2017年01月21日

玉川大学ミツバチ科学研究会レポート

冬真っ盛り。冷え込んでいます。

新年のご挨拶もしないまま、2017年がすごい勢いで進行中です。
昨年、12月25日に無事、くにたち蜜源ガーデンの跡地を更地に戻すことができました。
大きな課題がひと段落して、すっかり気が抜けております〜。

まずは、恒例の玉川大学ミツバチ科学研究センター主催の「ミツバチ科学研究会」のレポートです。
今年は、Lazybeeにとっては、なぜかすごく興味深い内容のものばかりだったので、一つずつ簡単ではありますが、レポートをします。簡単なものなので、あまり期待しないでくださいまし(笑
最近は、Facebookページでのアップが中心になっているので、そちらでアップしたもののまとめをこちらに入れます。

1月8日(日)に開催された同研究会は、例年にもまして大盛況で約350名の参加者があり、10年ほど前に初めて参加したころより、女性がかなり増えたような気がします。
まずは、中村純教授より、開会のあいさつと「ミツバチと養蜂の現状」についてのお話。蜜源植物として重要なアカシアの植栽面積が、昭和60年ごろから平成26年ごろまでは7000〜9000haあたりを推移していたのに、27年では6200haにまで減少しているとのこと。一部の県では、調査が一定して実施されていないため、数字はあくまで目安にすぎないそうですが、ちょっと寂しい状況ですね。

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研究発表1は玉川大学大学院農学研究科の学振PDの宇賀神篤氏による「見た目は左右で雌雄が半々!行動は?体の中は?」
最初、なんのことやら?と思っていたら、このタイトル通りなんでびっくり!昆虫では性を決める遺伝子が細胞ごとに働くことにより、細胞単位で性が決まるため、たまに受精卵の状態次第でタイトル通りのような個体が発生するとのこと。
はあ〜!?ですよね〜。たまたまクロマルハナバチの巣箱の中を見ていたら、変わったやつがいる〜というので研究してみたそうです。カブトムシや鶏などでも起こる現象です。
見た目は半々でも、体内を調べてみたら、生殖器は♂だったり、♀だったりだけど、脳は半々だったりで、♀に興味はしめすものの交尾に至らなかったり…。本人としては、本能にぶれがあるのは当然なわけで…生き物って不思議ですよね〜。画像は、配布された資料にあった外見比較だけれど、ちょっとわかりにくいかな。

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研究発表2は、玉川大学ミツバチ科学センターの原野健一氏による「ミツバチが巣から持ち出す蜜の役割とその調節」
ミツバチが、お仕事をするために必要なエネルギー源はハチミツ。出かけるときにどのくらいの蜜をおなかに貯めて出発するのか。少ないと途中で餓死してしまうし、持ちすぎると疲れて遠くまで行けない。
ということで、ダンスで方向と距離を教えてもらったら、少しだけ余分に貯めて出かけるそうです。教えてもらったとはいえ、花がすぐに見つかるとはかぎらないから。
要するに距離と採餌経験により、燃料を調節するのです。
なんて賢いのだ!
距離に応じて、蜜の濃度も増加させます。
またまた、なんて賢いのだ!
そして、そして、花粉は、いつもあるとは限らないから、往復分の燃料を持って出るのです。おまけに花粉ダンゴをつくるために濃度の高い蜜を持参します。花粉採集が、やはりそれだけ巣の維持のために重要なお仕事なんですね。
賢い・・・賢すぎる・・・
ミツバチのすることにはムダがないなあ…と感心しまくりました。
寒波が来て、冬本番。でも、そろそろ早いところでは、菜の花が咲き始めているようですね。

