2005年09月30日

モミの木の香りのケーキにうっとり。

モミの木のハチミツがあるのはご存知ですか?ハチミツ専門店などには売られているのですが、珍しく、そして高価な一品です。

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ハチミツは、一般的には花の蜜を集めたものですが、モミの木のハチミツは、樹液を集めたものなんです。それも、なんとビックリ、アブラムシが集めた樹液の押収品!

アブラムシは、樹液を集め甘露という甘い蜜を出します。なぜなら、自分たちの面倒を見てくれるアリにあげるため。アリはその代わりに、アブラムシの天敵テントウムシを追い払ったり、アブラムシの体を掃除してあげたりします。アブラムシとアリは甘露を媒介に、いわゆる「共生」しているんですねー。そこへミツバチ君登場、甘露をかっさらってハチミツにするわけです。ハチさんはちゃっかりものであります。(ま、そのハチミツを横取りする人間はさらにちゃっかりものですが・・・)

モミの木のハチミツを多く生産するドイツでは、モミの木は暮らしにとても身近な木。クリスマスツリーにモミの木を使うのもドイツが発祥だとか。モミの木のハチミツを昔から使っているクリスマスのお菓子もあるようです。新大陸が発見されるまで甘味料と言えばハチミツだった時代、ドイツでは、養蜂のために針葉樹(おそらくモミの木も多かったでしょう)がたくさん植林されたそうです。「蜜源と言えば野花や広葉樹」をイメージする私たちからすれば、なんか不思議ですね。土地変われば、蜜変わる、です。

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さて、先日我が家の近くのパティシェリーに、そんな希少な「モミの木」のハチミツを使ったケーキがあることを教えてもらい、食べてみました!

名前は「プロバンス」。フランスでもモミの木のハチミツって取れるのかも。
さてお味ですが・・・。モミの木のハチミツの味は、少し苦味と香ばしさが味わい深い、言うなれば深い森特有の濃密な香りが凝縮された味とでも言いましょうか。ケーキは、そのクセのある味をうまく活かしてあって、美味美味!上に散らしてあるナッツがまた香ばしさを引き立ててくれます。エスプレッソと一緒にいただくと、ぴったりな大人のお菓子といえましょう。

お近くの方はぜひぜひお試しあれ。パティスリー パーク(川崎市高津区溝ノ口4-6-15
044-813-6485)。売り切れの場合も多いようですが、挑戦してみてください(私も3回目でようやくゲットしました)!

2005年09月29日

そりゃあないだろう、コブシさん

心をときめかしていた人がホモだった・・・、オカマだった・・・、いや、火星人だった、それもタコ型!そんな気分にさせてくれたのが「コブシ」の実!
最後の雪がようやく消えていく4月下旬から5月にかけて、東北はいっせいに花が咲き始める。そのさきがけがコブシの花。芽吹き始めた里山のまだ浅い緑の中に白い花をたくさんつけたコブシはさながら山の妖精のように佇む。ああ、それなのに、それなのに・・・。

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この実のなんとも言いがたい色合い、形状・・・ゆ、ゆるせない。

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ずいぶんコブシの花は目にするのに、今まで一度も実を確認したことがなかったのは不覚だった。これって、まるでマムシグサではないですか!マムシグサは、マムシが鎌首をもたげたような花をつけ、一度入った虫は二度と抜け出せない構造をもち、そしてこーんなに毒々しい実をつける。似ている・・・。

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画像:マムシグサ

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画像:マムシグサの実

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おまけにピンクの綿に包まれているなんて・・・。あの春先の楚々とした風情はどこへいったの???遭遇したときには虫の巣かと思ってしまった。トホホ。

春に桜もいいけれど、里山にはコブシだと、春を告げる女神のように感じていたわけで、ああ、ショックと嘆きは当分、納まりそうにない。

もくれん科のお仲間を見てみたら、やはり、みなさん、派手な色合いの個性的な実をつける傾向。どうやら花芯がこんなふうに変身する樹木みたいです。そもそも背の高い木が多いから、上を見上げなければ、なかなか実まで確認できないし、食べられるわけでもないから、注目度も低い。勝手にさくらんぼみたいな実を思い描いていた私が悪うございました。
もちろん里山周辺に暮らす人はみーんな知っているはず。自然は奥が深い。まだまだ修行が足りないです。

因みにミツバチにとっては、花蜜はほとんど採れず、早春の育児のための花粉源です。

posted by みつばち at 17:38| Comment(4) | TrackBack(1) | ミツバチと一緒にHappy Honey Days  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月28日

恐るべし!オオスズメバチパワー

画像は今年5月に都内で藤原誠太氏が作業中に捕まえたオオスズメバチです。この大きさ、わかりますか?

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瓶の隣は携帯電話です。すでに死んでいるので体が丸くなっていて、一回り小さく見えています。

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藤原さんによると、ミツバチの世話をしているとき、ふと気がつくと耳の横でホバリングしていたこともあるそうです。「ヤクルトの瓶ほどあるんだよな」とのこと。さすがにドキッとしたそうですが、そこは藤原さん。今ではこのスズメバチを捕らえて、蜂蜜漬けにして、天然プロポリス、ローヤルゼリーを加え、アルカリイオン水仕立てのドリンク「スズメバチウォーター」として商品化してしまったのです。

1分間に1,000回以上という高速で羽を動かし、1日に平均して100kmを超えるほど飛べる驚異のスタミナの持ち主がスズメバチ!刺されると死に至ることもあるぐらいの強い猛毒も、口から入り胃腸で分解・吸収されると無害でとても有効な成分に変化するそうです。(参考:藤原養蜂場ホームページ)アスリートたち御用達のドリンクとのこと。高校生のお嬢さんは、1匹いくらで捕まえるアルバイトをしてくれるとか。藤原家、恐るべし!

ミツバチが大好物のスズメバチは、まず一匹で偵察に来るそうです。この偵察隊を返してしまったら、編隊を組んでの来襲にミツバチたちの巣はひとたまりもありません。ほんの数時間で数万匹が全滅ということもあるそうです。

が、なんと!日本蜜蜂は1匹ならみんなで取り囲んで体温をあげ、熱死させてしまうという技を持っています。す、すごい・・・。

各地の仲間のブログでスズメバチが話題になっています。
対処方法などが書いてあるので、ぜひ、ご覧ください。

種山ヶ原森林公園の9月23日

地球デザインスクール里親ブログ(京都府宮津市)

タグ:スズメバチ
posted by みつばち at 07:14| Comment(0) | TrackBack(1) | みつばちたちの秘密 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月27日

夏萩 秋萩

秋ですねー。暑さ寒さも彼岸までとはよくいったもので、地球は確実に回転しているようです。
さわやかな風が心地よくて、つい夜遊びにふらふら、ですね。

先週、仕事で行った岩手県住田町で見つけた見事な萩です。この時期、周囲を見回せば萩の花があそこにも、ここにも。秋風に揺れる花の風情がはかなげです。

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こちらのハチミツの味わいは、まさにこの花そのものといった感じ。夏の間に熟成させたような深い甘さがあります。
「日本の蜜源植物」にはヤマハギ(マメ科のハギ属)として掲載されています。とてもよい品質のハチミツで、寒地高原地において特にたくさん良いものが採れるとあります。葉はタンパク質を6%含有しており、家畜の飼料に適しているそうです。

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もう一つ萩として掲載されているのは「イタチハギ」。こちらはマメ科のイタチハギ属で、チョコレートのような味がほのかにするかなり個性的なハチミツが採れます。北米からの外来種で、1.5m〜3mにもなる落葉低木です。

「ヤマハギ」が秋萩なら、こちらは「夏萩」といったところでしょうか。
はちみつの色もこんなに違います。

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それにしても「イタチハギ」なんて、誰がつけたのか。ネズミモチといい、名前の響きって大切です。

2005年09月25日

ソバと菜の花の二毛作ハニー in 長野県美麻村

先日、取材で長野県大町市に伺いました。大町のNPO地域づくり工房さんは、現在、廃油をバイオディーゼル燃料にリサイクルする「なのはなエコプロジェクト」を進めていて、その話を聞きにお邪魔したのでした。

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廃油を回収してリサイクルするだけでなく、休耕田などで菜種を生産して油を絞り、販売もしていくそうです。その菜種の生産現場に連れていってもらうことになりました。

菜種の畑は、大町市の東隣の美麻村。現在はソバづくりを熱心に取り組み、自家製粉所やそば処も運営し、伺った時はお昼時を過ぎていたにもかかわらず多くの人で賑わっていました。(お母さんたちがソバをうっていまーす)

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美麻村の方たちは、大町のこの菜種油のプロジェクトにも賛同し、菜の花農業生産組合を結成し、このソバの二毛作として菜種を栽培することになりました。実は、電灯もなく石油ランプもなかった江戸時代には、この地方は灯りのための菜種油を生産が盛んで、昔からソバとの二毛作を行っていたそうです。(木の右側がソバ畑)

ソバと菜の花とくれば、蜜の宝庫ではありませんか!
「ハチミツは採っていますか?」と聞いたところ
「もちろん!」と組合長。昔から日本ミツバチの蜜を採ってきたそうです。さっそく巣箱を案内してくれました。

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道のそばには、ソバの製粉所や乾燥機などの小さな倉庫や工場が並んでいます。で、巣箱はどこどこ?と目をやると、指差すは屋根の上。そうなんです。ここでは、建物の屋根の上が好まれているようです。クマなどに襲われないからでしょうか?
新しい木の巣箱は香りがきついせいか好まれず、古い木の巣箱のほうがミツバチは居ついてくれるそうです。

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今日は、澄み切った青い空が美しい好天。ハチも忙しく飛び回っていました。しかし、ソバの花は終了、もう収穫の時期に入っているようです。先日、巣から4升の蜜が採れたとのこと。今年は豊作でしょうか。

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量がたくさん採れない日本ミツバチは人気商品で、去年のものは当然売り切れ。おソバ屋さんの隣の売店に、日本ミツバチの巣だけは売っていました。(中身はない、グスン。写真、ちょっとピンボケでごめんなさい)

これから絞る今年のハチミツが出荷されるまで、お味見はお預けでした。ソバと菜種の二毛作の畑と共存する日本ミツバチのお味はどんなものか、試してみたいものです。

2005年09月19日

日本に500種類もある蜜源植物

蜜学(なんてあるのだろうか)を始めて以来、植物のことが気になります。「どんな花だっけ?どんな木だっけ?」と思うたびに開くのが「日本の蜜源植物」(日本養蜂はちみつ協会刊)

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紺地に黄金色に燦然と輝く文字が、「日本の蜜源植物、ここにあり!!」という誇らしげな感じです。
約500種にもおよぶ草木、樹木が掲載されています。えーっ!そんなに蜜源の植物って多いの?と思いませんか?
そうなんですよ。ただ、中には育児時の給餌用だったり、主に花粉(ミツバチにとっては、蜜が主食なら、花粉はおかずみたいなもの)の採取用だったりというのも含まれています。

でも、500種類もあるから、まだまだ知らない、味わったことのないハチミツなんて、ずいぶんたくさんあるのだろうなあと思わずにはいられません。珍しいのが手に入ったら、みんなでナメナメしてみようねーっというのが東京はちみつクラブでもあります。それを蜜会と名づけようかなんて話もしています。

「日本の蜜源植物」の巻頭のごあいさつの冒頭を抜粋すると、
「我が国の「蜜源植物」の植栽面積は、昭和45年に約654千haであったものが、平成13年には約3分の1の226千haに減少した。これに伴って、はちみつ生産量も同じ期間に7,400tから2.600tへと約3分の1に減少した。蜜源植物の栽培面積で減少が激しいものは、約30年前に比較して「なたね」が3.4%になったのを筆頭に、「レンゲ」が28.8%、「トチ」40.3%、「くり」45.1%、「みかん」50.1%などである。・・・」

ということは、日本の自然がどんどん減っているということ?
はちみつは、自然のバロメーターみたいなものでもあるということでしょうか。

この本は限定3000部のみの印刷なので、なかなか入手できないのが残念。
そこで、ぜひ、お勧めしたいのが植物雑学事典というサイトです。岡山理科大学 総合情報学部 生物地球システム学科 植物生態研究室(波田 善夫教授)のホームページです。ハチミツやミツバチのことにはもちろん言及されていませんが、植物のことはかなり網羅されています。はて?どんな植物かな?どんな果実がなるのかな?どんな花がいつ咲くのかな?どこから来たのかな?など、基本的なことは痒いところに手が届く状態で知ることができる、とっても充実したサイトです。

身の回りの蜜源植物を探るためにも、ちょっと珍しい花のハチミツを手に入れたときにも、ばっちり!ですよ。
リンクの項目に入れましたので、参考にしてください。

タグ:蜜源
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2005年09月12日

羊とはちみつとスローフードのお話

10月3日(月)18:30〜 虎ノ門パストラルにて
「風土とFOODが出会うとき 羊とはちみつとスローフードのお話」のイベントが開催されます。

イタリアから帰国直後の島村菜津さんに最新スローフード活動の事情、そして、日本の食の現場を訪問しながら見えてきたことなどを、北海道白糠町「茶路めん羊牧場」の武藤浩史さんには、羊が結ぶ人と自然のお話をしてもらいます。
お料理は、今、ブームのジンギスカンで話題の羊肉をもっと幅広く利用してほしいと、各部位とともに、塩茹で、テリーヌなどを味わっていただきます。

また、LJ21といえば「はちみつバー」。今回は、白糠町の自慢のチーズ酪恵舎のリコッタチーズとハチミツの組み合わせをはじめ、ハチミツクイズも登場。正解者5名には、珍しい日本みつばちのハチミツなどをプレゼントします。

なお、今回の企画は、虎ノ門パストラルのヒューマン・ビジネス・ネットワークが主催する交流会にLJ21が企画協力として参加し、一般の方にも参加の枠を広げて行われるものです。


日時:2005年10月3日(月)18:30〜
会場:虎ノ門パストラル1F ラウンジ「シルビア」

主催:パストラル ヒューマンビジネス ネットワーク
企画協力:ローカルジャンクション21
参加費:5000円(税込み) 当日、会場受付でお支払いください。
定員:70名
形式:着席でのビュッフェ

18:15〜 開場
18:30〜 開始
18:35〜 島村菜津さんによるお話
「スローフードから見える新しい食の世界」
19:30〜 武藤浩史さんによるお話
「羊を飼うということ 羊が結ぶ人と自然」
20:10〜 ハチミツ・テイスティング・クイズ
20:30 閉会

ふるってご参加ください。
お申し込みは、LJ21事務局までメールでお願いします。
LJ21のトップページにある「食話会」のコーナーにアクセスしてください。

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2005年09月11日

ミツバチのビオトープガーデン

先日、岩手に出張へ行った際に、藤原養蜂場を訪れました。
車で連れて行ってもらい車が止まったときには、え?ここに養蜂場が?と思ってしまうような、盛岡市内の普通の住宅街にあります。藤原養蜂場が明治時代に創業した際には、この付近は市街区の周縁部として緑豊かな場所だったそうですが、今では周囲がすっかりと様変わりしたというわけです。

左の塀の中側に養蜂場があり、赤い車の先端が見えるところが入り口。右側は、閑静な住宅街です。

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さて中へ入ると、このように巣箱が並んでいます。そこに面白いものを発見!

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並んでいるのは、巣箱。それも日本ミツバチのものです。日本ミツバチは、もともとは木のウロのなかに巣をつくって暮らします。それを模したものが左から2番目のもので、できるだけ管理しやすく、またミツバチにとって暮らしやすいように変えてきたものが、そのほかの巣箱です。

注目してほしいのは、巣箱の前のミニガーデン。これは、なんとミツバチの水場なんです。ミツバチも当然生きるために水を必要としています。しかしそれ以外に、ミツバチにとって水は非常に重要なファクターなのです。

なぜなら、ミツバチは、採ってきた花蜜の水分を蒸発させ糖度を高めた状態でハチミツを巣房に保存していますが、子どもたちに食べさせるときは、また水で薄めてから給餌するのです。

もう一つ重要なことは、巣箱のなかの温度管理です。巣のなかは約35度前後に保たれていますが、暑い夏は巣の中も温度があがってしまいます。そのため、ミツバチは水を運んできては、巣の中で水をまき、その気化熱で温度を下げます。(そのほかにも羽根を使って扇風機代わりもします)そうやって、みんなで協力して、巣の中を快適に保つよう、ミツバチは働いています。

ミツバチは、水を汲みに行くときは、体のなかのエネルギー(ハチミツ)を全て巣に置いてから、飛んでいくそうです。なぜなら、ハチミツが体に蓄えられていると、水をたくさん運べないからです。エネルギーが体内に残っていないので、遠くには飛んでいけません。500m圏内の水場まで行き、よっこらせと水を汲んで巣まで帰ってきます。

そんなミツバチたちに、この夏、悲劇が起こりました。岩手県南部でミツバチが大量に死ぬという事件がありました。カメムシ被害の予防のために、広い範囲に散布された農薬が水に混ざり、ようやくたどり着いた水場にミツバチの致命傷となる農薬が含まれていたのです。ミツバチのことを思うと、とても心が痛む事件です。


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そんなわけで藤原さんは、ハチたちが楽に、また常に良質の水が手に入れられるように、巣箱のそばに水場を作ってあげます。

藤原さんの工夫はまだまだ続きます。この養蜂場の奥には、道具などを保管しておくプレハブ小屋がありますが、その屋上にも実は水場があります。

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はしごを上ってみると、こんな感じ。
山の中に在る養蜂場にも、このような小屋を設置する場合が多いのですが、その場合もこのような水場をつくっておくそうです。地面に置いてあるよりも安全です。それに、屋上が冷やされ、プレハブ小屋のなかの温度が上がらないそうです。つまり屋上緑化と同じ効果を発揮しているわけで、一石二鳥!小屋に、採蜜した製品を保管しておくことがありますが、暑い夏だと室温だけで蜂蜜が「焼けて」、色や香りが変化してしまうそうです。そんな変化も防いでくれます。

水場は、止水であっても水が腐らないように、ミズゴケを生やしたり、炭を入れたりして工夫をしています。また、上の水場は、トキソウを配置したり、石を並べたりして、まるでガーデンのよう。これは藤原さんの遊び心ですねー。

巣箱も、色を変えたり、カタチにちょっとこだわったりするのも面白いですが、こんな水場もつくってあげて、箱庭的ビオトープガーデンとしてデザインして遊ぶのも、とても素敵ですね!

posted by みつばち at 10:09| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばちたちの秘密 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ネズミモチって?

8月下旬に食と農の博物館屋上で採れた日本みつばちのはちみつは、どうやらネズミモチやトウネズミモチとエンジュが主要蜜源らしい。
5月下旬に採れた蜜と比べると、ずいぶん色が濃い。5月下旬のものは、たぶん、ユリノキや栃だったのでしょう。

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5月に採れたもの

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玉川大学ミツバチ科学研究施設編纂の「ミツバチ科学」蜜源植物シリーズの冊子によると、ネズミモチという、ちょっと色気がなさすぎる名前の樹木は、モクセイ科で、実は街路樹や庭木としてとにかくたくさん植えられている木。2m〜5m程度の樹高で、乾燥、日陰、アルカリ性土壌、剪定、煤塵、どれにも強いそうで、都会にぴったりの樹木だとあります。それなのに、あまりにも周囲にありすぎて、ほとんど認知されていない。やはり名前のもつイメージというのは大きすぎる・・・名前って大切ですねー。

ネズミモチという名は、果実がネズミの糞そっくりだから付いたそうで、そう聞けばますます色気がないなー。でも、花はアイボリーでかわいいし、暑い夏に満開になって、涼しげでもあるんですよ。

そのネズミモチの仲間で高さ10mにもなるトウネズミモチは、自然に近い林にはまったくなく、中国から入った外来種だとか。こちらはネズミモチよりも細かい花をやはりたわわに咲かせます。

夏の間の主要な蜜源であるネズミモチに新しい名前をあげたいなあ。

因みに画像のはちみつは、クセがなくて、とてもやわらなかいい味です。
採取したのが日本みつばちだから、なのかもしれません。
西洋ミツバチが採った「ネズミモチ」というのが商品として売られているのかしら・・・でも、この名前じゃねぇ・・・。

2005年09月08日

日本みつばちのはちみつ 三重県大内山

三重県大内山から日本みつばちのハチミツが到着しました。
宮崎の佐藤さんや福島県川内村での取材で、日本みつばちのハチミツは晩秋に採取すると聞いていたのですが、こちらは7月下旬に採取し、その後は採らないそうです。所変われば、ですね。

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なんか濃厚そうでしょー。
養蜂家の門浦さんによると、漉し方が粗かったから花粉などが入ったかな?ということですが、それならそれで大歓迎。お味もいけます。おいしいです。
ちょっと酸味があるので、三重県だし柑橘系の植物が多いのですか?とお聞きしたところ、あまりないとのこと。蜜源が気になるー。

ということで、
11月13日の日曜日に門浦さんに三重県名張市にあるNPO法人赤目の里山を育てる会の運営するエコリゾート赤目で、日本みつばちの養蜂についてお話してもらい、一緒に山を歩いて蜜源探検をする企画を進めています。これは東京はちみつクラブのみつばちプロジェクトの一環で、各地で持続可能な社会づくりに取り組んでいるLJ21の仲間のNPOと、養蜂をテーマにした環境教育、生産、食や旅を楽しむ場づくりを行っていこうというものです。詳細は今月下旬までには決定の予定。

クラブのメンバーとは、都心部でも蜜源探検隊をやりたいねーと話しています。季節もこれからどんどん気持ちよくなるし、紅葉すれば、木々も見分けやすくなりますね。

posted by みつばち at 07:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 各地のみつばちと人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月07日

はちみつ入りジンジャーエール

九州の友人のMさんから、下記のようなメールが来ました。

「ハチミツは滋養強壮にも確実にいいと思いますので
夏は、ショウガとの組み合わせがいいと思います。
体が冷えすぎないので。
ショウガシロップをつくっておいて、
はちみつを混ぜて、ソーダでわればジンジャーエール。
おすすめです」

となれば、早速、作ってみにゃあなるまい。
まずはショウガを薄切りにして、はちみつに漬けてみました。
これでいいのかどうかわからないので、今回はほんの少量でトライ。
はちみつはなんとなく「りんご」を使ってみました。ショウガとリンゴって、なんとなくいけるかな、そんな程度です。
リンゴのはちみつは、まさにリンゴの甘さの元はここね、と納得してしまう甘さをもっています。

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1日置いたら、画像のようにショウガから出た水分とはちみつが混ざり合いジャンジャーエールの原液完成。

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これをただソーダで割るだけ。ミントの葉をまたしても浮かべてみれば(ワンパターンだなあ)、お、なかなか。
お味もOK。

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ネットで検索してみたら、ショウガと砂糖、シナモン、クローブ、唐辛子のみじん切り、水を煮立て、絞ったレモンをたらし、冷まして原液をつくるという丁寧なものもありました。

今回のシロップは、寒いときにはお湯で割っても、おいしく、そしてやさしくからだを温めてくれそうです。
原液を採った後のはちみつ漬けショウガは、酢の物とかに使えそうです。

2005年09月03日

ハチミツの里、信州でおいしいはちみつ料理を

先週夏休みをいただき、長野へ行ってきました。一泊目の松本へ、夜から出発し、11時過ぎに到着。まずはおいしいものでも食べに行こうと入ったのが、松本駅そばのパルコの並び、Charcoal Grill & Bar Avanti。

最近、何かとミツバチとかハチミツを見かけると、すぐ反応する体質となりました。おっと、ここのメニューはハチミツがたくさん載っています。ラッキー。

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ここは、グリルだけでなくスモークが得意のようで、燻製料理がメニュー表に並んでいます。そこで頼んだ珍メニューは、「はちみつ漬け梅干の燻製」。(携帯カメラしか持っておらず、写真が不明瞭で残念)
梅干の食感は普通のものと変わりありませんが、スモークのよい香りが馴染んでいます。その香りと塩味、酸味、そしてはちみつの甘みという、一見ミスマッチなこの取り合わせが、不思議なハーモニーとなっていて「・・いける」。焼酎をチビリとやりながら、つつくのに理想的な肴です。欲を言えば、もう少しハチミツがかかっているほうがいいな。ちなみにこのとき飲んでいたのは、ハチミツ柚子酢サワー。これもおいしい。

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2品目が、ゴルゴンゾーラのはちみつがけ。これは、はちみつバーでもおなじみのメニュー。バゲットにブルーチーズとクリのはちみつは、大好評でした。ここのお店のものは、厚めのバゲットにゴルゴンゾーラを載せ、軽くトーストしているので、チーズがトローリと溶けていて、その上にクルミとはちみつが散らしてあります。チーズとはちみつの取り合わせを初めて食べた相方は「想定外の味!」と興奮気味。でしょー!でも確かに、ここのはおいしい。ゴルゴンゾーラも、はちみつもクセのないもので、軽い食事としてパクパクと進んでしまう一品です。

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3品目は、小鴨のハニーロースト。お肉とハチミツは合いますよねー。私も、お肉やお魚を焼くとき、下味に最近よく使います。果たしてここのお味は・・・?
こんがり焼けた小鴨の切り身の上にはちみつがかかっています。
どれどれ。まずは甘みだけが口の中に広がります。え!肉料理にしては甘すぎるのでは?が、噛んでいるとお肉の旨みとコショウとクミンのスパイシーな味とお肉の旨みがじわーっと溶け出してきて「これはイケる!」。
こんなに甘みを前面に出しても、はちみつと肉料理がちゃんと調和しているなんて、またまたびっくり。はちみつって本当に奥深いですね。

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さて、気になるのは、このはちみつ。お皿に残ったミツを舐めなめ、頭をかしげる私は、お店の方に「このハチミツって何ですか?地元の?」と聞きました。が、「地元のですよ。普通のです。」との答え。このクセのない味は、アカシアかなぁ。

実は、先週の麻布十番のお祭りに際して仕入れたハチミツも、長野上高地産。長野は、良質のハチミツ生産地なんです。だから、こんなお料理にも多用されているのかしら。もっとハチミツの情報を知りたかったのに、少し残念。

旅中、松本から以北のいくつかの町、市の街中を通りましたが、多くのはちみつ屋を発見。りんごや、くり、菜の花など蜜源植物の多い地域だから養蜂も盛んなんですねー。小布施のクリで採った蜜を旅の土産に買って帰ってきました。
ちなみに、このクリ蜜は、一般に売られている、たとえばフランスやイタリアのクリとはまったく違うクセのなさです。なぜなんでしょう。

ところ変われば、蜜変わる。各地でまたいろんな蜜とハチミツ料理に出会いたいものです。