2005年08月02日

蜜も毒をもつトリカブト

東北の友人から、この季節になると、山の蜜はもう採らないという情報が入りました。なぜならトリカブトの蜜が混じるからだそうです。これは西洋ミツバチではなく、日本ミツバチのお話のようです。昔は、木を切りだしにいくと木の穴の中にミツバチの巣あって、それをとってなめた人たちがとりかぶとの中毒になったこともあったそうです。

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トリカブトはギリシャ神話にもたびたび登場するぐらい昔から毒薬としては知られた存在です。根だけではなく、全草に毒があるのでご用心。この毒は、「アコニチン」と呼ばれるアルカロイドで、なんと解毒剤がない!のです。
和名では附子と言われ、狂言の題材や一休さんのとんち話にもなっています。量を間違えなければ、強心作用、鎮痛作用もあり、漢方では利用されています。

ネットで調べていたら、なんと葉を齧ってみている方がいました。絶対に止めましょう!!!
ニリンソウなどの山菜に間違えられてしまうこともよくあり、昨春、私は出された山菜にほんの少量混じっていたようで、とんでもない目に会いました。トリカブトなら死んでいたから、別の毒草という説もありますが。

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蜜もやはり毒をもっているんですね。ところがミツバチたちはまったく平気。毒とは関係ないようです。神経伝達物質が人と虫では違うため、人の神経伝達機構に働く毒物は虫には効かないということらしいです。殺虫剤はこの逆を利用したものとか。
ところで、この季節に熊がミツバチの巣を襲って、プーさん状態でなめなめしたら・・・熊には効かないのでしょうか?
トリカブトのハチミツで死んだ熊なんていないような。いてもわからないか。

鳥兜と書き、鳥頭(うず)と呼ばれたり、西洋ではモンク・フード(修道士のフード)といわれたりします。なるほど、花の形にとても特徴がありますね。山で出会うと思わず「あら、きれい!」と思ってしまうのですが、きれいな花には棘どころか、毒がある、なのです。

posted by みつばち at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばちたちの秘密 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする