2005年04月29日

神々の里 宮崎県高千穂にて日本ミツバチに出会う

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九州は今、花盛り!ということはミツバチたちが大活躍中ということ。今回の出張の最終目的地である宮崎県高千穂町で日本ミツバチの養蜂を行っている佐藤林さんにお会いしました。高千穂町は、高千穂峡のある県内一の観光地です。天照大神を祀る天岩戸神社もあり、神話の里です。訪問したのは連休直前の肌寒い時期で、おまけに夕暮れ時だったため、さすがの高千穂峡も閑散としていて、かえって神さまがいそうなありがたい雰囲気でした。

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画像:高千穂峡 この滝の下をボートでくぐれます。

日本在来種みつばちの会

佐藤さんは、なんと約500箱のハチ箱を高千穂周辺の山間部に5箱ずつぐらい設置しているそうです。ということは100ヶ所!?思わず、すべての場所を覚えておられるんですか?とお聞きしたら、「絶対忘れない」とのこと。す、すごい。県内でも、ここまで本格的にやっている人は珍しいそうです。

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画像:日本ミツバチのおうち こんな岩場に置いておけば、いつかは入ってくれる?!佐藤さんの巣箱にはほとんど入るそうです。さすが名人。

日本ミツバチは西洋ミツバチのように一種類の花をめがけて蜜を集めることはせず、咲いている花に飛んでいくそうです。いわゆる野生種ですから、人の思うようには動いてくれませんが、その分、飼うととても面白いようです。箱を置いておいても、必ず入ってくれるとはかぎりません。佐藤さんは名人なので、500箱のうちの8割ぐらいが入るとか。箱に入ってくれていると、すごくうれしいそうです。
「だから、日本ミツバチは縁起ものだね」とのこと。

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画像:中はこんな感じ。奥に見える丸いのが巣。まだ入ったばかりなので、あまり大きくありません。

季刊誌「住む。」に連載中の「今、食の現場で」(夏号 6月半ばごろに出ます)で、このときの取材はレポートする予定です。

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2005年04月26日

れんげ畑に出会えた!

九州方面に出張している間に、熊本県菊池市の山間部でれんげ畑を見つけました。ほんのり薄いピンクに染まった畑があちこちに点在する風景は、かつて日本の各地でみられたものです。11月ごろに撒いた種が今、満開。この後、れんげを土に鋤きこんで、田んぼを起こして、「れんげ米」として作っているそうです。昭和30年代ごろまではよく行われていた方法ですが、化学肥料が主流となり、消えていきました。最近では、各地で再びれんげを緑肥として使うところがでてきているようです。
みつばちが大好きな花だから、ハチミツも採れるし、おいしい米もできる。いい景色ですよねぇ。

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遠くに見えている赤いぽっちりが、れんげを土に鋤きこんでいるトラクターです。

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2005年04月22日

世界でいちばん蜜が豊富に採れる木

ユリノキはとにかくスグレものです。酸性雨が葉に触れて、下の幹まで降りてきて、もうその時には、アルカリ性になっているという魔法の木でもあります。杉の1・5倍の早さで成長し、花粉症もおきないし、材木としても超一級。ミツバチたちも菜の花などは100や200の花を訪れてようやくお腹がいっぱいになるけれど、ユリノキは一つの花でおぼれるくらいになるそうです。

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画像:ハチミツを絞るための分離機のむこうに見えるユリノキ

九州、岩手、東京と日本全国にユリノキは最近植えられていますが、藤原さんによると地域によって「全然味が違う」とのこと。基本的には似はいるけれど、「東京のは新茶の香りがする」そうです。
とにかくクセがなくて、なんにでも合う、万能はちみつです。本来は鳥たちに受粉させるための蜜だというところが面白いですよね。

2005年04月21日

東京でハチミツは採れるか

桜も終わり、いよいよユリノキが咲き始めます。ミツバチのことを知るまでは、ユリノキという木があることさえ知りませんでした。食べて味わうということのインパクトの大きさは計り知れませんね。単なる食いしん坊なだけか。

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画像:皇居周辺の街路樹の一つユリノキ

そもそも藤原さんがユリノキに目をつけたのは、蜜源であるレンゲや栃の木が外来の害虫や自然破壊でどんどん少なくなっていったからです。ユリノキは、本来は鳥が蜜を食べる木で、あふれて道路に落ちてくるくらい蜜が豊富なんだそうです。皇居周辺には、ユリノキが植えられていて、確かに道路を見るとそれらしき跡があります。
ユリノキは、東京都の街路樹マップによると、本数順位としては9番目。みなさんの周囲を眺めてみれば、ユリノキがありそうですね。

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藤原さんによると、彼がミツバチを連れてくるまではぽたぽた落ちていたということです。思わぬ豊富な蜜源があるため、3月下旬から5月下旬までの2ヶ月で1t以上のハチミツを採ることができます。現在は、最高裁の隣のビルの屋上だけなので、採れているハチミツは、ほんの何分の1かにすぎません。今年も、道路に吸わせてしまうのかと思うともったいないかぎり。どこかビルの屋上でミツバチを飼ってみませんか?おいしい蜜がたっぷり採れますよ。低い方がもちろんベターですが、7階ぐらいまでならOKです。

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画像:ユリノキの花 ちょっと小さくて見にくいです。

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2005年04月19日

みつばちは勤勉と幸せの象徴

ミツバチやハチミツをキーワードにしていると、やたらと目についてきます。以前、ディズニー関連の仕事をしたときには、仕事を忘れたい!と思うのに、街を歩けばやたらとネズミが目に飛び込んできて、町中がミッキーマウスに占領されたような気になりました。今はミツバチというわけです。でも、すごく面白いです。

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今日は、世田谷区にある世田谷ものづくり学校へ。このスペースは、イデーアールプロジェクトが手がける学校跡地再生プロジェクトによるもので、「デザインとものづくりを核とした新しいコミュニティの場だそうです。(写真は、元保健室を改造したIDEE cafe)LJ21としては、ここはここでものすごく面白い場所なんですが、とりあえず、今日はミツバチがテーマ。

そこで出会ったのが、山田詩子さん作のみつばちのイラストがかかれたティーカップでした。思わず「か、かわいい・・・」山田さんはカレルチャペック紅茶店も経営しているイラストレーターです。このお店のキャラクターの一つがみつばちの「Nabee」です。ウェディング・ギフトの紅茶缶「ハッピービー」には香り豊かなダージリンが入っていて、缶のイラストに描かれているのは、アイビーと麦の穂とみつばちです。それぞれ「永遠」「日々の豊かさ」「勤勉と幸せ」を象徴するとあります。ちょっとうれしくなりました。
ホームページにアクセスすると、トップページにみつばちがいます。3月に吉祥寺の三越にもお店がオープンしたようです。

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2005年04月18日

白い服を着る理由

「この白い服は養蜂家にとって絶対必要な服」というのが藤原さんが、作業するときに着用している養蜂用作業着です。

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「ミツバチというのは外敵でいちばん怖いのはクマです。われわれが巣箱を開けたときにパッと飛び掛ってくるのは、黒い目とか髪の毛なんですよ。ですからこういうものを着ることでミツバチが最初に敵だという気持ちを殺いでしまう。そして燻煙器という煙をかけると山火事だというような気持ちが起きるためか、煙をかけた瞬間から手をさしのべても全然刺すということはありません。つぶさない限りほとんどミツバチは怒りません」

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画像は、昨年、LJ21主催の食話会で皇居前のビルの屋上の養蜂現場を訪ねたときのもの。LJ21の顧問K氏の指にミツバチが留まっているところ。

「犬だって、猫だって、いやがることをすれば咬んだり、ひっかいたりするでしょ?ミツバチだって同じ」
そういえば子どものころ、猫のしっぽをぎゅっとつかんでひっぱったとたんに「にゃぎゃっ」という声とともにひっかかれたっけ。

2005年04月17日

ちょっとさみしげな花たち

皇居前のビルの屋上で藤原誠太さんとミツバチたちのツーショットです。このショットはもう2年前の本格的にビル屋上での養蜂を開始したときのもの。あれ以来、春といえばミツバチになりました。私も最初はコワゴワで、藤原さんに手を出してごらんといわれ、おそるおそる手を出したら、いきなりぐっとつかまれて、ミツバチたちがびっしりいる巣の上を手の甲でそっとなでさせれて本当に驚きました。やさしい感触とほんのりした暖かさ。生き物だけがもつ「いのち」のやわらかさが伝わってきたのです。

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「ミツバチというものが刺す虫であると、みなさんが考えてしまっています。お医者さんが「ハチに刺されたら二度目は死んでしまうよ」などとスズメバチと混同して喋っているのをみなさんが覚えたり、マスコミがあまりにもセンセーショナルに喋ったりすることが災いして、蜂蜜は好きだけれどもミツバチは怖いということで、実際に町の中でミツバチを飼おうとすると、町内会などでミツバチが飛んでいるというだけで「出ていってくれないか」と言われたりします。

ようやくこの何年か前から皇居前のビルの上に置かせてもらってから、それがいろんな宣伝にもなり、変わってきました。ここにきたのも蜂蜜だけがおいしいとかいうだけでなくて、みなさんがその裏に国産を食べたいというのであれば自分の近くにもミツバチを置いてみたいという気持ちにもしなれたら、なってもらえたらという気持ちもちょっとあります」と藤原さん。

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飼わなくても、ベランダに咲いている花にミツバチが飛んできてくれるといいな。

今日も我が家のベランダのワイルドストロベリーの花たちは、ミツバチがいなくてちょっと寂しそうです。

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2005年04月16日

ナナカイなのにハチカイ 屋上で養蜂

写真は皇居前の7階だてビルの屋上で行っている養蜂です。藤原さんが「ナナカイなのにハチカイ」と言っては喜んでいます。そのたびに「そうよねぇ」なんて相槌を打つ自分も自分だと思いますが。

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画像は今年から始まった「食と農」の博物館4階立ての屋上の養蜂施設の様子です。撮影は、3月中旬だったので、まだ、ハチたちは到着前です。

実はこのスペースは、家庭の屋上での「ハチカイ」のすすめという意味もあります。四方を囲い、風をさえぎり、ミツバチたちを保護しつつも、滑走路は確保する。ハチミツをその場で遠心分離機で採ることも想定したまさに「ハチカイ」スペースなのです。ここに来れば、養蜂がすごく身近に感じられて「意外に簡単に飼えるなあ」と思われることでしょう。ただ、「飼う」という言い方が正しいかどうか。ミツバチたちには、まったく飼われているという意識はありませんから。
現在は、この囲いの中に、5箱設置されています。

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みつばちスクール、おかげさまで参加希望をあちこちからいただいています。ご希望の方はお早めにLJ21事務局までご連絡ください。リンク先からアクセスできます。

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2005年04月15日

採れたてハチミツを肴に飲む

今夜は私たちLJ21の理事が上京中だったので、ちょっと一杯やりました。
藤原誠太さんも参加。採れたての皇居周辺のソメイヨシノのハチミツを持ってきてくれました。ワインを飲みながら、採れたてハチミツを舐める。これがイケマス。ちょっと指を入れて舐めては、うっとりしつつ、赤ワインを飲む。おまけに藤原さんがいるので、ハチ談義もひとしお。今年のソメイヨシノは、気候が安定しなかったので不作だそうです。一番採りたかった月、火が肌寒く雨だったのが大きく影響したとか。自然が相手ですから、ままなりません。

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ビンに指を入れてハチミツを舐めている人間は、どこか熊みたいに見えます。熊みたいな人が舐めているからなのか・・・。酔いがまわったかな?

吉本理事の一句
「冬越しの つばめ群れ飛ぶ 川桜」
(ん?季語が多くないですか?)

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2005年04月14日

ハチミツは二日酔いの特効薬

昨日の続きです。ワインソムリエ木村克己さんによるハチミツ談義。


「実は蜂蜜は二日酔いの特効薬なんですね。ソムリエでも飲みすぎたりして、二日酔いになることがあります。点滴をうったり、熱いお風呂に入るというのはかなり時間がかかったり危険だったりしますが、蜂蜜はそういう意味では非常に元気を回復させてくれます。アルコールは体に入ると一旦アセトアルデヒドという毒になりますが、ハチミツのおかげで解毒するスピードがすごく早くなります。だから、ハチミツは私にとっては楽しいワインの香りの表現をする参考にもなりますし、もうひとつは自分の体の元気を取り戻す素敵な食べ物でもあります。

このごろ朝ごはんを食べない人が増えているといいますが、ほんのスプーン一杯の蜂蜜で、すごく頭の回転がよくなったりしますね。時間がなくて朝ごはんを食べられない方も、出掛けにスプーン一杯の蜂蜜をすくってなめて走れば、なんとか会社に着くころには頭にブドウ糖が回って、フルエンジンで働けると思いますよ」
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画像:このときにテイスティングしたハチミツ勢ぞろい

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画像:テイスティング中。
藤原さんは、やはり養蜂のときに顔面を保護するネットが帽子にセットされた「面布」をつけたまま。

2005年04月13日

はちみつにはまるヨロコビ

今年1月16,17日に開催されたニッポン食育フェアでは、「ハチミツ物語」というワークショップを企画し、開催しました。パート1は藤原誠太さんにミツバチから見える世界をお話してもらい、パート2で挑戦したのは、ハチミツ大好き!というワインソムリエの木村克己さんに協力していただき、ハチミツのテイスティング「ワインのようにハチミツを楽しもう!」を実施しました。そのときのお話の一部を抜粋したものです。

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画像:白い服を着た人が藤原さん。この養蜂作業スタイルでいるときが一番落ち着くようです。なぜ「白」なのかは、理由があるんですねぇ。これはまたの機会に。

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「そもそも私が蜂蜜に興味を持ったのは、いまから25年前に日本にソムリエのコンクールができたとき、それに先立ってフランスのソムリエの方がワインのテイスティングをするということになりました。その当時は日本のソムリエといっても、ワインの味とか香りをほとんど表現する術がなかったんですね。辛いとか甘いとか酸っぱいとか、その程度しかなかったのですが、非常に微に入り細にいり、キイチゴの香りがするだとか、レモンの香りがするだとか、いろいろ具体的な香りの名前をあげていって指導してもらったんですね。

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そのときにアカシアの蜂蜜の香りという表現がありました。どんなのだろうと思って自分で買ってみたのです。フランスに行って、アカシアの蜂蜜を買ってみたら、香りがずいぶん違うんです。おかしいなと思って、またスペインの北のほうのアカシアの蜂蜜を買ってみると、また味が違う。「なんだ、ずいぶん違うな」ということから、まずはアカシアの蜂蜜だけでも勉強し、いろいろ蜂蜜に興味を持っているうちに、すごくたくさんの蜂蜜が存在することがわかりました。私が知っている限りでは80種類くらいあるんですけれど、そのほかにニュージランドとかオーストラリアの非常に奇妙奇天烈な花の蜂蜜なんか入れると、それこそ百とか百二十とかになるでしょう。そういう蜂蜜の香りを研究しているうちに、けっこうはまってしまいました」

画像はテイスティングした12種類のハチミツ

ハチミツは、花によって異なるのは当たり前ですが、地域が違うと同じ花でも味わいが違うんですね。風土とも、食文化とも密接な関係を持つというわけです。その組み合わせは千差万別。上のお皿のハチミツの色もこんなに違うんですね。
これはどうかな?あれは?と味わっているうちに、深みにはまっていくというわけです。楽しいですよ。
私は、今、地ばち(日本みつばち)のハチミツにはまっています。

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画像:テイスティング中の参加者のみなさん。

タグ:蜜源
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2005年04月12日

ブリリアントローズ

新宿駅ビルの中のカフェのメニューに、バラのハーブティにラベンダーのハチミツという「ブリリアントローズ」がありました。
ん?バラとラベンダー?合うのかな。早速、注文。
おやおや、お互いを相殺してしまって、結局、お湯を甘くした飲み物でした。バラとラベンダーなんて聞こえはいいけれど、ちょっとやりすぎ・・・花同士だって、一緒に並べて生けるシーンってあまり思い浮かばないし。花なら香り同士で競っちゃいますよね。

でも、ここでも使われているフランスのプロヴァンスのラベンダーのハチミツはとても良いもの。香りはあまり強くありません。
バターを塗ったトーストにたっぷり乗せて食べると、朝からすごく贅沢な気分になれます。

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2005年04月10日

みつばちプロジェクトとは? その2 恩返し

でも、本当に一番やりたいことは、ミツバチたちに恩返しがしたいということです。人とミツバチのつきあいは有史以前からといわれています。おいしくて体によいハチミツをミツバチたちは私たちに与え続けてくれているのです。しかし、私たちはミツバチたちに何をしたでしょうか。

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実は日本のハチミツの自給率は5%にすぎません。蜜源樹である広葉樹の伐採、中国を中心とする輸入品との競合等により、国内のみつばち飼養者数は昭和60年の半分以下の5,000戸弱に、はちみつの生産量も同じく約3分の1の2,500トンに減少しています。
国内の養蜂業者は小規模なものがほとんどで、後継者の不足が大きな課題です。また、地域の自然環境の悪化が養蜂業を圧迫していることに加え、私たちの暮らしが自然との接点を失うにつれて「蜂は刺すもの」という先入観だけが一人歩きし、ハチミツは食べても、養蜂への理解や共感が得られにくい状況があります。

画像は「手乗りミツバチ!」習性さえわかっていれば、とっても友好的な虫ですよ。


植生や気象を熟知しなければ成り立たない養蜂は、まさに「空間農業」と呼ぶ人もいる人類の有史以来の生業です。職業としなくても、ミツバチの目で自然を眺めれば、雑草だと思っていた花が豊富な蜜源だったり、昆虫と植物、鳥、人も含む生態系の驚くべき関係性など、自然を今までと違った身近な視点で知ることもできます。

 国民の80%が都市に暮らす現代では、農的な暮らしと遠く離れてしまっています。そんな都市生活者が自然を捉え直すきっかけとして、ミツバチたちとの生活を受け入れることができれば、毎日の暮らしがもっと豊かで味わい深いものになるでしょう。

ミツバチが住みやすい環境はすなわち人の暮らしも快適にすることにつながります。まさにミツバチは自然環境との共生、再生のシンボルといえます。

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2005年04月09日

みつばちプロジェクトとは? その1

このブログのタイトルを「みつばちプロジェクト」にしてみました。
では、どんなプロジェクトなのか。
実は壮大な計画なのです。
まず、東京を花いっぱいにしたい!
パリのリュクサンブール公園では養蜂教室が開催されているそうです。オペラ座の屋上ではミツバチを飼い、オペラ座の売店でハチミツを販売しています。さすが花の都パリです。最近では、コメディフランセーズの前の通りにミツバチのおしゃれな養蜂箱が設置されたそうです。

藤原さんによると、東京でもたくさんの街路樹や庭の草花が咲いているけれど、虫が少ないため、花はあまり実をつけることなく、「だらだら」咲いているそうです。実をつければ、鳥たちにとっても楽しい街になります。とりあえずは、皇居周辺や農大周辺のミツバチ花マップを作りたいなあと考えています。街が違った角度から見えてくる、そんな気がするからです。

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ミツバチは農薬などの化学物質にとても敏感な生物だそうです。ミツバチが生きやすい環境は、人間にとっても心地よい環境のはず。ヒートアイランド東京の緑化にも一役買って欲しいなあとも思います。

タグ:フランス
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2005年04月08日

ソメイヨシノのハチミツの味

桜が満開ですね。満開のときは「花に嵐」とはよく言ったもので、昨日も強い風が吹きあわれていました。今日は、すっかりおちついて、最高のお花見日和です。今夜あたり盛り上がる方も多いことでしょう。

ところでソメイヨシノのハチミツを味わったことがありますか?
画像は昨年の皇居周辺のソメイヨシノのハチミツです。ちょっと結晶化しかかっています。舐めてみるとちょっとクセが抜けてしまったかな?という感じです。
ソメイヨシノの蜜を評して、「銀座の女の味」と言った方がいます。
そのこころは・・・かなり派手目の味、なんです。何を地味で、何を派手というか、も表現しにくいのですが、レンゲやユリノキの味を楚々とした味わいとすれば、ソメイヨシノはやはり銀座でしょうか。視覚的なイメージも影響されていると思いますが。

目で味わうだけでなく、本当に花を味わうなら、やはりミツバチさんたちのお力をお借りして、蜜を味わう、これですね。花たちの知られざる個性がたち現れてきますよ。

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2005年04月07日

花は虫たちのためにある?

今日は春を通りこして、初夏のような陽気でした。東京の桜は一気に満開。あそこもここもピンクに染まっています。東京って案外植物が多いんだなあと気がつかされます。

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桜は人の心を惑わすような美しさですが、本当はミツバチたちを招くためにきれいに咲いているのです。藤原誠太さんによると、ミツバチのような受粉を媒介にする虫たちが少ないと、花はいつまでもだらだらと咲いているとのこと。ミツバチにとって、桜の花は幾何学模様で「こっちに蜜があるよ」と指す→矢印だらけだそうです。

本当かなあ。それがどうして、人の目にきれいに写るのかしら。虫たちは、ひょっとしたらものすごい審美眼の持ち主だったりして?

いずれにしても、花が咲くのは受粉するためです。一斉にほんのりピンクに染まった命を私たちが愛でるという、1年に一度の幸せなひととき、ですね。

が、幸せばっかりじゃないです。長野県では、今日、白い煙が山間から立ち上っているので山火事かと消防署に通報があったところ、なんとスギ花粉が強い風で舞っていたとか。植物たちの生殖活動はすさまじいです。ついに私も花粉症・・・。

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春を連れてミツバチがやってきた!

3年前に皇居前のビルの屋上に藤原誠太さんに案内されて以来、それまで春は桜だったのが、春はミツバチと再会する季節になってしまいました。
今年も、早速、ミツバチたちとご対面。でも、今年は皇居前のビル屋上ではなく、世田谷区上用賀にある東京農大内「食と農」の博物館屋上でした。

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画像は3月18日に訪問したときの様子。このときにはまだミツバチたちは上京していませんでした。ここは5階。皇居前は7階なので、こちらの方が環境としてはいいかも。正面に見えているのは馬事公苑。

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屋上は風が大きな課題です。本来、ミツバチたちは、木のうろや石垣の隙間に巣を作るもの。屋上は風が強い日があるため、風除けが必要です。今回は、ミツバチハウスといった趣で四方を囲うことになりました。風が来なくていいのですが、日差しが強いとかなり温度が上がりそう。

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3月下旬にいよいよミツバチたちが春とともに都心にやってきました。早速、ご対面した昨日はいよいよ春本番の陽気で、ミツバチたちは元気に空中を浮遊していました。

posted by みつばち at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ミツバチと一緒にHappy Honey Days  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

都内で初のみつばちスクール開講

昨年4月に食話会で「ミツバチから見た皇居周辺の花の世界」を開催し、大好評を博しました。今年、1月に開催されたニッポン食育フェアでは、「ハチミツ物語」と題して「ハチミツの向こうに見える風景」「ワインのようにハチミツを楽しもう!」の2部に分けてワークショップを開催。こちらも多数の参加をいただきました。
今年からは、奥深いミツバチとハチミツの世界をもっと知りたい方のために「ミツバチが結ぶ自然と人 みつばちスクール2005」を開催します。会場は、下記にも紹介しました「食と農」の博物館セミナールームです。日程は、下記の通りです。

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■第1回 5月 8日(日)13:30〜 
ミツバチってどんな虫?

ミツバチといえば、「刺す虫」としてだけで捉えられがちですが、刺すメカニズムを理解すれば、刺されることはありません。万が一、刺されたとしても、対処法を知っていれば、怖がる必要もありません。
ミツバチがどのようにハチミツを採取するのか、どんな社会を構成しているのか、日本ミツバチと西洋ミツバチの違いなどミツバチの世界をのぞいてみます。

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■第2回 5月15日(日)13:30〜 
ミツバチの目で見る自然とハチミツの楽しみ方

ミツバチの目で歩いてみれば、自然がまったく違って見えるはず。雑草だと思っていた花や、あまり馴染みがない木も身近なものに感じられます。博物館周辺を藤原さんと一緒に歩いてみます(雨天の場合は室内)
また、ハチミツは花によって味わいが異なり、料理との組み合わせも無限大です。いろいろなハチミツをテイスティングしながら、チーズとの相性といった料理の意外な組み合わせを考えてみましょう。

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■特別講座 5月22日(日)13:30〜 
ミツバチを飼ってみたい方のための養蜂入門

ミツバチを飼ってみたいと考えている人を対象にした養蜂入門のための特別講座です。ミツバチの習性、養蜂の道具、養蜂と季節の関係、ミツバチ関連の法律などについて学びます。

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定員:20名
参加費:3500円/回(2回連続して参加の場合は6000円) 特別講座は5000円

お問い合わせ・お申し込みは、ローカル・ジャンクション21事務局まで。