東京はちみつクラブの熱心な会員、Tさんが、足立区の自宅で養蜂を行うスーパー高校生の通称ハッチのお宅に訪問、その養蜂の様子を取材してきてくれました。皆様にもご紹介いたしましょう!!
穏やかに晴れた秋の日、東京の郊外にある、高校生養蜂家のハッチのお宅に伺いました。ハッチの住む地域は、現在は団地や戸建住宅の立ち並ぶ住宅地ですが、その昔は田んぼが広がり、春には、その田にレンゲの花が咲いたそうです。近くには、公園や小中学校もあり、蜜源となる樹木、ソメイヨシノやユリノキがあります。
(写真:ハッチ宅の近所の公園)
ハッチのおうちはそんな住宅地の一戸建ての住宅で、家業が工務店をされていることから、母屋のほか作業場があり、その作業場の屋上で養蜂をされています。大工をされている、お父さんならではの、いろんな工夫があるんですよ。
屋上まで重い巣箱や道具を運ぶのに、どんなふうにすると思われますか?実は、屋上へ器材を運搬するために、鉄パイプと電動ウィンチで組んだ簡易昇降機があるんです。これで重い巣箱も簡単に運ぶことができます。さすが!
(写真:養蜂場全景)
さて、今回は作業場を移設に伴って、屋上の蜂箱も移動することに。その準備作業と内検を、今回、見させていただくことになりました。ジーパンとシャツの高校生らしい格好から、白いつなぎに着替え、あっという間に養蜂家に変身のハッチ君。手には薫煙器を携え、あとは面布をつけるだけ。
(写真:養蜂家ハッチ)
ひやひやしながらはしごを登って、折半屋根の屋上に上がると、単層の蜂箱が2つと、3層の蜂箱が2つあります。それぞれ、西洋ミツバチさんがお住まいで、今日も蜜や花粉を集めに忙しく飛び交っています。建築屋さんらしく、仮囲いに使う、緑のメッシュシートと鉄パイプで風除けを作って、蜂を守っているのが分かりますか?これは仮の住まいなので一時的な利用だそうです。
(写真:風除けに囲まれた蜂箱)
蜂さんのために水場が巣箱の前にあります。プラスチックの箱に墨を入れています。ここの水を飲んでいるのですか?と聞くと、なんと近くの中学校のプールの水も飲むそうです。弟くんがその中学校に通っているのですが、蜂さんが水を飲みにくるのを、体育のプールの授業で見かけたそうです。塩素分の強い水を飲んで、おなか壊さないのかなあと心配になりましたが、びっくりです。
続きはまた明日!
(写真:水場)