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特別講演1は、兵庫県立大学環境人間学部の岡田龍一氏による「ミツバチの尻振りダンスにかくされた餌集めの工夫」
なんと巣箱の中の巣板にダンスフロアがあるのです!
ダンスフロア…お仕事さえちゃんとやっていれば、誰もが注目を浴びるスターになる日があるってこと?ここがコミュニケーションの場になっているわけです。が、そこで伝達される情報には、方向で±15度、時間の誤差が±15%と、けっこう誤差があるそうです。これがどのような影響を及ぼすのか…と、ビデオでの分析で得たミツバチの性質などをもとにコンピューターで採餌行動を再現するシミュレーション実験を実施。やりたくなる気持ちはすごくわかるけれど、実際にやっちゃうところがすごい〜。研究者って、すごい〜。
結果として、誤差で失敗することもあるけれど、もらった情報でしっかり蜜を採集することもできる、要するに人の失敗も、自分の失敗も、お互いに許し合い、巣を維持することに邁進するということなんでしょうかねぇ。ひとつの目的を共有している集団というのは、少々のことでは揺るがない。1人はみんなのために、みんなは1人のために…人間は…ムリっぽい?f(^^;

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特別講演2は、兵庫県立大学環境人間学部先端食科学研究センターの加藤陽二氏による「マヌカの花蜜に由来する特有成分レプトスペリン測定によるマヌカハチミツの品質保証」でした。
なぜ、こんな測定が必要になっているのかにちょっと驚きました。ニュージーランドのマヌカハチミツの需要が高まって、高騰しており、日本でも、平成27年の1kgあたりの輸入品課税後価格は、前年度から1561円も高い4319円!ところが、NZで生産されている量は年間1700tほどなのに、世界で消費されているのは1万t、英国だけで1800t…数字が合わないのです。ということは、世界中でFake Honeyが出回っている?抗菌物質を添加している可能性もある?飴などに加工される場合は、100度を越えると、抗菌成分の半分は失われるし、もともと使っていても、値段が高いから、ごく微量だったり…まあ、気は心、プラシーボみたいなもんになっていることもあったりして。そんな背景から、認証や品質保証のツールが必要になってきてしまったのです。
で、レプトスペリンとは…は、私には説明困難なので、ご興味のある方はググってくださいまし(笑
マヌカはNZなどに約40種類ほどが分布する低木の常緑樹。日本では、スコパリウムという種が「ギョリュウバイ」という名前で園芸用として出回っています。画像は、我が家の近くで咲いていたギョリュウバイです。冬に咲くから、蜜源としていいかも!と思ったら、佐々木先生の本によると、ミツバチはほとんど訪花しないそうです。生垣にもできるから、いいと思ったんだけどな〜。

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ということで、今年も、ミツバチとともによろしくお願いいたします。

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2016年11月26日

第39回ミツバチ科学研究会のご案内

雪が降ったので、皇帝ダリアが枯れてしまった〜!!!
いつもなら、12月半ばの霜が降りるころまで咲いているのに・・・

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はあ〜、残念。
くにたち蜜源ガーデンのしんがりを務めてくれていた皇帝ダリア。

でも、ガーデンには、もうミツバチがいないから、まあ、いっか。

そう、いないんです・・・ぐすっ。

やっぱり寂しい。

さて、気を取り直して・・・

恒例の玉川大学ミツバチ科学研究センター主催の「第39回ミツバチ科学研究会」のご案内です。
来年は、1月8日日曜日13時半からでです。
今回は、珍しいクロマルハナバチの雌雄モザイク個体についての研究発表、
ミツバチの採餌行動に関する研究発表と特別講演、
人気のマヌカハチミツに関する特別講演の計4題の発表・講演となります。
詳細は、玉川大学ミツバチ科学研究センターのサイトをご覧ください。

参加申込期限は、12月26日(月)です。

1年が早いですね。
まさかくにたち蜜源ガーデンが、同じ谷保地区内に移転できるとは…
来年の展開にも、ドキドキワクワクですね〜。

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2016年11月23日

「ミツバチがつなぐ夢2016〜ありがとう、くにたち蜜源ガーデン〜 第3回ハチミツで彩るおいしい暮らし」のご案内

全3回講座の最終回で、いよいよくにたち蜜源ガーデンとしては、ラストのセミナーです。

KFまちかど教室
「ミツバチがつなぐ夢2016〜ありがとう、くにたち蜜源ガーデン〜 第3回ハチミツで彩るおいしい暮らし」

日時:12月4日13:30〜15:00
場所:KFまちかどホール(東京都国立市富士見台1-7-1富士見台第一団地101)

ハチミツについてのお話とハチミツを使ったおつまみの試食会です。
Lazybeeは、「ハチミツあるあるQ&A」をお話しさせていただきます。
固まったハチミツは使ってもいいの?
非加熱のハチミツって何のこと?
ハチミツの栄養とは?
などなど。

ハチミツを使ったチーズピザ、豚肉のマリネ、卵焼き、ピクルスなどの試食を提供してくれるのは「おへそキッチン」さん。国立市にある、こだわり食材を使った無添加ジャムやピクルスを作っているキッチンです。
ぜひ、味わってみてくださいね。

お申込みは、まちかど教室 
machi.info@gmail.com
042−573−1141です。
下記のサイトからフォームでのお申込みも可能です。
http://human-environment.com/101/announce/honeybee

みつばち百花の事務局のメールアドレスでも、受付ます。
info@bee-happy.jp

みなさまのご参加をお待ちしております。

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2016年11月21日

移転完了!ドキュメント移転大作戦

くにたち蜜源ガーデンの、滝乃川学園という新天地への移転が完了しました!
私たちの呼びかけに応じて、なんと総勢50名近くの人たちが集合してくださったのです。
2日間を予定していた作業が、1日で終了という快挙!
お天気は、快晴の空の下、まるで初秋のような暖かさ。
土曜日は雨、そして、今日は午後から曇りのち雨。その間隙を縫っての最高のお天気でした。

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いよいよ見納めです。

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5年間、見慣れた風景が、もうすぐ消える・・・

9時ごろ、プロのガーデナーの方たちが到着。準備開始。

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今回は、ビービーツリーなどの木もあるので、プロの方にも助っ人をお願いしました。

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ミツバチたちとも、まもなくお別れ。当たり前だった風景が終わっていく・・・

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着々と移転準備が進みます。

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9時半ごろ、参加者のみなさんが集合。プロの方から、掘り起こし方や道具の使い方などを教えていただきました。

いよいよ移転開始。
5つのゾーンに分かれて、作業開始。

イチゴゾーン

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プロの方たちから、教えてもらいながら、掘り起こします。
Aゾーン

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いつのまにか、かなりの大きさに育ってしまったビービーツリーは、今回一番の大物。
プロの方たちが数人がかりで掘りあげ作業をしてくれました。

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途中、地元の方から、柿やスイーツの差し入れがあり、全員大喜び。

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あとはせっせと掘り起こすのみ。

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皇帝ダリアが、今年もたくさん花を咲かせ始めていて、私たちのドタバタ作業を見下ろす中、ミツバチは、花でお仕事中。

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お昼ごろには、こんな更地になってしまいました。
残るはキバナコスモスだけ・・・

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そのころ、学園では・・・

仮植え場所に苗が続々と到着。

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ずらっと並んだ苗たち。

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お昼を済ませ、みんな到着〜!

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13時半くらいから、今度は植える作業開始。
今回は、仮植えなので、品種ごとにとにかく植えていきます。

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最後に水を撒いて・・・

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なんとか冬を越してね〜!
ガーデナーさんから、「がんばれ〜っ!」と時々声をかけてあげるのが大切ですよ、とのアドバイス。
冬の間、見守ります!

記念撮影。
終わりは始まりのとき。
ここで何が始まるのか、ドキドキ、ワクワク・・・です。

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後片付けに戻った旧ガーデンには、夕闇が迫っていました。

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たくさんの思い出をありがとう!
天国の地主さん、みんなの出会いをありがとう!
これからも見守っていてくださいね。

さて、来年から、いよいよ本格的なガーデンづくりが始まります。
福祉施設の庭でお花を育ててしまおう!という、いわば「花福連携プロジェクト」です。
今回も、近くにあるのに滝乃川学園に来たことがなかったという方がたくさん参加してくださいました。
今後は、ガーデニングをはじめ、いろいろな講座も、同時に開催していく予定です。
詳細が決まりましたら、お知らせさせていただきます。

なにが始まるのか、私たちにもまだ、よくわかっていませんが、みなさんとワクワクドキドキを花と一緒にたくさん育んでいきたいです。
ミツバチが仲間になれる日がいつかきますように。



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2016年11月08日

くにたち蜜源ガーデンからの苗移動大作戦

いよいよ移転作業も大詰めを迎えます。
11月20日(日曜日)午前10時〜、くにたち蜜源ガーデンから滝乃川学園への移植作業を行います。

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見えにくい場合は、こちらからダウンロードしてください。

苗の大移動て大作戦.pdf

当日は10時集合です。
午前中に苗を堀上げ、午後、学園に移動します。
ランチタイムは学園内で予定しています。お弁当はご持参ください。
動きやすい汚れてもよい服装でおいでください。

参加していただける場合は、info@bee-happy.jpまでご連絡ください。
雨天の場合は22日に順延の予定です。

今、くにたち蜜源ガーデンでは、チェリーセージが満開です。

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近くの水路では、ヒメツルソバが満開に。

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こんな風景を見ながら、ガーデンに通うのも、この秋かぎりです。
淋しい〜・・・

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キバナコスモスも、そろそろ終わりです。大きな花粉ダンゴを付けていますね。

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このバラとアーチも、学園へ一緒に行く予定です。

お隣の田んぼでは、農家さんが作業中でした。

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いよいよこの風景も最後です。

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看板にきのこが生えていました。
年月を感じさせてくれますね〜。

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2016年10月26日

滝乃川学園ガーデン・プロジェクト説明会が無事終了しました!

10月23日(日)の午後1時半から開催した「滝乃川学園ガーデンプロジェクト」の説明会が無事終了しました。
なんと予想を上回る100名近い方々が参加され、会場は満席になり、イスを追加するといううれしい結果となりました。
ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

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司会は、KF(NPO法人くにたち富士見台人間環境キーステーション)のまちかど教室の元チームリーダーで一橋大学3年生の逸見悠人さん。

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まず、同学園の山田晃一理事長から、ご挨拶がありました。

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滝乃川学園は、7月に悲惨な事件が起きた津久井やまゆり園とほぼ規模が同じで、重度の障がい者の方を受け入れている点も似ている。だからといって、門戸を閉じてしまうのではなく、今こそ、広く開けて、いろいろな人たちと交流し、理解し合うことが必要とのことで、ガーデンの意義をお話くださいました。

次に滝乃川学園の石井亮一 ・筆子記念館館長米川覚さんから、同園の歴史のお話をしていただきました。

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同学園は、日本初の知的障がい児者のための福祉施設というだけでなく、「学園」という言葉を使ったのが日本初だったり、創設者の石井筆子さんが日本初の女子欧州留学者だったり、三代目の理事長は渋澤栄一だったり、津田梅子女史と親友だったり、サンダースホームの沢田美喜さんとも交流があったりと、近代史のさまざまな場面と密接な関係を持ち続けてきた施設です。いわば滝乃川学園は日本の福祉と女子教育の近代史そのものなのですね。
参加者のみなさんは、福祉の先駆者として125年もの歴史をつないできた学園の歴史に驚かれた方が多かったようです。

同学園の歴史は、常に新しいことにチャレンジし、さまざまな壁を乗り越えてきた歴史でもあり、今回のプロジェクトが、学園のみなさんと出会ってから、ほんの5か月という短時間で移転説明会ができた理由の一つなのかもしれません。
ご縁を得られたことに感謝です。

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米川館長のお話に熱心に聞き入る参加者のみなさん。

山田理事長も、米川館長も、お話がとってもお上手で、ユーモアを交えながらのお話で、もっと聞きたい、学園のことをもっと知りたいと思った方も多かったようです。たくさんの説明をしなければならず、時間が短くてすみませんでした。また、あらためて映画の上映も含めて、学園を知る機会を設けたいと考えています。

実施したアンケート結果によると、滝乃川学園のことを知らなかった、あるいは聞いたことはあった…という方を合わせると半数以上でした。中には、ご近所にこんな素晴らしい施設があったなんて…と驚かれている方もおられました。

さて、2部は、KFさんと百花からは、これまでの経緯とこれからのめざすところをご説明させていただきました。

KF理事の田中えり子さんから、KFについてとミツバチやみつばち百花との出会いについて、KFまちかど教室チームリーダーで津田塾大2年の梅野真菜さんから、自分たちの活動についてのお話をしました。

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百花代表の私からは、蜜源ガーデンの活動と、このプロジェクトで目指すところをお話させていただきました。
ミツバチは、当面お仲間には入らないことも。今まで、ミツバチ関連のセミナーに参加したり、くにたち蜜源ガーデンの採蜜のお手伝いに参加してくださった方たちからは、残念だというお声をたくさんいただきました。が、利用者さんや職員さんたちに対するリスクが、どの程度あるのかがわからないので、巣箱の設置は行いません。

巣箱はありませんが、蜜源ガーデンの花たちは移植されます。たくさん花を咲かせて、ミツバチをはじめとする生き物たちだけでなく、多くの人が集い、笑顔がたくさん生まれる場所にしたいこと。そこから、人のつながりが広がり、新しいものやことが生まれ、お互いの違いを尊重して、支え合えあうという考え方の発信地をめざしたいとお伝えしました。

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最期にコミュニティ・ガーデンづくりの専門家である木村智子さんから、これまで学園のスタッフの方たちと行ってきた「滝乃川学園ガーデンプロジェクト検討委員会」での話し合いの経過報告と、更地にみんなで一緒にアイデアを出し合いながら創造していく庭づくりについてのお話をしてもらいました。

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昭和初期に建てられたクラシックな建物です。

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プロジェクトの説明の後は、参加者のみなさんに学園内の敷地を見学してもらいました。

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みなさん、敷地内に矢川が流れる自然環境と、ガーデンの予定地の広さに驚いていました。

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この日は、検討委員会の一員でもある山口篤則さん(山口ガーデンサービス)が、敷地内のけやきの高木で枯れ枝を落とすというデモンストレーションをしてくれました。
これだけの高木が、都内の公園以外であるというのは、とても珍しく、貴重なものだそうです。

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見ているだけでクラクラ・・・

今回の参加者には、地域でさまざまな活動をしている方たち、ほかの地域で同じように取り組もうと考えている方や、いろいろな技術をお持ちの方たちなど、驚くほど幅広い分野の方々が参加されていました。

最近は、農業と福祉の連携事業が注目されていますが、私たちのプロジェクトは、農というよりも花が中心。なので花福連携事業でしょうか。いつかミツバチをシンボルにしたいな。

さて、プロジェクトは本格的な始動となりました。
次回は、いよいよ移転大作戦を11月20日(日)10時〜実施します。
詳細は、後程、アップいたします。
ぜひぜひ、ご協力をよろしくお願いします。
お待ちしております!

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日増しに日が短くなっていますね。
来年の今ごろには、ここにどんな花が咲いているかしら?


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2016年10月07日

移転作業開始

いよいよ移転作業が始まります。
初めてのことなので、かなりあたふたしています。

常緑樹は、なるべく暖かいうちに堀上げる必要があります。
一方、落葉樹は葉が落ちてから。

うまく根付くといいなあ。

10月23日の説明会は、下記にも告知がアップされています。

国立ハッピースポット

くにたちNAVI

ウォーカープラス

Facebookのイベントページでも告知しています。
参加のお申込みは、こちらでも可能です。

会場は、学園内の石井亮一・筆子記念館2階講堂です。
1928(昭和3)年に竣工された昭和初期を代表する教育建造物です。

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みなさまのご参加をお待ちしております。

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2016年09月02日

滝乃川学園ガーデンプロジェクトが始動!説明会を開催します

くにたち蜜源ガーデンの移設を着々と進めています。

11月初旬から、学園内にある約500坪ほどの空き地に、まずは現在ある植物の移転作業がはじまる予定です。
敷地内を矢川が流れる滝乃川学園は、国立市内でも貴重な、武蔵野の自然が残る素敵な環境です。
ここで、市民のみなさんと一緒にガーデンづくりを楽しみ、憩い、交流ができる場をめざします。

つきましては、このプロジェクトについての説明会を下記の要領で開催します。
みなさんのご参加をお待ちしています。

主催:NPO法人くにたち富士見台人間環境キーステーション、NPO法人みつばち百花
日時:10月23日(日曜日)13:30〜15:30
場所:滝乃川学園 石井亮一・筆子記念館2階講堂

第1部 13:30〜
滝乃川学園について
講師 記念館館長 米川覚さん
創立から今に至る学園の歴史や現在の状況、課題など

第2部 14:30〜
「みんなで楽しみ憩い、交流できるガーデンをめざそう!」
滝乃川学園ガーデンプロジェクト検討委員会より、ガーデンづくりプロジェクトの概要と今後のスケジュールのご紹介

第3部 15:15〜  現場を見学。

参加費:無料(カンパは大歓迎!)

参加のお申込みは下記まで
KFまちかどホール 
電話 042-573-1141(平日13時〜17時) 
machi.info@gmail.com 

みつばち百花事務局 info@bee-happy.jp

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学園の敷地内を流れる矢川
真夏でも、さわやかな風が通り抜けていきます。

今は、まだ、こんな空き地です。

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ここにどんなステキなガーデンが出現することになるのか。
学園との打ち合わせも回を重ね、新しいガーデンへの夢をお互いにいろいろ膨らませています。ミツバチが連れてきてくれたご縁は、なんだかとっても新鮮です。
ワクワクドキドキです。


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2016年08月22日

ミツバチに水飲み場が必要な理由

最近、神社が「ミツバチ専用の水飲み場」を作ったら、本当に利用してくれてうれしいという記事がネットで注目されていました。

昨年、みつばち百花では、ミニガーデニング・コンテストに参加した際に、こんなみつばちの庭を提案しました。

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中心に添えたのが「ミツバチの水飲み場」でした。
(レポートはこちらへ)

でも、ぜんぜん注目してもらえなかった・・・ぐすっ。

そう、ミツバチも、常に水を必要としているのです!

え?昆虫が水?

意外?

昆虫も水が…というよりも、ミツバチにとって水はとっても重要なんです。
社性昆虫であるがゆえ、ともいえます。

たとえば真夏。
気温が高くなったら、巣箱の内部の温度を下げるためにミツバチは気化熱を利用します。
すなわち巣箱内に水を撒いて、温度を下げるのです。

ミツバチの打ち水・・・ですね。

昆虫とは思えない賢さ。
あ、いや、これは失礼な言い回し。さすがミツバチ!

これは、まあ、そこそこミツバチ好きには知られていることです。

もう一つ、ミツバチが水を必要とするときがあります。
それは子育てのとき。

幼虫の餌となる蜂乳は水分が60%を超える液体ですが、長雨のあとや春先など巣の中に完成したハチミツ(水分20%)しかない状況では、蜂乳を作るための水分が不足します。そのため気温が低いのにもかかわらず、たくさんのミツバチが水を集めに来るのが目撃されます。

6月ごろ、渋谷の東急デパートの屋上にあるガーデニングのお店に行ったときに、小さな鉢にたくさんのミツバチが来ていました。
お目当ては水のようでした。

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大都会では、植栽された花はあっても、大地はアスファルトやコンクリートで覆われているし、水を得られる場所は、けっこう限られているのかもしれませんね。

水田にイネの花粉をもらいに行くことがありますが、水をもらいに行くことも。
そんなときに農薬と接点ができてしまう可能性も・・・

くにたち蜜源ガーデンでは、すぐそばの水路の水の流れが少ないときは、ミツバチがたちの水飲み場となり、水の流れが激しいときや、涸れてしまう冬場は、オアシスに水を含ませて置いています。

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ミツバチ観察や写真撮影に最適です。

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2016年08月16日

「大量死 ミツバチから農薬」の記事についての考察

「大量死 ミツバチから農薬」といった見出しの記事が、時折、メディアで報道され、そのたびにシェアされ、拡散されていきます。
たとえば、こんな記事も。
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ネオニコチノイドなどの農薬は殺虫剤です。
かけられたら、昆虫は殺虫されるのは当然のこと。
では、それを避けるためにどうしたらよいのか…それを考えることが必要なのですが…
どうしても「農薬反対」で「使わなければよい」という結論になりがちです。
そして、もう何十年もそんなやりとりがなされ、同じような記事が掲載され続けています。

ミツバチの置かれている本当の現状とは?
その解決策とは?

「農水省は2013〜15年度に全国の養蜂家から都道府県を通じて連絡があったハチの大量死198件の原因を初めて詳しく調べた」という結果について

農水が確認した内容は、死んだミツバチから検出された薬剤の種類であって、どのような状況でそのようなことが起きたかについてはまだ推測の域を出ていません。ただ、該当の農薬(決してネオニコチノイドだけではありません)が使われる場面は、法的に、あるいは農業の実践上、ある程度特定されます。農水は半数以上が北海道の水田地帯としています(もちろんそれによって残りを無視した表現になっていて気に入っていません)。水田はミツバチにとって決して理想的な資源ではなく、そこで農薬を浴びているとすれば、その不幸な事故の原因は薬剤の種類ではないことになるでしょう。
現在、世論はネオニコチノイド有害説に傾いていますし、政府にもそうした意味での圧力がかかっています(政治家は農薬の専門家ではないですし、有権者の感情論であっても無視できないですから)

状況を分析すると、端的には以下の2点に絞り込むことができます。

1)ミツバチから検出された薬剤はネオニコチノイドだけではないこと(あるいは7種あるネオニコのすべてが見つかっているわけではないこと)=使用される多様な種類の農薬にミツバチが曝露する状況にあること

2)北海道はミツバチの密度がその時期に高く、資源が不足傾向にあり、畦畔の雑草、特にミツバチが好むクローバー類がよく利用されるため、水田に散布した際にこれらの雑草も同時に汚染され、ミツバチが薬剤に曝露しやすい状況になっていること

つまり、本来農薬に汚染された資源をミツバチが利用さえしなければ起きない問題が起きているということになります。

解決するために必要なこととは?

この解決のためには、ミツバチが行くべき資源を別途用意すること、畦畔除草を推進する(ただしこの場合は除草剤が利用されることにもなります)、薬剤の使用を控えるといった方向性があります。この中で薬剤の使用を抑えるのが、多数が合意形成できそうなものですが、米農家は抵抗を示すでしょう。カメムシ被害で等級が低下して米価が下がること、色選機(カメムシの吸汁跡が黒点となった斑点米を選別する機械)の処理を待っていると出荷が遅れるなどの問題で、農家の経営には打撃が大きくなります。米の等級を廃して、斑点米入りの米飯を我々がよいものと同級品として食べる(皿盛り米飯ではけっこう目立ちます)とか、消費側の意識も必要かも知れませんが、害虫被害は適正な防除をしないと拡大・深刻化する可能性もあり、作る側にとっては不安要素として残ってしまいます。

農薬のユーザーは誰?

農薬とミツバチの関係は、状況が生んでいる事故であり、特定のモノとしての原因があるとは思えません。例えば、見通しの悪い道路で歩行者が車にはねられる事故が多発していた場合でも、車(亡くなった方を調べれば,直接の死亡要因が車であることはわかるでしょう)を全面的にダメで規制しろという人は極少ないでしょう。
代わりに歩車分離を徹底する(そのために歩道やガードレールをを設けて人が車道に入らないようにする)とか、注意喚起の表示を歩行者にも車にも向けて設置するとかいうあたりが一般的な解決案ではないでしょうか。なぜ農薬の場合はちがうのでしょうか。おそらく一般の方にとって自分が農薬のユーザーであるという認識がないからでしょう。

農業そのものが他の昆虫を押しのけて人間のテリトリーを増やす活動であり、結果として、天敵類を減らして、害虫への農薬使用を促しています。また、農業や林業、道路などのインフラ、あるいは居住区の拡張などの人間の活動が、ミツバチなどが利用できる資源を断片化させ、農薬を利用する農地周辺のわずかな資源を利用させることにつながっていきます。
だから、有機農業を推進すればよいという意見も多々聞かれますが、有機農産物の出荷量はH21年で総生産のわずか0.2%です。農薬を使用する99.8%を有機農業に転換するのには、需要と供給のバランスが成り立つのか、コストは見合うのかなど課題は多く、もし、仮に可能だとしても途方もない時間がかかるでしょう。つまり、有機食品の販売やそれでの調理品を提供する側の立場では、自分たちやお客さんは農薬のユーザーではないと考えることは可能ですが、多くの人は否応でも農薬のユーザーです。その意識からは、農薬の禁止ではなく、農薬とミツバチの分離をまずは考えるところからでもと思います。

予防的な使用禁止による成果は?

予防的な農薬使用禁止措置が、ミツバチを保護したり生態系を回復させたと証明するには時間も必要です。EUも、2か年の禁止期間では明確な変化が見えず、効果評価のために1年間使用禁止期間を延長しました。ただ、一方で、農作物を作る立場からは、害虫発生による減収があったり、それを防ぐために他の薬剤(ネオニコチノイド系農薬以前に使用されていた有機リン剤や合成ピレスロイド系農薬)の散布が増えるという実態があり、結局それを回避するためにネオニコチノイド系農薬の使用を暫定的に認めた(禁止撤回)地域もあります。
農薬禁止の効果は実験的に評価できるはずですが、結果は多様(禁止効果が高いというものから、禁止効果はないというものまで)になることが予想されます。禁止自体が、科学的根拠に基づいたものではなく政治的に始まったものであり、今後の撤回にしても延長にしても、判断は科学的根拠よりは地域や各国の諸事情に鑑みた政治的判断に基づいたものになるでしょう。

農薬の環境への影響は?

生態系への影響もミツバチへの影響も殺虫剤ですから、当然あることでしょう。農地とその周辺の環境を人がどこまでコントロールできるのか。人以外の生物は勝手に入って影響を受ける、それをどう考えるかでしょう。
農地には、我々の食糧を常に確保し続けなければならないという至上命題があります。
自然環境と生き物への影響と、その命題をどうマッチさせていくかは、人類の永遠の課題だと言えます。
ミツバチと農薬の接点をできるだけ減らすためには、ミツバチにとっての資源を農地とは別のところに確保するということも、課題解決の一つの方法だと考え、みつばち百花は、蜜源・花粉源植物の検証や増殖に取り組んでいます。

posted by みつばち at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | みつばちを取り囲む現状 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする