稜と
しづかにしづかにふくらみ沈む天末線
あゝ何もかももうみんな透明だ
雲が風と水と虚空と光と核の塵とでなりたつときに
風も水も地殻もまたわたくしもそれとひとしく組成され
じつにわたくしは水や風やそれらの核の一部分で
それをわたくしが感ずることは水や光や風ぜんたいがわたくしなのだ
 ……蜂はどいつもみんな小さなオルガンだ……

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賢治は自然に深く心を寄せ、そこで啓発された感覚や心情を心象スケッチとして詩などの作品に織り込んでいきました。
この詩の最後の部分は、自然との一体感に酔ったような感覚が表現されています。
種山ヶ原の牧野に寝転びながら、空を見上げ、賢治には蜂の羽ばたきが、まるでBGMのように聞こえていたのでしょうか。
それは日本みつばちだったのかしら?

posted by みつばち at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ミツバチと一緒にHappy Honey Days  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする